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自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

隣国、朝鮮半島の国、、、

2018年06月11日 10時55分26秒 | コラム

 明日初の米朝会談が紆余曲折を経て開催されるが、どんな結果が出るのかは近隣の国のみならず世界が注目している。特に古代から密接な関係にあるこの国にとっては、20世紀初頭の朝鮮併合から続く負の歴史を払拭するために、現日本国政府がとり続けていた不寛容政策を改める契機としなくてはならない。

 朝鮮半島の国、現在は不幸にして南北にそれぞれの国連に加盟している。大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国に分断されているが、その分断の最大の責任は、日本とアメリカが負わなければならないと思う。同じ民族が朝鮮戦争で互いに殺し合い現在は休戦状態、未だに戦争終結とはなっていない、その前に南北分断の歴史的背景を復習しておかなくてはならない。

 朝鮮半島は地理的に大陸から日本へ、日本から大陸へとの交通路になっている。大陸に強力な勢力が成立すると、抗しきれなくなった人々は半島を通してこの国に逃れてきたのだろう。北西の季節風に乗れば、出雲や越後に漂着するし、半島の南部からは島伝いに九州にたどり着く。この国での縄文時代から弥生時代への移行は、その証明でもある。東アジアの文明国、紀元前後の400年あまり続いた漢帝国、その影響は半島を経てこの国にも伝わった、文字も政治の仕組みも、、、。文化的には親に当たるのが中国、第一子が朝鮮、末っ子が日本と言えるだろう。その兄貴分の朝鮮を植民地にし。さらに親にも逆らい殴りつけたのが、満州事変、日華事変、日中15年戦争で有り、最終的に明治以降の師匠役米英と開戦、結末が、暑い夏、ヒロシマ、ナガサキ、そして8,15である、この国が外敵に襲われたのが、刀伊の襲来、モンゴルの襲来、日本から略奪に出向いたのが倭寇、そして、妄想に陥った秀吉が明を支配するために朝鮮に道案内をしろと命じ、断った朝鮮に対して兵を送り、失敗した。いずれも朝鮮半島を経由しての出来事である。

 さらに世界史的に拡大して考えると、16世紀末、世界チャンピオンになり、七つの海を支配し大英帝国を築いたイギリス、その帝国主義政策、3C政策を貫徹、次なる最大の魅力は人口世界一の中国への侵略を始めたのが”アヘン戦争”、被支配民だった漢民族の反乱、太平天国の乱に苦心したイギリスはその清帝国の弱体化に、新興国、日本を利用した。つまり、薩英戦争、長州砲撃、を経て、倒幕の中心となった薩摩、長州の利用価値を理解したイギリスは、倒幕を支援した。当時の最大のライバル、フランスは幕府を支援したのだが、、、。薩長中心の明治政府は当然親イギリスとなる。イギリスを手本としての藩閥政府の対外政策は、当然近隣諸国を経済的に支配することであり、朝鮮に手を伸ばすこととなり、朝鮮を属国視していた清との対立となる、イギリスは中国の弱体化、揚子江流域のイギリスの利権拡大に有利と日本を全面的に支援した。中国の東北に利害関係が生じた日露間でも、ロシアの南下政策を防ぐために、日本を全面的に支援した。日英同盟(1902年)その際に日本がイギリスに返還したのがイギリス艦船の錨、かって、薩英戦争で鹿児島を砲撃、停泊中のイギリス艦船に夜襲を掛けた薩摩武士、慌てたイギリス艦船、錨を投げ捨てて湾外に避難、大英帝国の艦船が東アジアの小国の一地方の薩摩との戦いでの恥を帳消しにすることが出来たという副産物もあった。”戦争は勝てば儲かる”というのは20世紀前の真理である。勝った方が敗者から冨や領土を奪ったのだから、、、。敗者の恨みが復讐戦、人間はそうやって絶えず戦いをを続けて来た。そんな歴史の中で、燦然と輝く提案が、第一次世界大戦の講和に当たって提起された”講和原則14箇条”を提案した、この大戦後に世界チャンピオンの地位を引き継ぐことになったアメリなの大統領、リベラリストのウイルソンである。彼の提起が実現されていれば第二次世界太戦を人類は体験しなくて済んだと思う。

