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『インセプション』 夢の中のケイパー

2011-01-22 22:01:31 | SF

インセプション
INCEPTION(2010年アメリカ)
 監督:クリストファー・ノーラン
 脚本:クリストファー・ノーラン
 出演:レオナルド・ディカプリオ
    渡辺 謙
    ジョゼフ・ゴードン=レヴェット
    マリオン・コティヤール
    エレン・ペイジ
    トム・ハーディ
    ディリープ・ラオ
    キリアン・マーフィ
    マイケル・ケイン
    トム・ベレンジャー

 ■ストーリー■
 ある事件をきっかけに、アメリカ国外に逃亡しているコブは、他人の夢の中に侵入し、アイディアを盗む産業スパイ。盗む相手のサイトーにスパイとして見破られたコブは、逆に彼から、ある仕事の依頼を受けるのだった。しかし、その依頼とは、夢の中で情報を盗み出すのではなく、夢の中で意識を刷り込む“インセプション”という危険なものだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 サム・メンデス監督ファンの方や「007慰めの報酬」ファンの方は読まないで下さい。話題にしています。ほめてません、、。

 ■感想■
 クリストファー・ノーラン脚本、監督のSFサスペンス。
 『ダークナイト』(2008年)が大ヒットしたことによって、こんなオールスターキャストの制作費の高い大作にも関わらず、趣味性の高いこんなSFサスペンス映画を作ることが出来たんでしょうねぇ。
 
 他人の夢の中に侵入して、情報を盗み出すことが出来る「SFチックな世界を舞台」に、007映画ばりのアクション映画を展開!
 クリストファー・ノーラン監督は007映画のファンでシリーズの中では、ジョージ・レーゼンビーの『女王陛下の007』(1969年)がお気に入りな作品だそうです。
 「007映画」を意識したような雪山でのアクションシーンまで登場します!!
 ロケ地も、東京、パリ、タンジール、ロサンゼルスと、007映画も顔負け(どころか、勝ってますね…)の国際的な作品になっています!!
 
 マーク・フォースター監督の『007慰めの報酬』(2008年)みたいな作品を観ると、あまりのひどさに落ち込んじゃいましたからね!
 
「007映画も、クリストファー・ノーラン監督で新作を作れば良いのにッ!!!」
 って、思わず思っちゃいました!

 何でも、007の次回作の監督に予定されているのは、エンターテイメント映画に向かない監督の1人、サム・メンデスらしいですからね!!
 サム・メンデスみたいな、エンターテイメントの娯楽作が得意といえないような監督に作らせるくらいなら、本当にクリストファー・ノーランに撮らせて欲しいです…。
 
 『女王陛下の007』以外にも、犯罪コメディ『トプカピ』(1964年)も、クリストファー・ノーラン監督は、映画のベスト10に選んでいるんで、今作のような「アクション&集団泥棒物」が作りたかったんでしょうねぇ。
 何でも、今作の構想は、10年前からあったそうで、あたためて、あたためて、あたためて、それで、映画化できる機会を狙っていたんでしょうね!!

 ハッキリ言って、すごすぎ!

 エンターテイメント映画にとって“夢オチ”は禁断のオチでも、今作のように「夢の世界を舞台にする」のは、まさにエンターテイメント映画にとってはあり
 夢の中だから、何でもOKそうなのに、強い鎮静剤の影響で夢の中で死んだら「虚無の世界」に落ちてしまうというところもスリルを盛り上げています!!  

 事前に情報を得ないで観たので、今作は、「アイディアの取り合い」をめぐって、渡辺謙とレオナルド・ディカプリオが対決するアクションSF映画かと思っていたんで、ストーリーライン自体は、あまりのオーソドックスな“ケイパー物”なんで驚いちゃいました!
 
 しかも、舞台になるのが現実の世界でなく夢の世界!
 夢の中の夢の世界!
 夢の中の夢の中の夢の世界!
 とSF映画ファンが歓びそうな人間の深層心理の世界です!
 
 まぁ、正確にはケイパー物っていうよりは、「アイディアを盗む」のが目的ではなくて、「ある意識を刷り込む」のが目的なんで「逆ケイパー物」ってコトになるんですかね??
 仲間の裏切りもなく、とにかく、目的を遂げるためだけのストーリーで、これだけ盛り上げるのは、クリストファー・ノーラン監督の脚本は、面白いとしか言いようが無いですね!!

 仲間の裏切りも無いのに、作戦がうまくいかないのは、なぜ??彼らの計画を邪魔するのは誰でしょう??
 それは観てのお楽しみ!!
 
 サイトー役の渡辺謙も、おいしい役を演じてます!『バットマンビギンズ』(2005年)のときに印象が良かったので、彼を念頭に脚本を書いたそうです。
 「良かったですね~!こんな名作でおいしい役で出演できて!!」
 
 エンターテイメント作品の超大作で、少しばかり難解系なこんな作品を撮ってしまうクリストファー・ノーラン監督には、今後もどんどんエンタメ作品を撮って欲しいです。

 

 

 

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