H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

地震

2011-03-12 | 日記

11日午後の外来中に揺れを感じたのが最初。その後これまで経験したことがない大きな揺れがきた。診察室の後ろのアルミサッシをあわてて開けて,外をみると6階建ての病棟の建物が信じられないような揺れかたをしていた。そして停電。

それからは目の回るような慌ただしい時間だった。大きな余震がまたきた時に古い建物が安全かということが問題になった。少なくともそれが確認できるまでは3つの病棟の患者を新患の建物に移動することになり,大変なことになった。日没で暗くなる前にとの決断がされてからは大変なことになった。救急患者の病棟を確保する必要もあり,急遽内科外来の待合室のフロアなどが臨時病棟になった。このとき看護部がとてもシステマティックな動きをしてくれ,事務やコメディカルなどすべての職員の働きで何とか事なきを得た。特筆すべきは,厨房の皆さんの素晴らしい働き。停電で暗くなってからも懐中電灯で作業をして無事患者さん達に暖かい食事が供された。

その後,建物の安全が確認されて,今朝から病棟はもとの状態に復帰したが,このような災害に対する自分たちの準備の甘さが露呈し,本当に反省すべきことが多い。次に備えるための大きな教訓になった。

東北地方の被害が明らかになるにつれて,言葉も出ない。患者さんのベッドサイドにあるテレビで,南気仙沼駅が映し出され周辺が水没しているのを見て絶句した。昨年の夏に,いつもワインの購入でお世話になっていたWineNaviさんの店主さんが迎えにきてくれたあの駅である。気仙沼の惨状を見るにつけ店主さんとご家族の無事をお祈りするばかりである。
コメント
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