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自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

ベネゼェラの将来は、、、

2019年03月07日 16時22分20秒 | コラム

 大統領選挙で選出された反米のマドゥロ大統領、最近の国政選挙で多数を獲得した野党のファン、グアイド氏、大統領制をとっている国では、今のアメリカもそうであるように行政権を保持すする大統領と、立法権を保持する議会の多数派が違った政党が担う場合がが生じてくる。何としても反米のべネゼェラが気に入らないかと言って、経済制裁をしたり、野党党首を大統領にするなどしては越権行為であると思う。何故にマドゥロ大統領、その前のチャベス大統領が反米政策をとったのかの理解がないとアメリカは民主主義の先進国ではなく、パックス、アメリカーナの実現を意図する新帝国主義に他ならないことになる。

 南北アメリカ大陸は、15世時以降、ヨーロッパ人が来航するまでは、アジア系の先住民が居住する地域であった。黄金と石の文化と言われたインカ帝国、アステカ帝国、今もって謎の多いナスカの地上図を残した進んだ文化を保持していた地域であった。鉄器の未使用が渡来したヨーロッパ人の征服を許し、初期にラテン民族のスペイン、ポルトガルによって支配された地域がラテンアメリカと呼ばれるようになり,のち北米に移住したアングロ。サクソンに征服された域をアングロアメリカと呼ばれるようになった。

 パックス、ブリタニカを引き継ぎ、パックス、アメリカーナを目指しているアメリカは、もとは13のイギリスの植民州であった。本国政府からの課税に対して、”代表権無くば、課税なし”を主張し、パトリック、ヘンリーの言、”自由か、然らずんば死を!”に奮い立ち、イギリスとの間の独立戦争に勝利し、1776年7月4日独立に成功した。最初の国旗、13の星、現在の51の星になるまでのアメリカの発展は驚異であるが、アジア系先住民の淘汰、スペイン、メキシコとの戦争での領土拡大は褒められたものではない。

 フランス革命、ナポレオン帝国の出現、宗主国だったスペイン、ポルトガルの勢力減退もあってラテンアメリカをアメリカの裏庭化することとなった。中学校の社会科学習で、ラテンアメリカの国々の共通点として、モノカルチャー(その国の資源が一つに限られている)、人種差別意識が希薄(混血がすすみ、同じ兄弟でも身体的特徴が異なる故)、北の巨人(アメリカ)の影響から抜け出せない、等と学んでいる。

  帝国とは巨大化し、多民族や他国を支配するようになった勢力のことだが、古くはペルシャ帝国、ローマ帝国、イスラム帝国、オスマントルコ帝国、モンゴル帝国、等多く存在するが、いずれも歴史の中に埋もれてしまっている。近代となっての、イギリスの3C政策、ドイツの3B政策、ロシアの南下政策は代表的な帝国主義政策だが、いずれ。も経済的支配だけでなく領土的にも支配を意図する政策であった。アメリカが採用した裏庭化は、経済的支配を推し進めるものであり、領土的支配は意図しなかった。実際19世紀初頭に独立を達成したラテンアメリカの国々に対して、経済支援を通して利を得る政策をとり、自国の資源を開発する技術も資金もない国々にとってアメリカは頼りになる兄貴分だった。実際アメリカは裏庭化の過程で、1ドルと投資して2ドルの利を得続けたといわれている。つまりアメリカの資本、現地の労働力、資源(サトウキビ、コーヒー等の農産物、銅、錫、原油、硝石等の鉱産物)を結び付け、利をえる新帝国主義政策を採用した。自国の利を考える政治家が出現すると、軍部のクデターで失脚するのが常態化し、兄貴の意に沿うような生き方がこの地の意思となってしまっていた。

 そんなあきらめムードを最初に落ち破ったのが、サトウキビの島キューバである。キューバ革命の指導者カストロにしても彼に協力したアルゼンチン人のチェ、ゲバラにしても、それぞれの国での上流階級に属する知識人だし、資本の横暴に苦しむ一般庶民の状況に、世直しの必要性を感じて立ち上がったのだ。武器庫を襲って失敗して、裁判にかけられたとき、カストロを弁護する人がいなかったので、弁護士の資格を持っていたカストロが自分を弁護することになる。その時の弁論で、”この法廷は私に有罪を宣告するであろうが、歴史は私に無罪を宣告するであろう!”と述べたと言われている。脱獄しほんの少数の蜂起から、大多数の一般民衆に支援され、アメリカの傀儡であったバチスタ政権を打倒することに成功した。

