フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

倒れたシラカバを輪切りにする

2014-09-16 | アダージョの森

アダージョの森は40年ほど前に、すべての木が伐採された。その後、生えてきたのがシラカバだ。シラカバは伐採や山火事後にいち早く侵入する植物=先駆樹種=パイオニアプランツと言われている。

明るいところが好きな木だ。ところが、森が成長してくると、暗い森の下から這い上がってくるミズナラのような陰樹に負けてしまって、次第に活力を失っていく、という弱さを持っている。

森の東側でシラカバの巨木が倒れ、近くのミズキやヤマザクラをなぎ倒した。

あたりは、木と木が絡み合っていて、整理するのに手間がかかるためしばらく放置していた。
ところが、シラカバは腐りやすいのでいつまでもそのままにしておくわけにはいかない。
それで、今回は腹を固めて、整理することにした。
まずは、絡まっている、ミズキ、ホウノキ、ヤマザクラを根元から伐採して2メートルの長さにカットする。

次にシラカバの細い枝を払う。シラカバがようやく太い幹だけになった。

薪ストーブの薪用に40センチの丸太にカットするだけではもったいないので、それを端から3~5センチぐらいの厚さに輪切りした。
鍋敷きにすることもできるし、ちょっとした飾りに使うこともできる。

少し休憩を取ろう

35枚ほど作ったところでチェーンソーの燃料がなくなったので、作業を終えることにした。
40センチの丸太を作ることよりも、この薄い鍋敷きを作ることの方が手間がかかってしんどかった。

作業が終わると夕方になった。西から射しこんでくる、落陽を受けて、森の中は一瞬の華やぎを見せる。
今日も、一日中アダージョの森の中にいて、誰とも合わず、静かな一日が終わった。