 第一次世界大戦で経済を発展させたのが、日本とアメリカである。さらなる発展を保障するのが巨大な市場中国である。アメリカでは日清戦後に日本を仮想敵国に指定していたとのことだが、英米の新興国日本に対する考えは、朝鮮半島領有までは許容範囲、中国への進出は許容できない、であった。それ故に、軍縮のワシントン会議で日英同盟が廃止された。中国に関する9カ国条約(領土保全、機会均等、主権尊重、等)に違反してる日本に対して約束を守れ、それに応じないで、欧米の植民地支配に変わって、”大東亜共栄圏”を目指す日本に対して、様々な経済制裁を課した米英、対米英戦争の発動となる。”孫子の兵法”を学んでいたはずの当時の参謀は何を考えていたのだろうか、、、。神風は吹かず、ポツダム宣言受託、敗戦。(つづく)


”嘘つきは泥棒の始まり”の考察、、、

2018年06月07日 09時43分16秒 | コラム

 ”三つ子の魂百まで”の格言同様古くから言い伝えられてきた格言だが、大脳生理学の立場から、三才の頃から知的好奇心が高まり、何事疑問だらけで、時にはうるさくなるほど尋ねてくるようになるものだ。”どうして、、”、”なぜ、、”が常套句で、それと同時に、空想と現実の混同、言語遊戯としての作り話としての”子どものつく嘘”も見られるようになる。見逃して好い、見逃した方がよい嘘もあるけど、見逃してはいけない嘘もある。そんな時子どもを叱責したのが、タイトルの格言だし、この言葉を聞かないで育った人は皆無であろう、、、。

 ”嘘も方便”、”嘘から出た誠”までは許容しても好い場合があるけど、”嘘も追従も世渡り”となるとやや問題となる。人間本来は正直な生き物で、心にもない嘘や追従をしている己を恥じ、”目が泳ぐ”ものだが、シラーとして嘘を突き通している人たちが目立っていますね。

 ”嘘も方便”として許される嘘の例をいくつか挙げてみたいと思う。知的好奇心旺盛な3才児と一緒に蛍を観賞していて、”なんで点いたり消えたりするの”、とか流れ星を見て、”あれなぁに”、虹を見ていて、”あれなぁに、どうして直ぐ消えちゃったの”と尋ねられた時、どんな答え方が出来ると好いのだろうか、、、。子どもの夢や好奇心を高める”嘘”が方便というのだろう。蛍に関して、”あれはお星様になる練習をしているのよ”と話て、何日かたってその子と星空を眺め、”あの時の蛍さんにどこにいるかなぁ”と尋ねてみる。流れ星では、”あれは宇宙のパトロールカーで、地上と違って、よい子を探している。だから○○ちゃんも好いこといっぱいやって見つけてもらおうね、、、”と答えてやる。虹に関しては、”あれは何でも望みが叶う国に行ける架け橋の橋なのよ、○○ちゃんがこうしたいと思っても、のんびりしていてはだめなのよ”、、、。こんな母親の感性はまさに方便と言えるだろう、、、。