 たびたび暗殺の危険性もあったのだが、ソビエトの支援のあり、社会主義キューバが現在も存続する。チェ、ゲバラはキューバの状況を見て、キューバでの大臣の地位を投げ捨て、新たな解放の地を求めて活動したが、ボリビアの地で処刑されたが、今もって革命が必要な国にとって英雄であり続けている。キューバに続こうとして立ち上がったのが、べネゼェラのチャベスである。原油資源が世界一も埋蔵量と言われながら、その開発の技術も資本もアメリカ頼り、アメリカの傀儡政権が続いていたのだが、一般民衆に押されて大統領に選出された。たびたび暗殺、軍部のク、デターに危険性に遭遇しながら、現在のマドゥロ政権に引き継がれている。北アフリカのリビアのカダフィーは自国の豊かな石油を背景にアフリカで通用する通貨を創成しようとして、世界金融資本(ドル体制)につぶされてしまったのだが、その二の舞にならないことを願うものである。

 


3月1日を日韓友好の日に!

2019年03月01日 20時05分16秒 | コラム

 1910年は日本が米英の了解のもと帝国主義の仲間入りをした年である。それまでは世は帝国主義時代、幕末以降、幕府が結んだ欧米諸国との条約は、治外法権を認め、関税自主権のない、不平等条約であった。この国もアジアの各国が欧米諸国の植民地になるか、半植民地になる危険性があったのだが、討幕に成功し中央集権国家を成立させ、独立国家として存続した。最初に手を伸ばしてきたアメリカ、討幕派を支援したイギリス、最もアメリカはモンロー主義がその国策で、領土的野心は持っていなかったし、イギリスは太陽の沈まぬ帝国と言われたように小さな島国に領土的な関心はなかったし、ロシアの南下政策に利用しようとしていた(日英同盟締結)。国際的には、イギリスは中国の抵抗で苦心していたし(太平天国の乱)、アメリカでの国内対立(南北戦争)があって、日本を植民地化する機会をなくした。対外戦争(日清戦争、日露戦争)を経て産業革命に成功したこの国は、治外法権の撤廃、関税自主権回復をし(1911年)帝国主義の資格として、植民地を獲得した。韓国併合がそれである。もっとも米英帝国主義の日本への許容範囲は朝鮮までで、両帝国主義国にとって最大の魅力である中国への手出しは許さないとの意思を、この国の為政者は見誤り、のちに対米英戦争を発動する。、、

 ヨーロッパの火薬庫と言われたバルカン半島の複雑な民族主義をめぐる対立が、第一次世界大戦を引き起こすが、その講和会議(1919年、ベルサイユ会議)でリーダーしっうを発揮したのが、リベラルなウイルソン大統領だった。無賠償、無併合、民族自決主義等の講和原則14か条を提起した。民族自決のもと多くの独立国が生まれ、その成果に触発され、1919年3月1日、日本の植民地とされていた朝鮮民族は、独立を宣言して、大行進を挙行した。日本小国主義を主張していた石橋湛山の考えを即実行して、朝鮮の独立を承認すれば良かったのだけど、その時の政府は大弾圧で朝鮮の独立を認めなかった。

 独立運動を誇りに思う朝鮮民衆の運動をを反日だと思っているこの国の為政者も少なくないようだが、この国にも石橋氏がいたことを誇りに、一緒に祝う日になればいいと思うのだが、、、


生きている土を、、、

2019年02月11日 09時17分38秒 | コラム

 自然栽培に取り組んでる人たちが増えてきているが、それ以上の割合で耕作放棄地が増え続けているこの国の現状をこの国の為政者はどうしようと考えているのであろうか、、、健全な土地から産する作物が健全な生命の源であると思うのだが、、、。近所にイチゴ栽培に取り組んでいる篤農家がある。一味もふた味も違う作品なのだが、土作りが決め手である。イチゴの苗の主根が、まっすぐに1mは伸びているとのこと。追肥することなく、次々と大粒の実がとれる。健全な土地を作るミミズが決め手である。

