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面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「デトロイト・メタル・シティ」

2008年11月03日 | 映画
おしゃれな渋谷系ポップミュージシャンに憧れ、大学進学を機に田舎から上京した心優しき青年・根岸崇一(松山ケンイチ)。
「NO MUSIC NO DREAM」を胸に、デスレコーズの新人ミュージシャン募集に応募するが、本人の意志を無視して悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のボーカル「ヨハネ・クラウザー・Ⅱ世」として売り出され、あろうことかカリスマ的人気を博してしまい、苦悩する…

宗一は、“甘ったるい”ポップな音楽を志向しているのだが、誰にも受けない。
ストリートライブにも足を止める人はおらず、聞いてくれるのは犬ばかり。
それでも本人は機嫌よく歌い、一通り終わればギターを片づけて帰っていく。
一方、音楽で食べるための手段としてのDMC。
クラウザーさんとして宗一が創り出す楽曲は、多くのデスメタルファンを惹きつけ、カリスマ性さえ発揮する。

本人の気付かない能力を見出したデスレコード社長(松雪泰子)の慧眼が素晴らしいのだが、世の中、得てしてそんなもんかも。
自分の才能を自分で見極めるというのは難しいことで、それで“食べていこう”というのは更に難しいことだったりするわけで…

目指す方向性とは異なるものの、大きくくくれば「音楽」という自分の好きな分野で才能を発揮できる宗一は、それはそれで幸せな人間だ。
と才能の無い人間からの無責任な感想が、本人にとっては一番うっとうしいことだったりするんやろね。

主人公たる「クラウザーさん」と宗一のキャラのギャップが単純に面白く、何も考えずに楽しめる佳作。
予備知識なく観にいって、ジーン・シモンズが出てきたのには正直驚いたが、そんなサプライズも面白がれる。
(紹介してしまっては意味がなくなるが(苦笑))


デトロイト・メタル・シティ
2008年/日本  監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、細田よしひこ、松雪泰子、鈴木一真、高橋一生、宮崎美子、大倉孝二、岡田義徳、ジーン・シモンズ

「上燗屋」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2008年11月03日 | 落語
11月3日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「上燗屋」にて、ご機嫌を伺います。

今で言うところの“立ち飲み屋”の先駆けとも言うべき、屋台でいっぱい飲むための上燗屋。
仕事帰りにちょっと一杯ひっかけていこか、という客を相手の商売。
酔うた客が来ても、「上燗屋 へいへいへいと 逆らわず」と詠われた姿勢で、うまくあしらいつつ気分良く飲んでいただくのが仕事。
あつ(熱)なし、ぬるなし、頃加減で上燗屋でございます。
そこへやってくる酔客が繰り広げる珍騒動。

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
大阪在住の皆さんには、ぜひ天満繁昌亭へ足をお運びいただき、プロの「ちりとてちん」をご覧いただければ結構かと存じます。

まずはごゆるりと、お付き合いくださいませ。

アクセスはこちらまで!

http://www.nc-kyo.com/

☆ ご覧の際に ☆
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