 大人になる途中の中学時代は10代、TEENN-AGE(13歳~19歳)の前半期、貴重な時代である。この時期に何をやったか何をやらないで過ごしてしまったかは、後になればなるほど大いなる誇りともなるし大いなる悔いともなるものだ。そんな時代をともに過ごした中学校の教師として、タイトルの格言をもじって伝えてきた言葉が、”上履きつぶしはだらけの始まり”、”ファーストボタンは不良の始まり”であった。頭ごなしに叱責しては反感を持たせるだけである。注意する方がゆとりを持って当たることだ。現職時代、上履きをつぶしている生徒を見た時、見逃してはいけない、何事”初動捜査、初期消火”が大切であるからだ。その生徒に対して、まず年齢と左右を尋ねる。そしてやんわり注意を促す。歩き始めた1~2歳の子が、靴の左右が分からなくてつぶして履いてるのは”可愛らしい”、おまえの場合は”だらしない”ということだ。格好を付けたいの手始めに、ファーストボタンを外すのが常である。そんな時も見逃さないで、やんわり指摘してやる必要がある。最近はブレザー式の制服も増えてきたようだが、明治以降、五つボタンの制服が一般的である。自己主張は認めてやるが、格好付けはチェックしてやる必要がある。”月、火、水、木、金”を五つボタンで説明してやる。ファーストボタンを外していると、”月、火、水、木、チーン”となってしまうぞ、、、。そんな遊び心を持って対応してやる必要がある。学校や教師に不満を持ち、校則や説諭に反発をする生徒でも、見放さないでコンタクトしていかねばならない。そんなグレ架かった生徒も話を聞いて欲しい、対等に関わりを持てば素直に応じてくれるものだ、、、。そんな時に投げ掛けててきた言葉が、”嘘つきは泥棒の始まり”、で有り、続けて、”上履きつぶしはだらけの始まり”、”ファーストボタンは不良の始まり”であった。そして付け足して、”ファーストキスは恋の始まり”というのを知ってるかと投げかけると、強面のツッパリも和んでくれるものだ。

 


将棋だとすでに詰んでいる、、、

2018年05月21日 12時54分48秒 | コラム

 将棋界は高校生の7段が誕生し話題が尽きないが、アベ王将はどうなっているのであろうか、様々な不祥事が生じていて、何度も責任を取って辞職が当然視されているが、しぶとく生き残り、外交で点数を稼ぐおつもりのようだ、、、。ロシアのスケーターに秋田犬を贈呈する式に出向かれるとか、、、。メディアも大々的に取材し、肝心な問題のはぐらかしに協力することだろう。

 正式な将棋のルールに則れば、すでに詰んでいる。ヘボ将棋では、王将より飛車をかわいがるもので、”王手飛車”の際に、飛車を逃がし王将のない勝負と続行してると言えるだろう。確かに多数決の原理が通用する国政上で、現在の衆参両議会で三分の二以上を占める与党が王将を守り通せるのだが、森友疑惑解明に欠かせない立場にいる自分の奥さんを国会に呼ぶなら、自分は首相を辞めると述べてるとか、、、、。以前にも、疑惑が持ち上がった時、”自分や妻が関わっていたら、総理も、議員を辞める”と大見得を切ったのは官邸からの情報で、一切の証拠はなくしてあるから、、、を信じていたからだろう。第一次安倍内閣の時、体調を壊し、止めた時に、最愛の奥さんから”政治家を辞めて、平穏な生活を、、”を提案されたそうだから、それに従っていたなら良かったのにとつくずく思う。

 ”尊敬する祖父の夢の実現”を政治信条とする孫息子、、、、。確かに優れた知能を有した東大銀時計組、満州経営に手腕を発揮し,A級戦犯として巣鴨プリゾンに収監され、東條氏らが処刑された日に、マッカーシー体制のアメリカと何らかの取引があったのか、無罪釈放、後のこの国の宰相になり、新日米安全保障条約を締結し、今日の日本の繁栄を築いた功労者との肯定的評価が、この国の保守派には一般的だが、、、。彼らにとって、世襲制が尊重されているこの国では、日本国憲法を改定し、普通の国にするために、この孫息子の時が最大のチャンス、もしかしたら最後のチャンスと考えているのだろう。それ故に、さっさと辞めて最愛の奥さんとの普通の生活をしたくとも出来ない気の毒な存在と言えるかもしれない、、。

 憲法原論を真に学んでない政治家も多数いるようだが、現日本国憲法がある以上、条文の理念通りの判断をする裁判、判決が出ては困る現状が進んでしまっている。特に第9条は、現実と大きくかけ離れてしまっている。”陸海空軍は是を保持しない、その他の戦力も保持しない、国の交戦権は認めない。”と憲法で定められてるのに、自衛隊の存在、米軍基地の存在、実質軍事同盟である日米安保条約の存在、何とかごまかし続けて来たけど、かっての、砂川事件での伊達判決、ナイキ訴訟の福島判決、の亡霊が、この国の保守派を悩ませることがないためには、条文改正に拍車を掛けたい時なのだろう、、、。

