goo blog サービス終了のお知らせ 

功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『サイボーグコップ3』

2008-10-22 22:07:17 | マーシャルアーツ映画:下
「サイボーグコップ3」
原題:CYBORG COP III/TERMINAL IMPACT
製作:1995年

▼『サイボーグコップ』シリーズもとうとう三作目に突入。驚くべきは三作目まで作られた事ではなく、これら三本の作品が全て日本で劇場公開を果たしているという事実だろう(笑)。当時劇場でこのシリーズを見た人は、一体どんな感想を抱いたのだろうか?
ところでこの『サイボーグコップ』シリーズ、常々思っていたがシリーズとしての関連性が希薄なのが気にかかる。シリーズ全体を見渡してみても、第1作と第2作のデビッド・ブラッドリーの役柄と、デビッドの兄の子供が出ている意外に共通点は見られない。それ以外には敵がサイボーグであることが一貫されているが、本作では主役がフランク・ザガリーノとブライアン・ジェネシスの2人に交代。肝心のサイボーグはほとんど脇役同然の地位へと降格されている。

■ザガリーノとブライアンは保安官(というか借金取り?)。ある日デルタ社の依頼によって、機密書類を奪って逃げたという美人キャスターのジェニファー・ミラーを追うことになった。だが彼女はデルタ社が殺人サイボーグを秘密裏に製造しているという事実を知っており、事を追っていくうちにザガリーノたちも真相を知ったことで、事件に巻き込まれてしまう。
その後、サイボーグによって襲撃を受けてジェニファーがデルタ社の連中に捕らえられた。ザガリーノたちは廃車置場で決戦を挑み、数々のトラップでサイボーグ軍団を追い詰めていくのだが、最後の最後で思いもよらぬ強敵が待ち構えていた…。

▲まず格闘シーンについてだが、数こそ少ないものの、それなりに素早い動きをしている。特に良かったのがブライアンで、クライマックスで隠れ家にやって来たサイボーグ相手に見せる技は結構迫力がありました(ちなみにザガリーノは…まぁボチボチというところか)。また、前作とは違ってサイボーグ相手にも肉弾戦を繰り広げており、アクションの見せ方という点では評価は上がっている。
しかしザガリーノたちの前に立ちはだかるサイボーグが、シリーズ中最もショボい出来になっているのは頂けない。今回のサイボーグは見た目が完全に人間で、メカっぽいところは手術中にチラッと見えた内部の機械と、肌からちょっとだけ露出したメタリックな部分だけしかない。しかも廃車に押し潰されたり爆発物を食らっただけでやられたりするなど、前作までのタフネスだったサイボーグよりも明らかに弱体化している。ラスボスとして登場するサイボーグがあの程度というのも「流石にこれは無いんじゃないの?」と思ったぐらいだ。
爆破シーンなどを見ると予算はあったようだが、これは監督が交代した事が大きく響いているのかもしれない。前作までの監督であるサム・ファーステンバーグは、『アメリカン忍者』の前期監督として知られるお人。第1作は酷い作品になったが、第2作ではかなり持ち直している。このままサムが続投すれば、ショボいけどそれなりにいい作品が作れたと思うのだが…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。