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功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『擂台』

2008-07-18 21:35:54 | カンフー映画:珍作
擂台
The Big Fight/Blood on the Sun/World War of Kung Fu
1972

●タイトルの擂台とは中国語で競争の場みたいな意味があり、功夫映画などでは武術大会のようなニュアンスで用いられている。そんな単語を主題としている本作は、田鵬(ティン・パン)主演の功夫片で、当時『ドラゴン怒りの鉄拳』の大ヒットによって多く作られた反日功夫映画のひとつである。
正直言って話の方はあまりよく解らない。舞台は第二次世界大戦中の占領下にあった中国で、スパイの田鵬や張清清たちが日本軍と闘っていく物語…らしい。中盤からは擂台での闘いとなり、柔道家の呉東橋・空手家の謝興・相撲取りの鄭富雄が敵として立ちはだかっていく。
なお、最初の擂台で呉東橋に挑む挑戦者に若き日の龍世家(ジャック・ロン)が出演している。龍世家と鄭富雄はこの年にデビューした模様で、本作では初々しい姿の両名を見ることが出来るのだ…って、これで喜ぶ人はいるんでしょうかね?(苦笑
で、最終的に擂台は張清清とその仲間たちの奮戦で突破(なぜか主役である田鵬は参戦せず)するものの、報復?によって田鵬の道場は襲撃を受け、大勢の仲間が命を落としてしまう。日本軍は擂台に最後の刺客・易原を投入し、やっとこさ田鵬が駆けつけた時には弟子の戴耀輝が殺されていた。ここで田鵬VS易原で〆…かと思いきや、負けてヤケになった日本軍が民間人に向けて一斉射撃!そして団体戦へともつれ込み、完全に収拾が付かなくなったところで唐突に劇終となる。
物語はご覧の通りお粗末だが、功夫アクションのほうは頑張っている。武術指導は誰なのか不明だが、張徹作品っぽい立ち回りを見せており、年代の割にはそこそこ見られるほうである。個人的には女ドラゴンの張清清とカンフーキッドの戴耀輝(彼が最古の好小子?)に目を引かれたが、先述の通りアクションの配分に少々問題があり、これがもう少しすっきりまとまっていれば良かったのだが…。

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