日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 眠いです。珍しく夜に床に就き朝に目覚めるという人並みなことをしてしまいました。

 ……というのも今日は恩師と映画鑑賞デート。昼間に「俺は,君のためにこそ死ににいく」を観に行く約束をしているので、健康な時間帯に活動しなければなりません。そこで無理矢理生活のリズムをひん曲げた次第。

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 今回は外出直前の寸暇を惜しんでの楊枝削りです。

零戦

双葉社

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 これはいいです。付録のDVDがいいのです。

 本体(書籍)の内容は「零戦」を「れいせん」と呼ぶ人にとってはやや物足りない気もしますし、やっつけ仕事な印象も残るのですが、DVDに零戦による空中戦の動画が収録されています。私はその付録のためにこの本を買いました。

 前回のコメント欄でふれましたが、私はこの空戦動画を制作したトッチーさんこと栃林秀さんの隠れファンです。かれこれ5年ほど前に某巨大掲示板の軍板あたりでHPの存在を知りまして、のぞいてみたら動画の質の高さに驚倒。当時は漫画が本職で空戦動画は余暇活動だったと思うのですが、「1942」「1945」という作品は必見です。

 アマチュアでもここまで出来るのか、とCG技術の進歩もさることながら、ひとりでこれだけのものを制作してしまうことに驚きました。日本はやっぱり凄い、アマチュア層の広さと深さ、そして実力の高さは並大抵のものではないと勝手に感じ入っていました。

 HPはこちらです。

 ●すっぽん
 http://www.k4.dion.ne.jp/~suppon/

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 ところがこの栃林氏、いまではその道のプロとなって日本では第一人者的存在のようです。前回のコメント欄で「souseiou」さんが御指摘の通り、私がこれからリピーターとして観にいく「俺は,君のためにこそ死ににいく」にも特撮場面の制作に参加しています。

 そして前掲の零戦本の付録DVDの空戦動画を制作しています。これもちょっと慌ただしい気がするのですが「1942」「1945」などHPで鑑賞できる動画が収録されています。でもそれはオマケ。

 目玉は零戦の空戦動画2本です。それも零戦撃墜王・岩本徹三氏が空母「瑞鶴」零戦隊に所属していた当時に生起した珊瑚海海戦における味方機動部隊上空での迎撃戦と、大空のサムライ・坂井三郎氏のガダルカナル島上空におけるグラマンF4Fとの空中戦が収録されています。どちらも7分強の動画です。

 恐らく苦労したのではないかと思いますが、岩本一飛曹・坂井一飛曹とも顔が本人によく似ていて、つい笑ってしまいました。見事な再現ぶりです。制作時間にあまり余裕がなかったのではないかと思いますが、やはり圧巻の空戦動画です。

 岩本一飛曹編では米機動部隊の攻撃隊に対する得意技の一撃離脱戦法がたっぷりと味わえますし、坂井一飛曹編では上空からグラマンに奇襲されて散開・回避する零戦隊(笹井中隊)のシーンや手信号、そして巴戦などが楽しめます。

 私にとってはDVD目当てに買った甲斐がありました。ひとつだけ注文をつけるとすれば、坂井一飛曹編です。一式陸攻隊の直掩任務中か今回の動画に出てくる護衛任務終了後に受けたグラマンによる上空からの奇襲攻撃に対し、いち早くそれを発見した坂井一飛曹は味方機に急を知らせるとともに旋回急上昇して向首反撃、すれ違いざまに敵機を1機撃墜していたことが戦後米軍の資料で明らかになっています。このシーンは是非織り込んでほしかったです。

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 あとは続編に期待です。岩本一飛曹であればラバウル上空の迎撃線や沖縄特攻の護衛任務における活躍を題材にしてほしいです。

 坂井一飛曹ならポートモレスビー上空のスピットファイア?との交戦で敵機多数を撃墜していながら(坂井一飛曹は4機撃墜)味方は全機健在で凱歌をあげた空戦、あるいは後に米大統領となるジョンソン氏らの爆撃隊をラエ上空で迎撃し、見事な手腕で敵機を血祭りに上げた邀撃戦を是非観てみたいところです。

 ともあれ、楽しめます。こういう動画を個人レベルで制作できるようになるなんて、いい時代になったなあ、と思いつつ堪能して下さい。



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