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素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)
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御家人と申します。中国観察の素人ですけど、馬鹿なりに挑戦してみます。趣味はもちろんチナヲチ。あと「中共の嫌がることを真心を込めて念入りにやってあげること」。
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私たちにできること。
中国観察
/
2005-09-21 21:06:34
いまはすっかり御無沙汰してしまっていますが、中国の反日サイト(掲示板)に連日出撃していたころの話です。歴史問題などについて粘り強くアプローチを試みる方などがいて、その知識の豊富さも含めてすごい人たちがいるもんだなあと思い、それが私も戦列に加わる動機となったのですが、私自身はハナっから中国人と対話するつもりはありませんでした。
中国政府は都合の悪いこと(例えば人権問題や人民元切り上げ)についてはしばしば「国情」という言葉を使います。「中国は国情が特殊だからそれを理解しろ」ということなのでしょうが、私は、こちらが相手の「国情」に理解を示すと同時に、向こうも日本の「国情」を尊重するなら、そのときに初めて対話が成立する可能性があると考えていました。
――――
ですからただ一度の例外を除けば、反日サイトに対する私のアプローチは嫌がらせのようなものでした。
旧正月に合わせてその期間にもっとも忌まれる縁起の悪い事件のスレッドで掲示板を埋めてみたり、日本における中国人犯罪の記事(中国語)を報じるスレッドを立ててそこで延々と記事(中国語)をupしたり。スレが落ちてくると新しい記事を加えて、某巨大掲示板風にいえば「ageる」のです。スレ一覧の上位に中国人にとって不愉快なそのスレッドが常にあることになります。
親切もしました。中国国内で報じられていない、当局にとって都合の悪いニュースをいち早く流してやることです(笑)。あとは香港人に化けて参入し些かの攪乱を試みたりもしました。むろん以上のあれこれは全て複数のサイトでやるのです。
別に何か目的があってどうこうというのではなく、単なる娯楽です。私にとっては「サカつく」より面白いので(中国語の練習にもなりますしw)、それまで余暇を独占していたプレステ2を横に置いたまでのこと。いまはそれが当プログに変じている訳です。ただ必要を感じればいつでもまた出撃します(笑)。
――――
さて中共政権の話です。中国国内の報道に接していると、昨年冬ごろから胡錦涛派が押されるようになって以来、何やら国がまるごと「反日サイト化」してしまっているようでもあり、当局の「反日サイト化」が様々な反日サイトを乱立させ、勢いを与えたようでもあります。
日本に対しては、自国の歴史観、いわゆる中共史観を押し付けてきます。靖国問題のA級戦犯云々ひとつとっても、日本の伝統文化ないしは風習を尊重しようとする気配がまるでみられません。むしろ「その弊風を我々が改めてやる」という勢いで接してきます。
最近は歴史観が問題だとかいって日本のゲームをも槍玉に挙げる構えもみせてきましたね。
要するに対話の成立する相手ではありません。
実は国是(というより中共の党是)のようなものとして対話の必要性を認めていない、ともいえます。国内問題に関しても同様の姿勢で臨んでいるからです。数々の「強制執行」がその実例です。陳情者に対しても、土地収用においてもそうですし、ネット規制や言論統制、報道統制でも対話は存在せず、あるのは一方的な通達(=命令)や規制強化の法律制定などです。
――――
当ブログで再三とりあげ、事態を追っている広州市番禺区の太石村事件、これもまだ二転三転しています。後日詳報しますが、村民は村長の汚職を糾弾して当初弾圧され、翻って要求が受け入れられ、かと思うと警官隊に踏み込まれ、「社会の安定を見出す不埒な行為」と地元のニュースで叩かれ、悪者扱いさえされました。
ところが中央のメディアで村民の法制に基づいた行動に対する好意的な記事が出ると、地元当局は再び掌を返したように村民委員会の改選を認め、ただし官製候補を立てて我意を通そうとしました。ところが村民が自分達で推した別の7候補が選挙では圧勝。すると今度は当選した「民選候補」に対する脅迫が行われ、村民の団結を何とか切り崩そうと躍起になっています。
……この二転三転ぶりにはいくつかの原因があると思いますが、いずれにせよ「対話」の存在する余地はなく、実際にそのカケラすらみられません。そればかりか、村民を支援していた弁護士が消息を絶ち、選挙を視察に訪れた人民代表が警察によって一時拘留されるという事態すら起きているのです。
――――
中共とは、対内的にも対外的にも「対話」の存在しない政権なのです。9月3日の世界反ファシズム何たら60周年記念式典における胡錦涛総書記の演説、この中に、
