
「アムステルダム・コネクション」
原題:荷蘭賭人頭
英題:Amsterdam Connection/Big Bad Bolo
製作:1978年
●パブリックドメインから突如として発売された、なんとも奇妙な雰囲気の怪作です。なぜ怪作なのかというと、本作は香港とオランダのアムステルダムとパリでロケーションを行い、おまけに監督があの元祖デブゴンこと樊梅生(フォン・メイサン)なのです(監督は羅棋(ロー・キン)と共同名義)。
キャストも樊梅生をはじめ、白彪(バイ・ピョウ)に黄元申(ウォン・ユンメイ)に楊斯(ヤン・スエ)といった濃い面子ばかり。ちょっとしたゲスト扱いで陳星(チン・セイ)まで登場します。
内容はいわゆる黒社会アクションで、ストーリーは楊斯と樊梅生が仕切る2大組織による抗争を軸に、それぞれの組織に属する白彪と黄元申の友情と葛藤が描かれます。武術指導は白彪と楊斯(彼が指導するのは珍しい!)、そして黄哈(ウォン・ハー)の3人が一緒に担当していますが、アクション自体は全体的に少なめとなっていました。
クライマックスでは敵味方入り乱れての戦いが勃発し、エッフェル塔が見える公園で激突する白彪&黄元申VS楊斯という、目眩がするような光景を見ることが出来ます(苦笑)。しかしラストバトルはこの楊斯戦が終わっても延々と続き、なんとも中途半端な結末を迎えてしまうのです。
作品そのものも消化不良な点がありますが、『Gメン75』を彷彿とさせる白彪と楊斯コンビ、監督権限で意外な強さを見せる樊梅生、下積み時代の姿がチラチラ見える林正英&陳龍など、見どころも無くはありません。
ちなみにこの作品、オリジナル予告編では『ロッキー』のテーマが高らかに響いていますが、本編で流れるのは最後の最後に少しだけ。これが国内版だけの仕様なのかは不明ですが、もし『ロッキー』のテーマが流れまくるバージョンがあったら…ちょっと見てみたいですね(笑
なお、本作を皮切りにパブリックドメインからカンフー映画が続々発売される予定でしたが、なんの音沙汰もないまま現在に至っています。今となっては知る由もありませんが、もしシリーズが順調に続いていたらどんな作品がリリースされていたのか、個人的にはヒジョーに気になります。
原題:荷蘭賭人頭
英題:Amsterdam Connection/Big Bad Bolo
製作:1978年
●パブリックドメインから突如として発売された、なんとも奇妙な雰囲気の怪作です。なぜ怪作なのかというと、本作は香港とオランダのアムステルダムとパリでロケーションを行い、おまけに監督があの元祖デブゴンこと樊梅生(フォン・メイサン)なのです(監督は羅棋(ロー・キン)と共同名義)。
キャストも樊梅生をはじめ、白彪(バイ・ピョウ)に黄元申(ウォン・ユンメイ)に楊斯(ヤン・スエ)といった濃い面子ばかり。ちょっとしたゲスト扱いで陳星(チン・セイ)まで登場します。
内容はいわゆる黒社会アクションで、ストーリーは楊斯と樊梅生が仕切る2大組織による抗争を軸に、それぞれの組織に属する白彪と黄元申の友情と葛藤が描かれます。武術指導は白彪と楊斯(彼が指導するのは珍しい!)、そして黄哈(ウォン・ハー)の3人が一緒に担当していますが、アクション自体は全体的に少なめとなっていました。
クライマックスでは敵味方入り乱れての戦いが勃発し、エッフェル塔が見える公園で激突する白彪&黄元申VS楊斯という、目眩がするような光景を見ることが出来ます(苦笑)。しかしラストバトルはこの楊斯戦が終わっても延々と続き、なんとも中途半端な結末を迎えてしまうのです。
作品そのものも消化不良な点がありますが、『Gメン75』を彷彿とさせる白彪と楊斯コンビ、
ちなみにこの作品、オリジナル予告編では『ロッキー』のテーマが高らかに響いていますが、本編で流れるのは最後の最後に少しだけ。これが国内版だけの仕様なのかは不明ですが、もし『ロッキー』のテーマが流れまくるバージョンがあったら…ちょっと見てみたいですね(笑
なお、本作を皮切りにパブリックドメインからカンフー映画が続々発売される予定でしたが、なんの音沙汰もないまま現在に至っています。今となっては知る由もありませんが、もしシリーズが順調に続いていたらどんな作品がリリースされていたのか、個人的にはヒジョーに気になります。
>ちなみに陳星はゲスト出演程度
あぁ・・・やっぱりそうですよね。僕は日本版安もんDVD持ってますがキャストの一番最初にチン・セイと表記されてるんで、てっきり主役級かと・・・
確かにアクションは微妙でしたけど、キャストが豪華ですしDVDも安かったので、なんかいいです(笑
ちなみに、冒頭のトコを見てていきなり気づいたんですが、白彪のことを「おじさん」と言ってる子役がいますよね?僕が思うにあれって「力王」のルイス・ファンじゃないでしょうか?すっごい特徴ある顔っすよ。
>僕は日本版安もんDVD持ってますがキャストの一番最初にチン・セイと表記されてるんで、てっきり主役級かと・・・
劇中、舞台がいったん香港に戻るんですが、陳星の出番はそこのパートだけです。
脇役王さんのブログにあった写真を見るに違うバージョンのようですが(私の持っているものは緑のジャケットに白彪が映っているだけのもの)、まぁこの程度の内容ならわざわざ海外から買うよりもマシでしたねぇ。
>あれって「力王」のルイス・ファンじゃないでしょうか?
確か彼のフィルモグラフィーにも本作のタイトルがあったので、それで間違いないかと思います。彼の子役時代の出演作はこの他にショウブラの『教頭發威』などがありますね。
でも、どうしてあの父親(フォン・メイサン)から彼のようにカッコいい青年が生まれるのか、ホイ三兄弟のルックスが見事にバラバラなのと同じぐらいの不思議です(爆