功夫電影専科

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『Bruce’s Fist of Vengeance』

2007-12-22 22:11:51 | バッタもん李小龍
Bruce's Fist of Vengeance
Bruce's Fists of Vengeance
19??(1984?)

●まったくもって訳の解らない作品だ。当初この作品は英題が似ている『湮報復/大報復』という作品かと思っていたが、キャストが全く違うので別の作品のようである。しかも本作は呂小龍(ブルース・リ)主演とあったのに、実際に活躍するのは別の知らない俳優で、呂小龍はあまり登場しないのだ。あの目立ちたがり屋の呂小龍が手抜き…これで本作がどれだけヒドい作品か、容易に察せる事だろう。
ストーリーは李小龍の秘伝書を巡り、先述の名前不詳の俳優とロマノ・クリストフら組織との攻防を描いた…もとい、描ききれなかった話だ。最後は名前不詳の俳優がロマノ一味に殺され、呂小龍がいいところをかっさらっていって劇終となる。
話の時点でメチャクチャな本作だが、いきなり登場人物の服が入れ替わっていたりとデタラメもいいとこ。呂小龍なんかストーリーの本筋を無視し、貰った李小龍の秘伝書で修行に没頭したり、賭け事でワッハッハと笑ってる有様だ(笑
ちなみにロマノ・クリストフとは、日本でも多くの主演作が一時期リリースされたB級アクションスター。『ニンジャ・ウォリアーズ』などに出演しているが、本作ではヌンチャクや功夫アクションへ果敢に挑んでいる。また、ロマノの配下として登場する日本刀のヒゲ男は、ロマノと何度か共演経験のあるケン・ワタナベ。なんだかこの辺、「知れたもの同士、肩寄せ合って」な感じで微笑ましいものがなくもないが、正直言って見るに耐えないクズ作品である。
『死亡魔塔』や『ブルース・リの復讐』なんかはまだアクションに華があったが、本作ではそれすら無いという悲惨な内容。武術指導は呂小龍自身とのことで、ラストの呂小龍VSケン・ワタナベや呂小龍VSロマノはそれなりに盛り上がりを見せるものの、結局は泥試合で終わっている(最後はほとんど『ウルトラファイト』状態)。
まぁ、武術指導をどうこう言う以前の問題に、全体がこの出来じゃあ…ねぇ(苦笑

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