「落後就要挨打」
(立ち後れれば喰いものにされる)
という表現が登場します。この言い回しは最近のこの種の論評でも頻用されており、流行語とも合言葉ともいった感じです。アヘン戦争から第二次大戦が終結するまでの時代、この言葉は国際社会における価値観の一端だったと言ってもいいでしょう。
ただ「喰いもの」にするにもソフィスティケートされた形でそれをやるか、周囲の眉をひそめさせるようにやるかの違いがあり、日本もまたその価値観の中で明治維新を成立させ、歴史の中で右往左往し、翻弄されもしました。興味深いのは胡錦涛演説が「世界反ファシズム何たら60周年記念式典」におけるものであるために、かつて中国を「喰いもの」にした
英仏露
などはここから除外されていることです。
そしてもう一点、「落後就要挨打」と当時の状況を捉えていながら、歴史を語る上では「落後就要挨打」が当時の常識だったとせず、あくまでも現在の価値観に基づいて当時の歴史を評価し、また断罪していることです。
そもそも第二次大戦が終結して60年が経ち、すでに21世紀である現在において「落後就要挨打」を呼号することに私は不気味さを感じます。まるで
今度は自分たちがやる番だと言わんばかり
ではないですか。むろん一方では「覇権主義はとらない」だの「平和的台頭」(でしたっけ)だのと強調していますが、要するにそれは「ソフィスティケートされた形で今度はこっちがやる番だ」ということに他ならないのではないかと思います。
改めて強調しますが、中共政権においては、対内的にも対外的にも私たちのイメージする「対話」は存在しないのです。
――――
こういうことを書いてきたのは、もちろん
東シナ海における資源紛争
が念頭にあるからです。
形だけの「抗議」
とか
「早急に実務者協議を」
なんて言っているようでは、相手に先手を打たれていることを証拠づけるようなものです。格好悪いだけでなく無能の証でもあります。要するにこの問題に対し中共政権となお「対話」しようとしている。
私は別に武力行使に踏み切れと言っている訳ではありません。
「東シナ海を協力の海に」
なんて甘いことを言っているから付け入れられるのです。「対話」を認めない国に対しては、ハッタリでもいいですから毅然とした強腰の対応で臨まないとこっちが泣きを見る、だから日本政府しっかりしてくれということです。
貿易摩擦などであればともかく、こと主権問題(境界線画定作業)について、中国は利害絡みで目をつぶってロシアに譲歩することはあっても、現在の状況下において日本に対しては一歩も退くことはないでしょう。それをまず念頭におき、それを基礎に戦略戦術を練ってほしいのです。
恫喝には恫喝を以て報いる必要があるなら、それを採ってもいいでしょう。日本は衆院選をやったことで、この1カ月は一種の「権力の空白期」に近い状態にありました。最近の東シナ海における中国の振る舞いはそれを突いたものでもあり、10月開催予定の「五中全会」(党第16期中央委員会第5次全体会議)に向けた党上層部内での綱引きの反映でもあるでしょう。逆に10月になると今度は中共が「五中全会」という内政で手一杯になります。これは日本にとっての好機です。
――――
いや、先の話はやめましょう。事態はすでに動いているのです。私たちは、自分たちに出来ることがあれば、それをまずやるべきではないかと私は思います。私個人について言えば、このブログを書くこと、関係各方面にメールを送ること、周囲にこの問題についてより認識してもらうよう働きかけること、ぐらいしかありません(あとは香港に置いてある業務用拡声器で日本の立場を明らかにし、中共に喧嘩を吹っかけるかも知れません。現在準備中)。
東シナ海資源紛争、この問題について私の知識は極めて浅薄なものですが、某巨大掲示板でこの問題を扱っているスレッドがあり、そこをROMることで私なりに勉強させてもらっています(ニュース極東板です)。
【提案は】東シナ海油田問題 統一スレ★13【論外】
個人的にはこのスレッドに登場する
「有馬温泉 ◆BCjH.6d5ig」氏
の見解が非常に参考になります。豊富な知識に裏打ちされ、また平衡感覚に富んだ卓論だと私は思います。
そしてこのスレッドから生まれたこの問題についてのまとめサイト。
【中国】日中境界海域で資源採掘施設 [05/28] まとめサイト
これまでの経緯をはじめ、関係官庁のメールアドレスやメール文の模範文例もあり重宝します。
――――
こういう呼びかけは私の柄ではありませんし過去にもやったことがないかと思いますが、次の世代のために何かやれることがあるなら、それはやっておきたいと思うのです。
60年余り前、あるいは毅然と、あるいは思い悩みつつも、自らの命と引き換えに日本と日本人の未来を護らんとした先人たちに比べれば、いまの私に出来ることなど遥かに微々たるものにすぎません。それでも何か出来ることがあるなら、悔いを残さぬようやっておこうと私は思うのです。
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