日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 衆院選後の中国の対日政策を馬鹿なりに考えてみるつもりが、つい余談に流れてしまった前回の続編です。ただしこれは速報で、「宿題」はしばしお預け。中国の外交部報道官が定例会見で衆院選に言及したのでとりあえず一報しておきます。

 まあ標題が全てです。以上。

 ……と終わらせる訳にはいきませんか。いま「農民による民主化運動」の新展開に泡喰っているところなんで手短かにいきます。以下に要点を訳出。報道官はボソボソと早口で喋る神経質そうな秦剛です。

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 記者:先週末に日本の小泉首相が再選を果たしたが、中国側はこれについて祝意を示さないのか?

 秦剛:終わったばかりの日本の衆院選は日本の内政問題だ。私はこの問題について評論する立場にはない。強調しておきたいのは、中国政府は中日友好関係を発展させていくという……
(以下原則論)。

 記者:今回の衆院選は自民党の圧勝だった。日本国民の多くが小泉首相を支持していることの現れだと思うが、中国側はこれをどうみているのか?

 秦剛:日本の衆院選は日本の内政問題だ。日本の有権者がどの政党、どの指導者に投票したかは日本国民が自ら決めること。どの政党、どの指導者が政権を運営することになっても、中日関係が改善され発展することを我々は望んでいる。

 記者:小泉首相は対中関係において色々批判されているが、今回小泉首相が再任を果たしたことで、中日関係はどのような発展をたどると思うか?また、中国は小泉首相に祝電を贈る用意はないのか?

 秦剛:中国側としては……
(以下原則論。祝電に関する質問はスルー)。

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 中共は祝電を打つのがどうしても嫌みたいですね(笑)。

 日本の内政問題だから口をはさまない、というのも初めて聞く台詞です(笑)。民主党が勝っても同じことを言っていたかどうかは実に興味深いところですね。

 それにしても衆院選を「日本の内政問題」とするなら、より些末である筈の靖国問題になぜ口をはさみたがるのか、不思議ですねえ。今回の会見でも、「小泉圧勝」については「日本の内政問題」とかわす一方で、

「日本の指導者による靖国神社参拝に断固反対する。また、日本の一部右翼勢力が教科書を修正し歴史を改竄する行為に断固反対する」

 と言っています。これは立派な内政干渉でしょ。

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 靖国神社、歴史教科書といった案件にも「日本の内政問題だ」と言える器量が中共にはないんですねえ。

「じゃあお前んとこの天安門事件はどうよ?」
「大躍進やった後の飢餓で何人死んだか言ってみな」
「文化大革命で何人死んだか言ってみな」

 ぐらいは記者も切り返せよトンチキ。……てそんなことしたら会見に出られなくなっちゃいますか(笑)。もちろんプレスパスも剥奪。記者も所詮はリーマンですからキャリアに傷をつけたくはないでしょうしねえ。プレス魂のカケラすらない。

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 あ、それから前回取り上げた「右傾化」に対する回答が一応示されていることにも言及しておかなきゃいけませんね。

「日本の一部右翼勢力が……」

 ということで、
右翼勢力の台頭によりかくなっているものの、日本国民全てが右傾化している訳ではない。この点はしっかりと分けて考えるべきである。……という従来のスタンスが改めて示されました。

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 しかし本当に祝電を打たないのでしょうか。

 それによって国際社会で恥をかいたり呆れられたりすることがあるとすれば、それは自分の側だということがわかっていないとはさすがに思えません。

 わかっていても嫌なんでしょうね。「自民圧勝」ならともかく、今回は実質的に「小泉圧勝」ですから。

 よほど悔しかったのでしょう(笑)。



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