面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

将に差あり。

2010年10月16日 | よもやま
ソフトバンク、日本シリーズ王手=セは巨人が先勝―プロ野球CS(時事通信) - goo ニュース


CSには反対なのでどうでもイイのだが、試合に負けるのは腹が立つ!
特に相手が讀賣やドラゴンズだと腹が立つ!
いや、相手がヤクルトでも広島で横浜でも腹が立つ!やっぱり。
て、とにかく試合に負けるというのは腹が立つ!

しかし今のタイガースは、やっぱり“負けられない試合”は確実に落とす。
シーズンが終わってからの数日間で改まるものではあるまいが、それにしても勝てる雰囲気が無いのがホンマに腹が立つ!

そんな雰囲気に呑まれたか、今日の能見は立ち上がりから不安定で、シーズン中の安定感が全く無かった。
それでも1回表、2回表と、ランナーを出しては併殺打で切り抜けたあたりは讀賣側の苦手意識に便乗できているようだったし、2回裏にブラッズが一発かまして先制したまではイケそうな雰囲気が出てきた。

が、この流れを断ち切ってしまったのは林だった。
ブラゼルの、彼らしい豪快な一発で大盛り上がりとなり、続く城島に死球を与えて明らかに浮き足立っている東野に対して、見逃しの三振で助け舟を出してしまったのは、痛いというにはあまりにも痛すぎた。
ただ、テレビで見ていた限りでは、低いボール球には思えたが、せめてファールでカットできていれば後の展開も違ったのだが、結果は最悪に終わってしまった…
これに気落ちしたのか、続く3回表に、投手の東野が打ったライトへのファールフライを最後まで追い切らずにファールにした。
この姿には少々カチンときた。
結果的に東野は三振に倒れたというものの、立ち上がりから球数の多かった能見を助けようと思うなら、猪突猛進まっしぐらに打球に食らいつけよ!

林がもう一皮向けず伸び悩むのは、この当たりの“懸命さ”の不足にあるとみる。
精神論を振りかざすつもりは無いが、もうワンランク上がれるかどうかは、それをやりきる気があるかどうか、成し遂げようとする思いがあるのかどうかという、精神力の強さに因るもの。
この後も林は、坂本のライト線への打球に対してクッションボールの処理を誤って三塁打とし、致命的な3点目の原因となった。
最後の打席でヒットを打ったが、何の役にも立っていない。
一発かましていれば(そしてそれを期待されていたのだが)また展開も違ったのだが、結局今日のキーは林だった。

精神的な支柱である金本を外して起用した真弓の賭けは取り返しがつかないくらい無残に外れた。
守備固めに入った途端に好守で再三ピッチャーを助けた松本や、シーズン中はエラーしまくったのにファインプレーを見せた脇谷など、起用がズバズバ当たった原とはエライ違いだった。

林の起用も原がとった守備固めの用兵も、どちらも“たまたま”と言えばそうなのだが、大一番では持って生まれた勝負運の強さが大きく影響するというもの。
今年最後のここ一番の試合。
原と真弓の“持って生まれたスター性”の差で決まるとしたら、タイガースに勝ち目は無い。

そしてそんな華の無い真弓を助けられるほどの力は、四番を任されている新井には無い。
練習で久保に打球をぶつけるようなドインケツぶりには失笑を超えて激しい怒りを覚えたが、華の無いものがチームの将であり四番であるタイガースには、やっぱり明日は無い。
弱ったなぁタイガースの来年の展望も薄暗い…