面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

野戦病院②

2007年02月11日 | よもやま
人間ドックで「再検査」の“赤紙”をくらったため、行きつけの病院で胃カメラを飲むことになった。

人生初体験。
しかも、過去に聞いた体験談はロクなものではない。
曰く「おえおえ言いながら太い管がノドを通っていくのを我慢するんですわ。」
曰く「ぐいぐいカメラが食堂を通っていって、胃に突入して、更に十二指腸までねじこまれる感じがよくわかって気色悪い…。」
etc
数々の発言が走馬灯のように頭の中に再生される。
それだけで何やら食堂や胃が痛くなってきたような気がしてくる。

病院の「内視鏡センター」という部屋へたどり着き、受付を済ませて順番を待つ。
部屋の奥からオッサン声でゲェゲェ聞こえてくる。
こっちまでゲロってしまいそうだ。

混んでるようで、予約時間を10分ほど過ぎた頃ようやく呼び出された。
診察台に乗る前に、いろいろ事前準備がいる。
まず、胃の中をキレイにするためとのことで、紙コップに入った無色透明の液体を飲まされた。
不思議な味のまずい“水”をすきっ腹に流し込むと、腹の奥にひんやりとした感覚が広がった。
既に気分が悪くなってくる…。
単に気分的なもので、アレルギー反応とか検査を受けられなくなるような状態に陥っているわけではないので次の“儀式”へと移る。

今度は腕に、胃の動きを鈍らせる筋肉注射。
人間ドックで胃のレントゲン写真を撮るときにも注射されるが、それとは違うらしい。
これがまた結構痛いがな。
看護婦のオバチャンに「よう、揉んどいてや」と言いながら渡されるアルコールの染み込んだ綿で腕を揉みまくって痛さを和らげようとしていると、首にクッションを付けられる。
旅行用グッズ売り場でみかける、首周りにつけて飛行機や列車の座席で眠るために使う「首枕」だ(そんな名前か?あれ)。
そして次の“儀式”へ。

「イスにもたれて上向いて、舌を出して口あけてねー」
と、さっきの看護婦のオバチャンに言われるまま姿勢をとると、ベロの奥の方に無職透明の水飴を乗せられる。
「飲み込まんようにして、できるだけノドの奥の方で止めといてねー」
そんな器用なことが完璧にできる人がいたら知りたいものだ。
その水飴状の薬はノドを麻痺させる麻酔薬のようだったが、言いようのないマズイ味。
まだカメラも飲んでいないのに「おえっ!」ともどしそうになるのをこらえて、言われるようにベロの奥の方で薬を止めるように意識しながら、ベロ出しのまま口を開いて上を向いて30秒。
これがなかなか時間が過ぎない…

to be continued



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