 アメリカの軍需産業の製品の最大の購入先の自衛隊が違憲となれば困るのは言わずとしれた軍産共同体、さらに以前は平和産業にしか力を入れてなかった日本の企業の中で、軍需部門にもシフトし始めた三菱、そういえば総理の祖父譲りの才能をお持ちの兄上が、三菱の経営陣におられるとか、、、。真実は割と簡単明瞭なものですね、、、、


”逆境こそチャンスと考えよ”

2018年05月16日 13時37分02秒 | コラム

 タイトルの言葉は、ユダヤ教の教え、”タルムード”の1項目だが、有史以来逆境で生きてきたユダヤ人は、この教えを信じ続けなければ民族そのものが人類の血の中に消え去ったことであろう。世界人口の0,4%に満たないユダヤ人が、ノーベル経済学賞では60%以上、医学賞では20%、物理学でも20%以上を受けている。ユダヤ人はまさに逆境が創った人類のエリートと言えるであろう。今年生誕200年のマルクス、その理論の実現を目指した革命の指導者レーニン、今も革命を必要とする人に絶大な人気のあるチェ、ゲバラもユダヤ人である。欧米での実質的支配者、ロスチャイルド家、ロックフェラー家もユダヤ人だし、世界人物辞典では数え切れないユダヤ人が記されている。

 国はないが、コスモポリタンとして生きていけば問題はないのに、”人を妬むこと”は多くの宗教家が愚かなことであると教えていても、虐げられた人にとって、はけ口として、より差別される人が必要なのだろう。社会的に成功しても心休まる共同体を持てなかったユダヤ人、シェークスピアの作品の”ベニスの商人”を読んでも、欧米社会で永くユダヤ人差別が続いていたとの証明となろう。そんな中、19世紀末ヨーロッパに住むユダヤ人の中から、かってのユダヤ王国の地にユダヤ人の共同体を建設しようとの”シオニズム運動”が起きた。その約束の地の支配者は、ローマ、イスラム帝国、マハムーク朝のエジプト、セルジュックトルコ、オスマントルコ、と変遷する。第一次世界大戦が起き、英仏対ドイツが基本だが、メインはイギリスの帝国主義政策(3C政策)とドイツの3B政策の対立であった。トルコはドイツと組んだのだが、英仏はシオニズム運動を認め、トルコとの戦いに利用した。大戦後敗戦国となったトルコは多くの領地を無くし、その旧領地に英仏の意志で多くの分断国家が成立する。第一次世界大戦後の会議で提案された”民族自決主義”、バルカン半島、東ヨーロッパでは実現したが、アジア、中東では無視された。今も解決されないクルド人問題、、、。

 欧米によるアフリカ分割でもそうだが、中東での人為的な国境設定は、自然の境界、川筋、分水嶺に寄らないので、多くの問題を残し続ける。まさに権力の統治、”分割統治”に都合の良いものである。第二次大戦後続く”中東の悲劇”はこの地が石油の埋蔵地であるからだ。この地に住む人々にとって必要なのは水である。中緯度にあり、水さえ豊富なら、永続性のある農業で豊かに生きていくことが可能な地である。第二次大戦後、アラブの民族主義の高まり、その先頭を切ったのがエジプトであった。イギリスから独立したエジプトのナセル大統領は、汎アラブ主義を唱え、アラブ民族の大同団結を唱えた。危機を感じた欧米は、楔としてイスラエル建国を承認、それに伴い追放されたのがパレスチナ人である。ナセルの後継者を自認し、汎アラブ主義を引き継ごうとした、イラクのフセイン、アルジェリアのベンベラ、リビアのカダフィーも非業の結末を遂げた。唯一長らえているのが、かってエジプとアラブ連合を作り、汎アラブ主義の実現に向けて歩んだ、今欧米諸国の打倒の対象となっているシリアである。


