H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

同じことを3回訊ねる

2009-10-29 | 臨床研修

米国のある大学の感染症専門医に,教えてもらった言葉。

病歴をとるときに重要なことは,患者さんも実は忘れていることが多いということである。感染症の診療では病歴からの情報が診断の鍵になることも多い。その大事な情報も患者さんが忘れていることもしばしばある。毎日回診で同じことを繰り返し訊ねることによって,患者さん自身が忘れていたことを思い出すことがある。

「何か大きな病気を以前なさったことはありませんか?」
「いいえ・・(キッパリ)」
診察時に腹部を見ると,タテに一本大きな手術痕。
これもよく経験する。人間とは忘れる生き物である。

「同じことを聞き方を変えて3回聞きなさい。」

なかなか含蓄のある役に立つ pearl ではある。
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エロケータイ?

2009-10-29 | 路上観察

街を歩いていて,どうも気になってしようがない。
どう見てもエロケータイに見えてしまう。何が見えるんだろうか・・・なんて(笑)
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下の血圧がどうしても測れない!

2009-10-29 | 臨床研修

研修医2年目の1年間は本当に,本当に忙しくて睡眠時間がなくてつらかったのを覚えている。
自分はナルコレプシーかと真剣に悩みそうになったこともある。指導医の先生から説教されている最中に居眠りしたこともある。

当直あけで外来をやっている時に,血圧を測ろうとしてどうしても拡張期圧が分からず断念したことがある。

マンシェットを巻いてカフを膨らます。水銀柱を上まで上げてカフを緩めて目盛りを凝視する。降りていく水銀柱をコルコトフ音を聴診器で聴きながら・・・

「トン,トン,トン,トン・・・・・・・」

はっと気がつくと水銀柱が下まで降りきるまでの間に目をつぶってしまっていた。もう一度繰り返す。

「トン,トン,トン,トン・・・・・・・」
「はっ・・イカンまた寝てしまった」
「トン,トン,トン,トン・・・・・・・」
「はっ・・イカン,イカン・・」

しかし,その時には何度やってみても拡張期圧まで目を開けていられず,患者さんも何だかいぶかしげな顔になっている。ついに拡張期圧の記録は断念したのであった。

それにしても,こんな睡眠不足の医師に診察された患者さんはいい迷惑である。申し訳なかったと思う。こんな睡眠不足の経験はあとにもさきにもない。
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