Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉟ (台湾合歓山) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕
「中国植物志」によると、台湾の高山には、次の小竜胆組各種が分布することになっています。
Gentiana arisanensis 阿里山竜胆 (小竜胆系)
Gentiana scabrida 玉山竜胆 (箒枝系)
Gentiana flavomaculata 黄花竜胆 (丝萼系 Ser. Rubicundae)
Gentiana taiwanica 台湾竜胆 [英語版のみの記述/写真なし]
今手元にある所持写真は、2006年9月の合歓山に於ける撮影個体と、同年5月撮影の一部、および2003年7月撮影のポジフィルムからのデュープ処理の2枚。いずれも「玉山竜胆/キバナリンドウ」と「阿里山竜胆/アリサンリンドウ」に所属します。この2種については、(玉山/阿里山などでの撮影個体を含め)ほかにも数多くの写真があるのですが、現時点では手元に無いことから、今回は割愛します。
台湾合歓山 標高3200m付近 2006.9.5(以下5枚同じ)
幾つかの文献や参考書では、「玉山竜胆」と「黄花竜胆」の情報が錯綜しているようですが、僕には正確なことが分かりません。一応「中国植物志」に沿って、そのうえで玉山竜胆Gentiana scabridaの和名を、従来日本で使用されている「キバナリンドウ」としておきます。
台湾合歓山 標高3200m付近 2006.9.3(以下10枚同じ)
台湾合歓山 標高3200m付近 2003.7
Gentiana sp. 小型リンドウの一種㊱ (台湾合歓山) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕
台湾合歓山 標高3000m付近 2006.5.8(以下5枚同じ)
アリサンリンドウGentiana arisanensis 阿里山竜胆。
台湾合歓山 標高3200m付近 2006.9.3
次のカットと共に、上掲した5個体とは撮影季節が大きく異なることが気になります。
台湾合歓山 標高3000m付近 2003.7.22
色調が著しく異なります。ポジフィルムとデジタルの発色の違いが主な原因と思われ、デジタルでの色調調節もある程度可能なのですが、実際に個体ごとのかなりの範囲での色調の相違もあるようなので、念のためそのままで示しておきます。