不吉な人造国家、イスラエル建国70周年

2018年05月15日 13時33分28秒 | コラム

 5月14日は、イスラエル建国70周年、ユダヤ人にはその記念日に当たる。追い出されたパレス人から見ると、ナクバ(大破局)70周年となる。特に今年は、奇跡の惑星、地球のトラブルメイカーになりかねないトランプ大統領が、一方的にイスラエルに味方し、アメリカ大使館をエルサレムに移転することによってさらなる混乱をもたらしている。エルサレムはキリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教の聖地となっているのに、、、。

 今75億の人類の直接の祖先は、5万年ほど前、勇気あるリーダーに率いられた160人あまりの人だと言われている。言ってみればすべての人々は万世一系で、特別に尊い人がいるわけはない。さらにすべての生き物は海から派生し進化してきたのだし、まさに”人類皆兄弟、姉妹、すべての生き物は皆友達”である。

 人類は永遠の旅人であるし、人種や民族の違いは、その旅先で生きていく上での生活の仕方、気候の違いによって生じたものである。そんな旅の中で、地中海西岸には、セム系のフェニキア人、フェブライ人が定着した。海を見て生きていく民族には先取性があるのだろう。周りの巨大な勢力に対して、フェニキア人は海の彼方へその生活を広め、やがて勃興してきたローマ帝国と競い、カルタゴ滅亡により、その民族の歴史は閉じた。同じ先取性を持つフェブライ(ユダヤ)人は周りの巨大勢力にとっては、質の高い奴隷としてとして徴用され、重用された。苦難の中から彼らはユダヤ教を生み出した。ユダヤ教のエキスは”我々は神から選ばれた民族であり、このような苦しみの中にあるのは、神が我々を試しているのである。この苦しみを耐え忍べば、やがて我々を救う、メシアが出現する。”であった。ユダヤ人にとって、モーゼもキリストもメシアだったはずなのだが、、、。

 ユダヤ人が立てた王国はソロモン王に時代全盛期を迎えたが、ユダヤ教の信仰を守るために最後までローマ帝国に抵抗し、国は滅んだが、信仰を捨てなかったユダヤ人は、流浪の民として世界各地にその生を求めて彷徨うこととなる。人間キリストは、ユダヤ教の狭い教義を乗り越え、すべての人は皆平等を唱えたが、ローマ皇帝の権力を認めないとして十字架に掛けられ処刑された。人間平等の思想はキリストの後継者によって引き継がれローマ帝国(当時の西洋世界)内に広まり、やがて公認、そしてローマ帝国内で国教となった。ローマ帝国は滅んだけど、ローマ帝国内で権力を引き継ぐことになった、キリスト教は、普遍の真理”権力は腐敗する、絶対的に腐敗する、”に違わず、ローマ法王を頂点とするキリスト教は堕落してしまった。封建社会でのヨーロッパでは、キリスト教は封建道徳と一致する。土地がすべての冨と権力の源である封建社会では。金は卑しく、商売は詐欺と同じで、賤業。キリスト教徒には禁じられていた。全ヨーロッパではその教義が信じ続けられていた。

 ヨーロッパ各地に流浪したユダヤ人にとっては、賤業であろうと生きていくために商業活動をせざるを得なかった。十字軍以降の、人の移動が、交通、商業の発達に繋がり、持ち運びが出来ない土地に変わって、金が中心の世の中に変わっていくこととなる。今に繋がる”金がすべての世”のスタートである。その金に秀でた能力を発揮したのが、言わずとしれた金とのつきあい、経験の長いユダヤ人である。長年の苦難があらゆる面での人材の宝庫となった。(つづく)


連休ボケからの早期離脱を!