 そのミミズのライバルがモグラなのだが、散歩中の道路わきに、ペットボトルで風車を作ってる様を見かけるが、初めはいい趣味を持つ子供心を持ってる方と思っていたが。なんとモグラ除けとのこと。微妙な振動がモグラにとっては嫌なのだろう。白菜を作ってる方と立ち話をしたのだが、モグラは葉ではなく芯をきれいに食するとのこと、横倒しになった葉だけの根元にはモグラの穴が存在するとのこと、、、、。同じ散歩道で久しぶりに出会った犬を連れた人の話で理解できたのだが、そのワンちゃんは病気になって死にそうになったのが、白菜の芯や人参を食するようになって元気になったそうだ。犬がそんなものを食べるとは今まで思いをしなかったが、犬は本能的に自らの病状回復に何がいいかを理解していたのだろう、、、。

 近所の診療所の医者で、毎日の食生活と日々の運動が決め手、薬に頼ってはいけないと地域医療に貢献している人がいる。以前聞いたことがある、”医者に三通り、下の医者は患者を治す、中の医者は己を治す、上の医者は世を治す。”正に上の医者だと思う。現在はびこっているのが、下の下の医者、必要ない検査や薬漬けで利を挙げる医者が増えてきているのではないかと危惧している。

 薬、特に化学薬品には無縁の日々を過ごしているが、”病気の時はどうするの”と気遣ってくれる人には、その時は、病気になった犬や猫の後をついて行って、食べてる草を積んできて煎じて飲むよなんて言ってるのだが、間違ってるとは言えないだろう、、、。


モグラとミミズに感謝、、、

2019年02月08日 10時25分17秒 | コラム

 地球が誕生した時、岩石だらけであったといわれている。気の遠くなるような歳月を経て、現在の科学ではこの宇宙の中で、生命が存在する唯一の惑星と言われているのがこの地球なのが、、。何千万種という今まで存在した生命体は、自然のおきてに従って栄枯盛衰を繰り返したのだが、人間だけが自然を改造し生活を向上させ、この惑星の王者となって気ままな生活を謳歌している。

 農耕と牧畜を獲得したことが人類の飛躍的発展の原動力となったのだが、自然が作った地形を上手に利用したからだ。歴史学習のスタートが、”世界四大河文明”から始まるのも納得できる。農耕、牧畜は自然のおきてに従った産業なのだが、鉱工業、商業は自然に逆らった産業である。それ故に啓蒙思想家のルソーは”自然に還れ”と主張したし、ケネーは”重農主義”と唱えた。江戸時代の為政者も、士農工商を推進した。ミハエルエンデの言う二種類のお金、われわれの財布の中にあって生活必儒品と交換するお金と、利を求めて世界のどこでも飛び回り利を追及するお金、まさに魔力を発揮するお金に二種類が、、、。そしてその魔力に取りつかれているから、古今亭志ん生が良く枕で使っていた”金持ちとごみためは貯まれば溜まるほど汚くなる”原因なのだろう、、、、。この国でも以前は、金の魔力に染まらないように、お金を使わない子育てが一般的だった。穴あき銭を見て、”お雛さんの剣のつば、、、”なんて言って、ご隠居さんから”いい子育てをしているね、、”なんて褒められる話もあったが、、、。

 ”世は豊に、個はつつましく”を唱えた経済人も、今は絶滅危惧種なのだろう。農工商の優先順位を維持するのが、政治家の責務である。ミミズが多く生息する土地でとれた農産物を食してみれば分かる筈なのだ、、、。確か中学生の頃と記憶しているのだが、肥料の三要素として、窒素、リン酸、カリ、と学んだのだが、これらいずれもも地球上に存在する物質である。工場で人工肥料が作られる前は、枯葉や枯草、人畜の排せつ物の中に、作物の育成に役立つものが含まれていると会得したのであろう。自然の物質の循環利用なのだから弊害はないのだが、それにかかる人の労働は計り知れないものがあった。工場で合成肥料が大量生産されるようになると、売れないと破産してしまうし、日々の農作業で腐心してる人たちに安易な増産には化学肥料が欠かせないとの考えを浸透してしまった。さらに、温暖湿潤気候のこの国の農業は雑草との戦いと言われたのだが、除草剤が蔓延してしまった。

