新しい日本酒をメニュー入りさせましたので
ご報告いたします。
珍しい愛知県からのお酒でございます。
義侠 滓がらみ 五百万石
純米生原酒 60% 生酒
蔵元 | 山忠本家酒造 |
---|---|
蔵元所在地 | 愛知県愛西市日置町1813 |
アルコール分 | 16~17% |
内容量 | 1800ml |
原料米 | 富山県なんと農協産 五百万石100% |
精米歩合 | 60% |
火入 | 生酒 |
日本酒度 | +5.1 |
酸度 | ━ |
酵母 | 協会9号酵母 |
富山県なんと農協の意欲的な農業に取り組む姿勢に共感し、
応援したくこのお酒を造りました。
しぼった翌日に瓶詰め・出荷をするフレッシュな新酒第一弾。
義侠のメインである山田錦とは異なる味わいが楽しめます。
このお酒は無濾過生原酒の滓がらみ(おりがらみ)になります。
滓がらみとは
滓(おり)は、醪(もろみ)を細かい目の布などである程度絞った後に残る
白い沈殿物で、この滓を取り除かずに瓶詰めした日本酒は
おり酒と呼ばれます。また、「滓絡み(おりがらみ)」とも呼ばれています。
山忠本家酒造とは
愛知県愛西市にある蔵元。江戸中期の創業で、蔵の歴史は200年余りに及ぶ。
蔵の社長は代々「山田忠右エ門」を名乗り、現当主で九代目です。
義侠のお酒は、米の良さ、造りの良さが、そのまま反映され、
酒が本来持っている色を残し、香りを求めず、芯のあるどっしりとした旨み、
しっかりした酸が見事に調和した、奥深い味わいが特徴です。
兵庫県東条町特A山田錦を全国に周知させた蔵元でもあります。
まさにワイナリーのような感覚で酒米本来の風味を引き出しています。
五百万石とは
酒造好適米の中でも日本一の作付け面積(2001年に山田錦に抜かれるまでは、長く作付け面積1位の座を守った)
を誇る五百万石は硬質でこの酒米で醸しあげた酒は
どちらかというと淡麗でスッキリとしたキレの良い酒を生み出します。
原産地は新潟で、富山、石川、福井などの北陸を中心に生産高が多く
昭和32年、新潟の五百万石生産高が500万石を突破したことを記念し命名されました。
協会9号酵母とは
日本酒は、麹がでんぷんを糖分に変え、酵母が糖分をアルコールに変えることでできあがるのですが、
その大事な酵母を酒蔵はどのようにして調達しているのか。
現在ではそれぞれの蔵で酵母を培養して使っているケースもありますし
各県の工業試験場などが県独自の酵母を作る動きも盛んになっています。
しかし、いまなお、大半の酒造さんが使っているのが「きょうかい酵母」です。
昭和28年(1953)に熊本「香梅雨」の蔵から分離されています。
当初は「香露」の蔵が自身で使うほかに、交流がある他の蔵にも提供していたところ
評判が広がり、全国から「協会として広く頒布してほしい」との要請が来たことから
協会が蔵に頼んで入手して、頒布を始めています。
このため、8号よりも誕生は早いのに、9号となりました。
特徴は「短期間の醪で華やかな香りと吟醸香が高い」もので
吟醸酒造りに最適でした。多くの酒蔵が愛用し、のちにさらに香りを大量に生成する酵母が
誕生する1990年代後半までは、全国新酒鑑評会に出品する大吟醸酒の酵母といえば9号が主役を張りました。
「香露」の蔵は現在も、協会とは別に自身で酵母を培養し
他の蔵に販売しており、こちらは熊本酵母と呼ばれています。