2018年05月07日 10時01分32秒 | コラム

 この国では、永いこと人生の最大の喜びを表現するのに、”盆と正月が一緒に来た”と言っていた、、、。年中働き通しで休みは盆と正月だけであったからだ、、。はたらく(傍が楽になる)の語源からも推察できるように、戦国時代に我が国にやってきた,F、ザビエルが欧米では労働は苦なのに、喜々として働いている一般民衆の姿を見てショックを受けたそうだ。狭い島国で、唯一の恵みは温暖湿潤気候、自給自足で3000万の人口を養ってきたのが江戸までの我が国であった。川が作った平地、三角州、扇状地、河岸段丘、では豊かな実りがあったが、火山灰が堆積した台地を、何百年に渡って山から木の葉を集め堆肥を作り、肥沃な土地に作り替えてくれた先祖の苦労を忘れてはいけない。

 ”北朝鮮と少子化”が国難とか言って国会で多数決を維持している現内閣、”権力は腐敗する、絶対的に腐敗する”の原則は今のこの国にも当てはまっている。どこかにヘッドコーターでもあるのだろうか、、、。内閣人事局が確か5年ほど前に設立されたのが、腐敗が昂じるスタートとなってしまった。”君子は義にさとり、小人は利にさとる”が日々進行してしまった。リベラルと考えられていた、政治家3代目の河野氏、外務大臣のポストとリベラルを交換してしまった昨今の言動である。

 ”論語読みの論語知らず”との言葉があるけど、”キリストかぶれのキリスト知らず”、“マルクスかぶれのマルクス知らず”、”毛沢東かぶれの毛沢東知らず”も人の世では通用し続けるのかもしれない。400年続いた漢帝国では儒教が国教となった、ローマ帝国でもキリスト教を、公認さらに国教にした。両帝国も何故に永遠に続かなかったのか、、、、。そういえば今年はマルクス生誕200年とか、中国からマルクス像が生誕地に寄贈されたそうだが、人間解放(資本からの解放)を目指したマルクスの考えも、権力を持つと人間抑圧の方へ踏み出すのであろうか。

 ”MIGHT IS RIGHT”の世から”RIGHT IS MIGHT”の世へ、との人類の課題はいつ実現するのだろうか、、、。教育がすべてであろう。つまり、民主的な家庭教育、学校教育、社会教育、そして自己教育の実現に向かうことによってのみ、、、、。 


71年目の日本国憲法

2018年05月03日 19時26分32秒 | コラム

 人生70年、古来稀なり、といわれているが、日本国憲法も何とか命ながら得ている。生まれた時は、是で戦争はなくなると歓迎されたのだが、、、、。生まれた当時は大歓迎されたのだけど、東西冷戦の開始とともに、その西側の御大将アメリカの占領下にあったこの国は、反共の防波堤の役割を果たすことになった。今の総理の祖父に当たる岸氏は、東大の銀時計組で、その優秀な頭脳で、満州国経営の先頭に立ち,A級戦犯として巣鴨に収容されていたが、東条氏らが処刑された日に、アメリカによって釈放された。

 第一次世界大戦は、先進資本主義国英仏と急速に国力を増したドイツとの対立であり、アメリカの参戦により勝敗が決まったが、リベラリストのアメリカ大統領ウイルソンの提案通りに戦後の処理が行われていれば、第二次世界大戦は起きなかったかもしれない。同じく、第二次世界大戦中、リベラリストのルーズベルト大統領は、”社会主義は競争相手であるが、敵ではない、敵はファシズムである。”と言いきったのだが、もし彼が大戦後もアメリカの政治の中心にいたなら、不毛の東西冷戦は発動されなかっただろう。

 第一次世界大戦後、民族自決主義、軍縮会議、不戦条約、国際連盟の成立、等、戦争をこの地上から無くす努力は為された。しかし経済混乱(世界恐慌の始まり)による、持てる国と持たざる国との対立は、さらに悲惨な大戦を経験する。人類の良心はさらなる苦心を重ね、軍縮では不十分、各国間の経済的対立を無くし、協力し合う仕組みとして,IMFや世界銀行、さらに人の心の中に平和の砦を築かんとする、ユネスコ憲章まで作られたのだが、、、。人類の願い、戦争ない世を築くために最高度に設置されたベースキャンプが、日本国憲法第9条なのだが、、、、。軍縮会議や不戦条約では不十分、戦争の放棄、陸海空軍の不保持、その他の戦力の不保持、その他の中には、他国との軍事同盟、国内における軍需産業も含まれることにする必要があるだろう。さらに国の交戦権の不保持も、、、、。

 誰かに命令されたのか知らないが、自分の首が危うい時に、中東まで出向いて、中東のトラブルメイカー、メタニエフ氏と会談、一緒に出向いたのが、この国の完全に復活した軍需産業のドン、三菱重工、何を企んでいるのだろうか、、、、。反動勢力にとっては、この期を逃しては憲法を変えて、国を守るために軍隊を合憲化し、軍需産業を育て、他国に武器を輸出できる国に出来ないと焦っているのかもしれない、、、。


若い時は正義感、年を重ねると損得感、、、?