 長年にわたって肥沃な土地を生み出してくれたミミズとその捕食者であって深く土地を耕し続けたモグラに感謝し、その生き物たちとの共存共栄の農業を取り戻さねばならないと思う。


若き就農者にエールを送る、、、

2019年01月30日 13時26分31秒 | コラム

 散歩の途中で、冬野菜の取入れをしていた若い青年とと出会った。農作業の合間に、その青年からの話で、来春から山間の耕作放棄地を借り、専業農家として自立しようとしているとか。  その山間の地は私が教員生活をしていた時の学区域だったし。葉タバコの生産地だった。小さいころから親の厳しい働きを見て育ち、手伝いをするのが当たり前だったし、そこで培われた勤労観は、この国の戦後復興、そして高度経済成長を支えた原動力であった。

 かって田中正造が、”村や町を強くしろ!”と叫んだのだが、その村や町の力は弱まるばかり、町村合併をしても若い労働力は都市部に流れる一方、小中学校も統廃合、少子化が急速に進行している。散歩中の風景も、耕作放棄地が目立ち、落ち葉や枯れ枝は放置されたまま、かってはきちんと処理されていたのだが、、、、。堆肥の貴重な原料として、風呂の追い炊きの素材として、、、。そんなとき若い青年に出会ったことは嬉しいことだし、彼のこれからの生業にエールを送りたいと思う。

   人生の生の字はもともと

   大地から、芽が伸びているさまを示している

   それなのに人は                                                                               

   豊かな人生とは、土から離れることと

   思ったのだろうか、、、、、

   はだしの代わりに靴を履き

   道をアスファルトで固め

   高層ビルを建て

   鉄とコンクリートが土を覆うのを

   文明の発達として歓迎してきた、、、、。

   文明(CULTURE)とは耕すという意味があるのに、、、

   いわゆる文明国に住む我々は

   土をおろそかにしたしっぺ返しを

   今受けているのかもしれない、、、、、。


エンデの言う二種類のお金、、、

2019年01月06日 12時00分13秒 | コラム

  ミハエル、エンデは、その遺言の中で、世の中には二種類のお金がある。あなたの財布の中にあるお金と利を求めて国を超えて動き回るお金が、、、、と述べているのだが、、、。年明け早々、株価の暴落と円高が報道されているが、その報道に一喜一憂しているのは、利を狙って株を売り買いしたり、外国為替相場でのトリックで利を狙っている、エンデの言う後者のお金の持ち主なのだろう。

 ケータイ電波の届かないところで、ほぼ自給自足に近い生活をしている人を知っているが、人間らしい生き方に近いといえるかもしれない。つまり太陽が昇れば仕事をし、太陽が沈めば休息する、井戸を掘って飲み、土地を耕して食らう、政治なんて関係ないよ、との”鼓腹撃壌”を体現しているようで羨ましく思う。人間の営みは、自然採集経済ー自給自足経済ー物々交換経済ー貨幣経済と移り変わるのだが、その貨幣も、物品貨幣から金属貨幣そして信用貨幣としての紙幣も、兌換紙幣から不換紙幣に代わってしまった。確かに我々の財布の中に存在するお金はそれを持参すれば生活に必要な食料品、衣料品と交換できるし、生きていくうえで欠かせないものだし大切にしていかねばならぬものである。そういう自分の財布の中にあるお金に余裕があり、もう少し増やそうと思って、歳末の宝くじを購入したり、パチンコ遊び、親しい友の間でのかけ麻雀で負けてしまい、次の支給日までカップめんで何日か過ごすのは、ご愛嬌で、許容範囲だけど、一獲千金を夢見ての株式投機となると、大損するのが目に見えているのだが、、、。メディアは、投機家と投資家を区別して、日々の株式相場を報道しなくてはならない。

