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住みなすものは 心なりけり

中京高校軟式野球部がすごい

2014年09月01日 | 野球
中京、2年ぶり優勝=延長五十回で準決勝制す―高校軟式野球(時事通信) - goo ニュース


全国高校軟式野球選手権大会の準決勝。
中京高校と崇徳高校の試合は、延々四十五回にものぼる延長戦を戦っても0対0のまま決着せず、サスペンデッドゲーム(一時停止試合)となったことは、スポーツニュースの枠を超えて一般のニュースと同等に報道され、一躍広く知られることとなった。

そして四十六回から再開された31日。
延長50回表、ついに中京が3点をもぎ取り、その裏を無失点で抑えて逃げ切り、4日に渡る試合にようやくピリオドを打つことができた。
延長54回までいっても決着がつかない場合、抽選で勝敗を決めることになっていたとのことだったので、選手たちにしてみれば試合で決着がついてホッとしたのではないだろうか。

しかしこの31日は大会の最終日。
翌日から2学期の授業が始まることもあって、この日で大会を終えなければならない。
延長50回を戦い抜いた中京ナインは、激闘の疲れが癒える間もなく、ダブルヘッダーで決勝戦に臨まなければならないという過酷な運命にあった。
にもかかわらず、決勝の相手である三浦学苑高校を破って優勝を果たしたのだから驚いた!

準決勝で延長50回、709球を一人で投げきった中京の松井投手はベンチスタートだったが、四回1死二、三塁のピンチに先発の伊藤に代わってマウンドに上がると無失点で切り抜け、そのまま最後まで投げ切ったのだから恐れ入る。
決勝でも77球を投げ、トータル4日間で786球を投げぬいたのだから凄まじい。
テレビで彼のインタビューの様子を見たが、疲労困憊などという雰囲気は微塵もなく、すがすがしく答えていて更にびっくり!!
一体全体どんな体のつくりをしているのだろう!?
身体の頑丈さがすご過ぎる!

今回の準決勝・延長50回は、延長戦の日本記録。
これまでの日本記録は、1983年9月20日、全日本軟式大会決勝を戦ったライト工業‐田中病院の延長四十五回だったので、一気に5回上回った。
ちなみに中京に敗れた崇徳の石岡投手も、4日間投げぬいて投球数は617球を数えるから、こちらも凄い!

世間的には、「4日間で50イニングも試合をさせて何を考えているのか」といった論調が見受けられるが、試合をやってる選手たちからすれば、決着がつかないからといって試合を止められ、プレー以外の方法で勝敗を決められても嬉しくないだろう。
とことん試合ができて決着がついたのだから、確かに激しく疲れてはいるだろうが、高い満足感や達成感は得られているのではないだろうか。
自分が選手だったら、勝負が決まるまで試合ができて悔いはないが。

なにはともあれ、4日間にわたる激闘の末に優勝した中京高校には賛辞を送りたい。
もしかすると選手たちは、しばらく野球はやりたくないのではなかろうか。


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