これまでの企業年金・退職金制度のコンサルティングの2回目です
が、ご紹介するのは内容は、実際のものとは違います。そのものをそのまま
書くわけにはいきませんので、多少脚色してあります。
②退職一時金制度の会社で、養老保険で退職金の準備をしていましたが、
資金繰りに窮して、養老保険を解約し会社の運転資金として使ってしまい
ました。その後、なんとか会社は立て直せ、少し余裕もでてきたので、再度
養老保険に加入しようかということで、相談を受けました。
社長には、退職金を準備する方法としては、保険商品以外にも方法がある事
を説明いたしました。企業規模からすると、中小企業退職金共済と企業型の
確定拠出年金です。
確定拠出年金は、初めて聴く言葉、ということでしたので、社長に、まず制度
をご案内することから始めました。
保険商品は、企業が苦しいと、どうしても解約して使ってしまうことになります。
確定拠出年金では、掛金を従業員の口座に拠出することによって、退職金の
支払いがその都度終わる点が、気にいっていただけました。「会社が潰れても
そこまでの退職金は、払ったことになります。」という説明にも、笑って納得して
くださいました。また、従業員だけでなく、60歳以下の役員も加入できることに
もメリットとして捉えて、中退共ではなく確定拠出年金で制度を作るという結論
になりました。
技術系の会社で、技術職と事務職では給与が違いましたので、掛金テーブル
は二つ作りました。基本掛金テーブルとそれに従業員の貢献度の応じたポイン
ト制による掛金テーブルです。勤続年数が長い人に報いることも考慮するととも
に、頑張った人に多く支払いたいという社長の意向を取り入れた内容です。
制度変更時の既得権分は、退職時に一時金で支払うことにしました。
養老保険を使うよりも、確定拠出年金のほうが毎年のコストは安くなりました。
また、養老保険では困った時には解約して使ってしまうということで、労使双方に
とって不安材料だった、「退職金は払えるのか」、「退職金は払ってもらえるのか」
という心配が解消されました。
ご質問やお問合せは、メールまたはお電話で。 goo0218_2007@mail.goo.ne.jp
04-2958-7612
彩コンサルティングのホームページも是非ご覧下さい。
左下のブックマークにある「適格退職年金の移行コンサルティング」です。