 株高と円安が続くと、アベノミクスには、追い風になるらしく、メディアは嬉々としてトップニュースで伝え続けていたのだが。暮れから年頭にかけての、株安、円高の原因を正しく報道しなくてはならない。ドルを発行しているFRB、円を発行している日本銀行、通貨の発行権はどこが持っているかはその国にとって最重要課題である。中学校の社会科で、日本銀行は、国立銀行、唯一の発券銀行、政府の銀行、銀行の銀行であると習っている。当然無制限にお札を発行していいわけはない。兌換紙幣が発行されていた頃は、中央銀行の地下倉庫に貯蔵されている金の延べ棒に額に応じた紙幣しか発行できなかったのだが、不換紙幣(正しく言えば、偽札)を発行するようになると、様々なペテンが国家の名において合法化されてしまう。アメリカ独立宣言を起草し、第3代大統領に就任したジャファーソンの言、”銀行は軍隊より危険である。資金調達のために、子どもが支払うことになる金を借りて使うことは、未来に対する大きな詐欺行為である。もしアメリカ国民が民間の銀行に通貨発行権を与えてしまえば、銀行は子どもがホームレスになってしまうまで、国民の財産を吸い上げるであろう。”を読み直してみると、200年以上前のことではなく現在のことを言っているのだと思う。


年頭のメッセージ

2019年01月01日 09時02分37秒 | コラム

 雪の降り続く地方の方には申し訳ないが、ここ関東では雲一つない元旦の朝である。何かいいことがありそうな期待が持てる自然現象なのだが、現実の世界は不透明、”ごみためと金持ちは貯まれば溜まるほど汚くなる”現象が進んでいる。初日の出に夢や希望を持つのも悪いことではないが、この10年ほどは年末の落日を眺めて自己反省をしている。西方に極楽浄土の存在を信じた古人、現世で期待できない望みを夕日を眺めながら感じ入ったのだろう、、。

     無限の大宇宙の一角を占める太陽系

     その太陽を回る三番目の惑星地球

     太陽との絶妙な位置関係が

     水を生じ、命を誕生させた。

     その命のリレーのアンカーが人類なのだが、、、

     ホモサピエンス(賢い人)、万物の霊長と自称するも

     ”王様は裸だ、、”と真理を見抜く素直さをなくし

     利にからめ捕られ、人としての誇りを失っている。

         人間性を取り戻す、ざ。じ。ず、ぜ、ぞ

        ざーー座して不正を見逃さず、懺悔すれば許す。

        じーー”上善は水”、水に学び、水に習う。

        ずーーずるをしない、図太さは可、図々しさは不可。                                           

        ぜーー是々非々を貫く、善を勧め、悪を懲らす。

        ぞーー増長せず、雑巾がけに徹する。

 30年前に日昇に遭遇しての感想

     視界360度の高原で

     日昇のパノラマに遭遇した

     人間の精神活動の芽生えとして

     世界各地での太陽信仰が生まれたのもうなずける

     真理や本物というものはもともと

     単純、明快、そして分かりやすいはずなのだが

     いろいろな立場、立場があって

     その立場を、もっともらしく、正当化するため

     様々な教義、主義、主張、理論が生まれてくる

     人間、そして地球の間借り人という立場に立てば

     本物を偽物に仕立てる謀も

     偽物を本物に見せる企みも

     容易に見抜くことが出来るはずなのだが、、、

     ”王様は裸だ”と言える素直な目と

     柔軟な考えを持ちたいものだ、、、、。

 


10年ひと昔を振り返る、、、

2018年12月31日 11時26分07秒 | コラム

 10年前の7月、文月にちなんで、いくら世の中が希望が持てないとしても、個々人までが希望をなくしてはいけない、この月にちなんですべての人が誰にでもいいのだが心のこもって手紙をしたためたら少しは世の中明るくなるだろう。ケータイ、スマホ全盛の時代に逆らって、鉛筆、万年筆、毛筆、等でしたためたらどうだろうか、、、。出す相手のいない人は10年後の自分でもいいのだが、、として何通かの架空の手紙を記したのだが、その一通を再録する。

 文月の最後の日、どなたに出そうか迷いましたが、人間の可能性を信じる生き方をしてきた私としては、人だけに染みついたエゴを克服して、22世紀を迎えられたあなたに書くことにいたしました。あなたは世界連邦国の一員か、あまりその事実を信じたくないのですが、アマゾンの奥地で文明を拒否続けられた民族の子孫かもしれませんね、、、。

