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いよいよ。

2010年10月19日 | 野球
星野氏、楽天監督確実に=阪神退団、「野球がしたい」―プロ野球(時事通信) - goo ニュース


最初に、あくまでも個人的な感想であり、根拠の無い私見であることをお断りしておいて…

星野さんらしく、タイガースから一旦離れて楽天のオファーを改めて受ける、ということか。
これで完全にタイガースから星野仙一が去ってしまった。

先に平田2軍監督更迭のニュースが出ていたが、これも星野退団を見据えての“星野派”一掃の一環とみるのは、うがち過ぎだろうか?
うがった見方ついでに言えば、OBでもない星野さんが、シニアディレクターなどという肩書きで首脳陣に名を連ねることに対して反感を持っている人間が、阪神球団あるいは本体である阪神電鉄も含めて、少なからずいるのではないだろうか。
またそれは、タイガースOB連の中にもいるに違いない。
少なくとも、星野さんが球団首脳に近い位置にいる限り、自分達の思い通りに動けないと、いまいましく思っている人間がいることは確実だろう。
そういった連中が、ジワジワジワジワと“星野排斥”に動いて結果が、ようやく実ってきたということなのかもしれない。
そしてその連中は、タイガースを良くしようとするものではなく、自分達の私利私欲のためだけに動く輩であろう。
かつての、オフになればモメた頃のタイガースのように…

2003年、2005年の優勝は、紛れも無く星野監督の影響下におけるもの。
2005年の監督は岡田ではあるが、主力選手は星野監督が連れてきた、あるいは星野監督の下で育った連中であった。
その筆頭と言えるのが金本であるが、楽天・星野監督が誕生すれば、FAを行使して移籍するのではなかろうか。
ただ、ケチな楽天が移籍に伴う経費を認めるかどうかだが、それこそかつてのタイガース・久万オーナーのように星野監督の提言に従って金を出す可能性は十分にある。
そうなれば、下柳や平田2軍監督も移籍するかもしれない。
いよいよ“星野一派”の一掃が完成し、先に述べた勢力にとって万々歳となる。

2008年に優勝できていれば、岡田監督の長期政権が成立し、岡田カラーでの強いタイガースへと移行していけただろうが、それも雲散霧消したのが今となっては痛い。
岡田監督は、確固たる思いをもってタイガースを本当に強いチームにしたいという思いに溢れていたし、星野さんほどではないかもしれないが、豊富な人脈を持ち、関西経済界からも好意を持たれていた。
過去自分が見てきたタイガース歴代監督にはいなかったタイプで、先に述べたロクでもない勢力とは一線を画する、タイガースの将来に希望を持てる稀有な監督だったのである。
しかしその岡田監督も、今はオリックスにいってしまった…

タイガースに、黒い影が忍び寄っているように思うのが杞憂であればよいのだが、今の動きをみていると、とても楽観できる気配が感じられない…