2018年04月30日 11時38分17秒 | コラム

 誰の言葉だったのか忘れたけど、”16 歳の時に社会主義者じゃない者は心のない奴で。60歳でも社会主義を信じてる者は頭のない奴だ、、、。”という言葉に触れたのは、確か10代の頃だと思う。人類の歴史、500万年といわれているけど、その99,9%は生きていくのがやっと、今晩の寝床と明日の食料を得るのに難儀し続けたことだろう、、、。明日の食の気がかりがなく、今晩の寝床が保障されていれば、十分な贅沢だと、、、と考えられればいいのであるが、、、。

 人間不平等が生じた原因を、私有財産が生じた時と考えるのは正しいのかもしれない。差別が生じようもない人類史の大部分を原始共産主義社会との定義、差別が生じた奴隷制社会、それよりは進んだ封建社会、自由平等を主張した市民革命を経、産業革命後の生まれた資本主義社会、本来は啓蒙思想家と言われる人が夢想した”神の国をこの地上に”が実現するはずだったのだが、、、。新たに生じた経済的不平等に対して、空想的社会主義者と言われる人たちは、利益をすべて働く者に還元する会社を設立したのだが、、、、。自由競争の原理が貫徹する社会では、拡大再生産によるよりやすい商品を提供できないため、早々と倒産してしまった。

 最初にこの地上に神の国を実現したはずのイギリスの社会を分析したマルクスは資本論を著し、労働力以外の何物も所有しない労働者に、”人類解放”のパイオニアを期待したのだが、、、。”権力は腐敗する、絶対的に腐敗する”との原則は人間が社会を維持している限りはどんな社会になっても貫徹するのであろう。

 2500年前、中国での戦国時代、どうすれば世の中がうまく治まるかを考えた諸子百家の一人と言われる孔子、彼の言に”君子は義にさとり、小人は利にさとる”というのがある。現在でもその言葉が輝きを見せているのは、人間そんなに変わる者ではないとの証明であろう。

 若い頃、正義感から社会主義、共産主義に傾倒した人は少なくない。転向と言えば失礼になるとは思うが、その代表的な人が、今最大発行部数を誇り、この国の健全保守化を目指している読売新聞の社主、ナベツネ氏である。今、アベ友の第一人者と言われている寿司ロ=さんも若い時は、成田空港反対闘争で逮捕された経験をお持ちだ。本人は若気の至りのつもりだろうが、何故あのような激しい反対闘争が行われたのかは、破れはしたが正義の闘争であったことを確認しておかなければならない。

 このことを証明してくれたのが、トランプ大統領の今回の訪日である。日本の航空管制下にない横田基地に乗り付け去っていった事実である。戦後荒れ地を開墾し、肥沃な土地に変え、大都市東京を抱え近郊農業地として十分に平和的な産業として成り立つ地域に、羽田が手狭になったとの理由で新空港の候補地になったのか、、、。サンフランシスコ条約で独立国となったと思っているのは勘違い、領空は依然としてアメリカに領有されており、関東近辺で使える空は三里塚しかなかったからだ。しかも当時は、アメリカが介入したベトナム戦争の最盛期、横田基地からはB52がベトナムに出撃し爆撃を継続していた。今も成田空港閉鎖を問い続けている数少ない人たちは正義感を継続しているからである。

 

 


