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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

東北ジオパークフォーラム

2013年09月05日 | 火山・ジオパーク
表題のフォーラムのため、磐梯山ジオパークに来ています。
内容は、このチラシどおり。


会場の様子はこんなかんじでした。


小泉武栄先生の基調講演のあと、問題提起という形で20分間、話しをさせていただきました。

今回の話しの前に「私は何を思ってガイドをしているのだろう?」と考えてみました。
そうしたら…

「火山はスゴイ!」「火山は楽しい!」「風も波も植物も動物も人間も、みんな火山と“かけひき”をしている!みんなジオでつながっている!」
そんな発見の数々を,お客様と一緒に楽しみたいなぁ、と思ってガイドしてるのではないかと感じました。

で…

火山がどんなにスゴくて、楽しくて、全てのものと“かけひき”しているかを、まとめてみました。
各地のガイドさんの簡単な紹介や、先日のガイドセミナーで「なるほど!」と思った内容なども、お話ししました。

最後に東北ジオパークの皆さんに向けての思いを…

これを見て「同感!」と思ってくれた人がいたら、嬉しいのですが…。

さて、私の発表のあとは6地域のジオパークの紹介とガイドの取り組み発表がありました。

日本最大の干拓事業によってできた,日本で一番新しい自治体、男鹿半島・大潟ジオパーク。

地震や噴火が地面を作るのではなく、人が作ったというところがスゴイです。

温泉の滝があったり、地獄と呼ばれる風景から三途の川が伸びているゆざわジオパーク。

いったいどんな所でしょう?

ブナ林の保護活動からスタートし、ガイドを通してその価値を伝えることで開発を止めたという八峰白神ジオパーク。

自然保護からジオパークに入る、という観点が新鮮でした。

東日本大震災の被災をうけながら、そのことに向き合ってガイドをはじめた三陸(ジオパーク申請中)

発表者の住まいのある大船渡には、伊豆大島から送られたヤブツバキの木がスクスク育っているそうです。

地滑りを繰り返しながら、山の形を変えて来た栗駒山麓(ジオパーク構想)

巨大地滑りの写真は衝撃的でした。

125年前の噴火による岩なだれで、200人以上の犠牲者を出した磐梯山ジオパーク。

今回のフォーラムの主催者です。

6カ所の発表を聞いて、自然保護と震災からの復興という全く違う立場から、ジオパークを進めようとしているということが印象的でした。

始まりは別々の方向でも、こうやってみんなで意見交換をして互いのことを知ることで、ジオを土台にした共通のものを作っていけるとしたら…ジオパークってやっぱり、大変だけれど面白い仕組みだなぁと思いました。

フォーラムの後の懇親会では、東北ジオパークフォーラムに参加された皆さんと、いっぱい語れて楽しかったです。

日本のジオパークを支えるのは一人一人の思いと、互いを理解し協力しあうネットワークなんだなぁと思いました。

(カナ)

PS.本日の写真の大半は、中川和之さんにお借りしました。
ありがとうございました!


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