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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達8

2009年08月26日 | 海の生物
大島に「メッカリ」と呼ばれている貝があります。
何故「メッカリ」と呼ばれるか、地元の漁師さんに聞いたのですが、はっきりとした語源は不明だそうです。

「メッカリ」とはニシキウズガイ科の「クボガイ」を指して呼ばれています。
しかし、正確には「クボガイ」だけでなく
クボガイ・ヒメクボガイ・コシダカガンガラ・ヘソアキクボガイ
の4種を総称して「メッカリ」と呼んでいます。

上の写真の貝は「ヘソアキクボガイ」ですが、
どれもこの様に先端の丸い三角錐をしており、4種とも似た形をしています。
しかし、成貝ならば裏側で区別が付く事があります。



↑この画像はヘソアキクボガイの裏側です。
真ん中に穴が開いているのが分かりますしょうか?
そして、その穴の周囲が緑色をしているのが見えますか?
これで、区別がつく事があります。簡単に書くと

クボガイ・・・・・・穴は開かず、緑色になる
ヒメクボガイ・・・・穴は開かず、緑色にならない
コシダカガンガラ・・穴は開き、緑色にならない
ヘソアキクボガイ・・穴は開き、緑色になる

しかし、これだけでは正直区別が付かないのが現状です。
クボガイも若い時は穴が開いていますし、ヘソアキクボガイも穴の開いていない奴もいます。
正確には、貝の表面にある縦肋と言われる溝や
殻底の口の開き具合等で区別付けるのですが
これは益々難しいです。。。
例外はあるにせよ、上の4パターンでも間違えはありません。

お味噌汁に入れたり、茹でて食べたりと食用として活躍しているこの「メッカリ」
大島の民宿に泊まれば、出会う可能性は十分にあります。
中身を美味しく頂いた後は、裏面もチェックして見て下さい。
ちょっとした発見があるかも知れませんよ。


コメント
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