 私は確実に21世紀の前半で、この世とはサヨナラしているのですが、過ちから学ぶ人類の英知であった、憲法第9条を持つ憲法の下で、ずっと生きてきました。 そして、その理念を世界に広めようとの動きも高まる中で、軍隊のない国、コスタリカに人類の歩むべき道を見いだすことが出来ます。 

 生命のふるさと、地球は46億年前に誕生とか、そしてその6億年後に命が芽生え、大自然の循環の中で、約3000万種の命を抱えているのがこの地球です。その数多い命の中の一種が、人類なのですが、その人類に関しても人間はその誕生からその行く末まで、予想し、検証できる動物なのです。大自然の循環は、単純再生産の継続ですが、気の遠くなるような蓄積で、この地球は、2000年以上も前に、イソップさんが考えた、「1日1個の黄金の卵を産む」惑星になったと思うのです。1日1個の卵だけど、植物連鎖、動物連鎖の過程の中で、絶滅していった種も多くあるけど、確実にその卵は大きくなっていったのですよね。そうなると、この惑星の新参者であった我々人類の中に、エゴが生まれてしまったのでしょうね。

 その黄金の卵の分け前を、人類みんなで分け合うより、自分が少しでも多く取りたいがためのバトルがはじまり、その勝利者が、先進国といわれる国なのでしょうね。やっと腹を切り開いて黄金を取り出そうとすることの過ちには、気が付いたようで、先進国間で何らかの妥協をしようとしても、それぞれのエゴが災いして、まともな約束も出来ない有様です。洞爺湖サミットのいい加減さは、ブッシュ大統領のサルコジ大統領へのウインクが象徴しているし、近々の、WTOの決裂もエゴの克服の困難さを証明していますね。それ故にこの手紙の宛先が、アマゾンの密林の奥深くになるのではと私は心配しているのです。

 人類が無限の宇宙に向けて命のリレーが出来るためには、個人主義、個性は大切にしなければいけないけど、何しろ人間は生まれたときは、「裸で、名なし」なのだし、家庭・学校・社会・自己教育によって、エゴを克服出来る人間を育てて行かなくてはならないですよね。人間の命のリレーは、一対の男女によって続けられるのだから、その男女の間に、人としての信頼関係、互いを最高に生かしていく関係が必要ですね。男女平等は当たり前だけど、違いがあるのも当然ですね。その違いを認めない悪平等は、新たな差別を生み出します。一対の違いのある男女がどうすれば真の平等な人間関係を築けるかは、図形を用いて説明すると解りやすいと思います。魅力的な象形文字の漢字で、男は、田の中で力を出す、で正方形で表現できるでしょう。女は、柔らかな女性の肢体を表現したもので、ひらがなの“め”の字のもととなってるし、正方形の角が取れた、正方形に内接した円で表現できるのではないでしょうか。

 さて、これからは手品です。○と□を並べているだけでは、接点はあるけど一体感は生まれません。男女がそれぞれ我を通せば、性格の不一致で最悪の場合は別れることも稀ではありません。男性はパートナーに対して、ちょっとした配慮が必要です。女性は、自分のパートナーを立てることです。配慮した男性、女性に立てられた男性の形は、◇になりますね。女性から見れば、まさにダイヤになるのです。
 そのダイヤに、女性側が心をまっ二つにしてそのダイヤに合わせるとどうなりますか解りますよね。お互いがお互いを最高に生かした形が、ハートの形になるわけです。そういった家庭、学校、社会で育つ人間は、人からやって貰ったことへの感謝の気持ち、他人のために自分が頑張ることによって他人のためになることの喜びを感じる、エゴとは無縁の人が育つのは当然ですね。


