日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 台湾。どうも台湾のことは頭が痛いです。

 私にとっては、一年ばかり暮らして、台湾人の温かい心に包まれて、仕事は大変でしたけど心地よく過ごすことができた国です。不愉快な目に遭ったことは一度もありませんでした。ですから台湾と聞くと無条件で応援したくなります。むろん、日本と日本人の不為にならないことが前提ですけど。

 頭が痛いというのは、馬英九政権のイタさによります。

 例の尖閣諸島付近での衝突事故での過剰反応に始まり、対中関係での雪解けムード演出をなど、日本のことは別としても、次の選挙で議席を減らすために頑張っているのではないかと思えるようなことばかり、やらかしています。対日関係でいえば、準政府間レベルの関係は相当冷え込んだのではないでしょうか。

 そこで頭が痛くなります。だって日本人も不快になりますから、台湾への認識を改めざるを得ません。それまで特定アジア(中国・韓国・北朝鮮)の対極であるかのように「2ちゃんねる」などでは非常に好意的に台湾を扱っていたのに、尖閣諸島の一件以来、掌を返したように台湾に対し冷淡になりました。この空気をひっくり返すのは、容易なことではありません。

 フリーチベットに代表されるムーブメントにおいても、台湾は何やら仲間外れ扱いを受けているような格好です。いや、流れに乗ることができないまま、というべきでしょうか。

 フリチベがその典型だったように、ネット主導で物事が進んでいくという新しい政治運動のカタチに乗り遅れているところもあるでしょう。これは伝統的組織が中核として機能しているために、かえって時代から取り残されている、という側面があります。

 例えばフリチベのカンバッチやTシャツのような、普段それを身につけて歩いているだけで広告効果を生むような小道具も台湾組にはありません。厳しい言い方をすれば、台湾独立派の関連組織は「小道具の広告効果」や「ネットを通じた訴求効果」というものに鈍感な人が多いことも災いしているように思います。

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 愚痴っていても仕方がないので、独りだけでもと思い、私は例によって道化役を演じることにしました。

 首からネームカードを吊して、そこに緑の台湾旗とともに応援の言葉を簡潔に加えた名刺大の紙を入れ、外出時に必ず身につける。ただそれだけのことです。

 応援の言葉は「台湾加油!負けるな台湾!」にしようと思ったのですが、一応専門家の意見を参考にしたく、「台湾の声」編集長の林建良さんにメールで尋ねてみました。

 私が考えた言葉でも十分伝わるとは思うものの、

「日本人支持台湾」
「私は台湾大好きの日本人」

 ……が良いかも知れません、との御返事を頂きましたので、

「台湾大好き!日本人支持台湾!」

 とリズム感を整えました。下のような感じです。緑が中心なので配色に苦労しました。





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 そして、これを引っさげて新宿西口へと向かいました。申し遅れましたが12月27日(土)のことです。外国人登録証において、台湾人の国籍が「中国」になっていることに抗議し(日本政府は台湾を中国の一部と認めたことは一度もありません)、改めるよう法務省に提出するための署名活動が行われると耳にしていたからです。

 当ブログと相互リンクしている「台湾は日本の生命線」の永山英樹さんの名調子を聴きたくて足を運びました。野次馬になって、永山さんに挨拶して、後は家電量販店で愛機マクブクのソフトとデジカメの関連パーツを買って帰るつもりでした。

 本業の年末進行が前夜でようやく峠を越えたという安心感と、澄み切った青空に背中を押された、といったところでしょうか。やはり徹夜明けで迎えた朝はハイになってしまいどうもいけません。……いや厳密には日付が変わるころに床に就いて1時間ばかりしてようやく寝付いたのですが、寝付いた早々に「私のMacが固まった」と配偶者に叩き起こされたのです。

「12時間くらい爆睡すればいいよ」

 という就寝前に配偶者がかけてくれた言葉が虚しくなりました。orz

 あれこれいじって問題は解決したのですが、こうなるともう目が冴えてしまってどうにも眠れません。結局寝たのは叩き起こされるまでの正味1時間ちょっとでしょうか。再び起き出してゴソゴソする破目になりました。そして迎えた朝がどうしようもなく青空なので、悪い癖とは知りつつも出かけてしまった次第。