散歩での天体ショー

2018年03月31日 06時52分07秒 | コラム

 一級河川はかっては地域を隔て県や市町村の境界ともなっているのだが、ほんの4、50年前には渡し船での往来が行われていた。今ではモータリゼイションが進行して当地でも。ほぼ3~4キロ毎に大きな橋が架けられている。橋を渡り、対岸の土手路を散策し上流の橋を渡って戻ってくるのが私の散歩道となる場合が多いのだが、昨日は帰りの橋の中程で。真正面での日没に遭遇した。正面から日没と対面し、ストレッチをしながら今日の日を見送ったのだが、ふとまぶしさを避けるために逆方向でのストレッチを続けたのだが、なんと向きを変えた方の山際からほぼ満月に近い月の出があり、橋の真ん中で、ゆっくりと天体ショーを満喫した。やはり歩きの速度だからからこそ味わえるものですね、、、。

 一方地上では茶番ショーが繰り返されているが、、、、。


森友問題に思う、、、

2018年03月16日 12時50分01秒 | コラム

 一人の市会議員の疑問が国を揺るがせかねない問題に進展した。国有地が異常な安値で売却されたことがそのきっかけである。払い下げを受け、そこに小学校を建設を目指した一私立幼稚園の経営者が今200日以上も留置場に拘置されている籠池氏である。

 古き良きものを守り維持しようとするのが保守であり、新しき良きものを生み出そうとするのが革新であり、古き悪しきものを取り戻そうとするのが反動であり、新しいけど悪しきものがネオコンというものだ。この観点から、保守と革新は協力し合える筈なのだが、この国で保革対立などと言われ続けて来たのは、実質は反動と革新の対立だったと言って過言ではないだろう。そして現在、革新は先細り、反動が我が世の春を謳歌している。

 古き良きものを取り戻し、新しき良きものを生み出そうとする人を先駆者というのだが、人類の歴史というのはそういう先駆者の苦労があって少しずつ進歩を遂げ、歩み続けた成果とも言えるだろう。先駆者の対極にあるのが”パシリ”といわれる人たちである。反動やネオコンの意図を汲んで、その先導役として露払い、先走りする人たちである。

 皇国史観に基づくこの国が素晴らしかったと考えるのは個人の心情だからとやかくは言えないが、籠池氏がその経営する幼稚園でいたいけない幼児に教育勅語を暗唱させたり、”あべそうりがんばれ!”等と叫ばせたのは行き過ぎではないだろうか、、、。しかしそれを賞賛する大きな勢力があって、こう言っては失礼だが、パシリに過ぎない籠池氏を援助支持してきた勢力があったことは否定できないであろう。

 この国の反動派にとって戦後におけるの最大の成功例は”国旗国歌法”の成立である。一旦法として成立すると、そのあとは締め付けで、いかようにも国民をコントロールが可能との成功体験がある。日の丸はシンプルなデザインでさほど違和感を感じる人は少ないかもしれないが、日の丸に蹂躙されたアジアの人々の信条には思いを寄せなければならない。君が代の場合は、大日本帝国憲法下にふさわしい歌であり、本来は君が代に変わる新しい国歌が作られるべきであったのだが、、、、

 学校現場でも、”日の丸校長”、”君が代校長”といわれるパシリが存在した。やがて大相撲協会が、千秋楽に君が代の斉唱を観客の求めたし、定期的に天覧相撲を行い、やがて、NHKが終了時にTVで流すようになった。かっては、君が代は”お相撲の歌”といわれた時もあったのだが、、、。今では国際ゲームでの、両国の国歌と国旗が掲揚されるセレモニーで日本代表選手が、歌っているかどうか個人個人の口元を映像で流すようになったいる。かって日本代表の中田選手が、”戦う前に歌うものではない”と発言しパッシングを受けたのだが、、、。

 森友幼稚園で、せっかく素晴らしい教育を実践しているのに、普通の小学校の進むとその教育が台無しになる、それ故に小学校を建設してその教育を継続しようと考えた籠池氏はそれなりの教育観を持っているのだから、私立小学校をお作りになるのにはとやかく言えないが、それを突破口にして公立学校でもそのような教育が行われることが望ましいと考えル勢力が日々増大しており、その中の一人が。昭恵さんだったのだろう。総理大臣である自分の旦那に、素晴らしい教育を実践してる旨を伝えたのだし、、、。