H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

ホントに100人!

2010-05-29 | 臨床研修

  

「先生!参加者ぴったり100名でした!!」

医局秘書のA野さんから,カンファレンス終了後にメモを貼り付けた参加者リストを手渡されてびっくり。一昨日のブログで「友達100人作ろう」と書いた今回の大船GIMの参加者が,ホントに100人とは何という偶然。そこまでは集るはずがないと思っていたのだが,いやあホント驚いた。うちの会議室にそれだけの人数が入るということにもちょっとびっくり。

ただ参加者がここまで多くなると,カンファレンスの進行上は難しいということも沢山あることも実感。後ろの方々には,スライドが見えにくかったり声が聞こえにくかったり改善すべき点もご指摘いただいた。これは今後の宿題。

アンケートにもご協力ありがとうございました。回答数58名で,初回参加の方が33名,2回目が6名で,3回目以上の方が21名でした。思ったよりも初参加の方が多かったようでした(だから今回こんなに多かった訳ですが・・)

さて今回の症例の簡単な紹介・・・

1例目)83歳の嘔気と歩行困難と下肢の痛みで入院した女性。訴えは何となくはっきりしない。入院後に発熱と血圧低下(60mmHg)という経過があります。最初のキーワードから,かなり早い段階でフロアの先生のお一人から副腎不全が鑑別診断に上がったのには脱帽。

ミニレクチャー)
大蔵先生の「老年医学のススメ」は,いままで系統的に学んだことがないGeriatric medicineへのイントロとしてとても印象深いものだったのではないでしょうか。もっと長い時間でお話いただければよかったのですが,時間的制約でコンパクトにまとめていただき恐縮です。大蔵先生,ありがとうございました!!

2例目)多発関節炎で来院した産後の35歳女性。頸部のbruitと血圧左右差からフロアの誰もが,血管炎(高安病)と思ったら,なんとどんでん返しの乳腺炎+膿瘍(黄色ブ菌)に関連した反応性関節炎でした。いやあ,これにはやられました。

「患者のバックグラウンドは,必ず患者の臨床症状に関連がある」

という鉄則をあらためて思い知らされた症例でした。

懇親会にも多数の参加をいただき本当にありがとうございました。とても楽しい時間を過すことができました。あらためて皆様に感謝!!

次回は,8月21日(土)の予定です。
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