面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

デートDV

2006年05月08日 | よもやま
そんな言葉があることを、テレビのドキュメンタリー番組で初めて知った。
DV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉は知っていたが、これは「家庭内暴力」の範囲内という感じで夫からの暴力を指すが、「デートDV」というのは結婚もしていない恋人同士の間でふるわれる暴力のことを言うとか。

彼女が自分の望み通りのことをしてくれないからといって、殴る蹴るの暴力をふるう男の発想が理解できない。
相手が意に添わない言動をすることなんて、当り前のことであり、お互いさまでもある。
それを指して、非難し合うというような場合は、お互いにコミュニケーションを深めようという行為であり、何よりも暴力により物理的に相手を傷つけるようなことがない。
それが、彼女の鼻が折れるほど顔を殴ったり、「子供が産めないようにしてやる!」と言いながら腹を蹴るなどという行為に及ぶ男がいるとは、テレビを見ていて吐き気がした。
そして、3分おきに自分に対してメールを送ってこなかったから、という理由で殴る蹴るの暴力をふるう大学生の男て、どういう大学生やねん!?

DV法またはDV防止法と呼ばれる法律(「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」平成13年4月13日公布・平成13年10月13日施行)があるが、これは暴力をふるう配偶者を対象としており、恋人には適用されない、ということは法律の不備として問題視されるべき点ではあるが、そんなことよりもこんな法律が必要になったという事実の方がヤバイ。
「国家の品格」という本がベストセラーになっているが、本当に日本には国家としての品格が失われてしまった。
個人が、国によって(法律によって)律されなければ生活していけないなんて、自由でもなんでもない。

今後どれだけ「しょーむない法律」が作られるのだろうか…。
曲がりなりにも法学部・法律学科を卒業した身としては、暗澹たる気持ちにさせられる。


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