H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

第12回臨床研修医のための腎臓セミナー

2011-02-12 | 臨床研修

毎回お手伝いしている腎臓学会主催の勉強会。今回は夕方に長崎への移動があるため,自分の出番のあとお先に失礼した。

担当は,「CKDにおける透析之適応と判断」というもの。自分でいいのかしら?と思いつつ用意してみると,なかなか手強いのであった。透析導入の基準は,1991年に厚生省透析療法基準というものがあって,臨床症状と腎機能,日常生支障度という3つをポイント化して,60点以上を透析導入としている。しかし実際の現場で,これを基準にしている専門家は少ない(ほとんどいない?)のではないだろうか。患者背景とか,社会的側面などもふまえて総合的に「個別に」導入のタイミングを判断している。一言でいえば,"Clinical judgment"となる。

急性・慢性どちらにしろ,目の前の患者で透析が必要かどうかを判断するもっともシンプルな判断基準はこれ。20年前に腎臓の勉強を始めた時に,当時お世話になったDr.Mangalotに教わったもので,今でもこれを自分は使っている。この2questionを患者を前にして考えて,どちらか一つでもダメなら透析が必要という理解である。

明日は,日本プライマリ・ケア連合学会九州支部総会のお手伝い。慣れない座長(笑)とSpPinな所見のレクチャー。

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