人間評価は難しい、、、

2018年12月09日 12時32分35秒 | コラム

 棺桶のふたを閉じるまではその人物の評価はすべきではないと言われているが、冷戦を終結させた大統領として、最大限の評価を受け国葬での待遇を受けた41代大統領のブッシュ氏なのだが、正当な評価なのだろうか、、、、。アメリカ独立以前から存在する名門大学、イエール大学、そこにスカルアンドボーンズという秘密結社がある。互いの社会的成功を支援し合う組織とのことだが、ブッシュ氏は若い時にその会員だったと言われている。公にはされていないが、ケネディ大統領暗殺に関わり、その恩賞として、CIA長官に抜擢され、最終的には大統領に選出、2期目に落選という不名誉も味わった人物である。湾岸戦争を開始し、中東にさらなる混乱を引き起こしたばかりではなく、その息子のブッシュジュニアー大統領の実質顧問役として、9,11を口実にアフガン攻撃に加担した人物であるのだが、、、。

 立場が変わると同じ人物でもまるっきり評価が異なるのは当然なのだろうが、小学校4,5年生の頃、伯母から聞いた”石川五右衛門の話”を70年ぶりに思い出してしまった。石川五右衛門は捕らえられ、子どもと一緒に釜ゆでの刑に処されたとのこと。まだ釜の湯が熱くない時、五右衛門は子どもを己の両腕で湯の上に持ち上げていたが、だんだん熱くなって我慢できなくなった時、子どもを足で踏みつけ、両者とも刑死したとのこと。この事実を見て全く正反対の五右衛門の人物評が為される。1つは、五右衞門は子ども思いで、子どもがだんだん熱くなって苦しむのに忍びないので、一気に苦しむこと無く死ねるように、熱くなるまで両腕に持ち上げていたのだ、という説と、人でなしの極悪の五右衞門、初めのうちは子どもを持ち上げていたのに、熱くなって耐え切れなくなったので、子どもを足蹴にして這い上がろうとしたとの説である。その当時の私は、子ども思いの五右衞門に賛同したのだが、、、、。

 毀誉褒貶の入り交じる歴史上の人物、同じく現在の、アメリカ大統領のトランプ氏、フランスのマクロン氏、ロシアのプーチン氏、中国の習近平氏、この国の宰相アベちゃん、30年後どんな評価を受けるのだろうか、、、。 


”おもろうて、やがて悲しき”世にいたらぬように、、、

2018年11月26日 17時06分03秒 | コラム

 1964年に東京オリンピック、1870年に大阪万博が 開催された。戦後の復興がなり、高度経済成長に向かって行く時代を象徴するイベントであった。”富の源泉は労働にあり”の労働価値説は真理だと思うが、資本の蓄積のためには、一般の民衆は”働けど働けど、我が暮らし楽にならざる”を余儀なくされた。さらに、”欲しがりません勝つまでは”を強要された戦中であったのだが、戦いに敗れ、無一文からスタートしたこの国は、”働くことが好き”な国民性を発揮し、アメリカの無駄使い(朝鮮戦争、ベトナム戦争)のおこぼれもあって、驚異の戦後復興を成し遂げた。

 ニクソンショック、オイルショック、は人為的な日本たたきなのだが、政治は二流でも、経済は一流なのだろう。2年後の東京オリンピック、`25年の大阪万博も決まったようだが、夢よもう一度とはならないような気がする。酷暑の中でのスポーツ大会など誰が考えてもおかしいし、外国人労働者に頼らないと人手不足になっている現状、数の力とその後ろの見えない利権に動かされている。

  仕事があっても、人手がなければ、ものは生産されないし、当然儲けも望めない。特に労働条件の良好でない職場は人手不足で悩まされる。戦後のベビーブームで生まれた世代は、労働力としては良質な世代であった。つまり幼少時から親の懸命に働く姿を見て育ち、手伝いをやることを厭わない世代であった。”金の卵”とおだてられ、中卒で中小企業で働き、大企業を支え`60年代からのこの国の高度経済成長を担ったのである。そうゆう優れた人材を供給した地方は過疎化し、学校も閉鎖が続いている。今都市部で細々と年金生活に入っている人の中には、母校が全て無くなったという人も稀ではない。つまり、出身小中学校は閉鎖、出身高校も統合で母校名が消えている。

 技術研修生という名の外国人労働者を無制限に採用しようとする法案が強引に強行採決されつつある昨今だが、私も知人に頼まれて、彼らの日本語研修に何度か関わったが、”民間外交”として彼らが研修を終え、帰国したあとで、日本で良い思い出が出来たと言えるようになって欲しいと願っての対応をしてきた。