 14時ごろ現場に行ってみると、なるほどやっています。皆さん張り切っていて実に士気旺盛。場所と天気がいい上に土曜日ということで絶好の条件が揃い、ビラをもらった人の中で署名に応じる人の確率がかなり高く、おお、と少し驚きました。





 演説を終えてマイクを他の人に譲った永山さんに挨拶をして、少し雑談して。……気付いたら私もビラを配っていました(笑)。

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 途中で離脱して家電量販店で用事を済ませたら、署名活動はそろそろ店仕舞の時間になっていたので今度は最後まで旗持ちをしました。活動が終わったところで永山さんに参加者の皆さんを紹介してもらい、名刺交換などをしました。当ブログにコメントを下さる方がいたので実に恥ずかしい思いをした次第。

 そういえばビラ配りのとき、インナーに直径10cmのフリチベカンバッジを装着していることを思い出し、それをよく見えるようにしたら気のせいかビラを手にしてくれる人が増えたような。

 気のせいでないのは、そのカンバッチを発見されたらしく、ビラ配り中に突如2ちゃんねらーに襲われたことです。近寄ってきたかと思うと、日の丸と雪山獅子旗がプリントされた定番の目印を突き付けられました(笑)。私が東京ゲームショウで愛用したアレですね。いきなり目の前に現れて日の丸&雪山獅子旗ですから不意を衝かれました。

「どこのスレ?ウロウロ?」

「そう。ウロウロ」

 などと会話している間に(会話なのか?)カンバッジを写真に撮られました。「2ちゃんねる」ではフリチベバブルが弾けたいまでも、こういう気楽さ……ではなく怪しからぬ形での活動が個人的に行われています(実は私も怪しからぬ一人なのですがw)。

 ●【全国各地】フリチベTでウロウロ禁止!7【けしからん!】
 http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1226227968/l50

 ●自由が訪れる迄日本中チベット旗だらけにするOFF 16
 http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1224593108/l50

 私を襲撃したのは下のスレッドの「377」である模様。

 一時期と比べれば細々とした活動かも知れませんが、見ず知らずの者同士がそれぞれ好き勝手に動きつつも、結果的にはこうやってネットを通じた連携が成立していることに心強さを感じました。再びチベットの件で大きく動く際には、こうした人たちの中から核になるメンバーが出現することでしょう。

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 台湾のことについてもこういう形で、ごく個人的に楽しみつつ問題をアピールできるようになればいいのにな、と思わずにはおれませんでした。ところが肝心の「2ちゃんねる」が前述した通りで、台湾への反感が融けていません。

 馬英九政権には期待できないだけに「ねらー」レベルでの活動が日台をつなぐ重要な絆に本来なるところでしょうが、現状でそれを望むのはちょっと無理。全く残念なことです。

 ともあれ、運動形態には時代に取り残された感覚の古さが否めないものの、今回の署名活動のような地道な活動も重要であることを御家人は学びました。ただし、今度デモを行う際には先頭に街宣車を立てるのは止めて頂きたいなあと思います。

 ちなみに次回の署名活動は1月2日、地下鉄九段下駅の1番出口を出たところ、要するに靖国神社の大鳥居を望む東京理科大の校舎脇で行われるとのこと。

 ……どうせ「2ちゃんねる」の「大規模OFF板」あたりで不特定多数を狙った告知などしていないでしょうから、ここで微力ながらも宣伝のお手伝いをば。



 ■日 時:1月2日(金)午後1時~夕刻
 ■場 所:靖国神社前・九段坂(東京理科大九段校舎側)
 ■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」
 ■問合せ:TEL:03-5211-8838 E-mail:info@ritouki.jp(日本李登輝友の会)
 ■当 日:090-4138-6397(永山)

 *事情により場所に若干の変動があるかもしれません。その際はご連絡を。



 ほぼ同時刻に同じ場所で東トルキスタン組も活動するようですから、靖国神社への初詣を考えていらっしゃる方は上記時間帯での参拝をお勧めします。

 ちなみに年を越したら私もネームカードを切り替えます。まずは台湾人に元気になってもらいたいので、今度は文言重視バージョンです。





 台湾が盛り上がらないとどうにもなりませんし、私も張り合いが失せるのと読者層を絞れないのでコソーリ活動を展開しようがないのです。

 頑張れ台湾!





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