ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

視覚障害の道下さん「勝てる」、リオ「金」の夢

2015年04月29日 01時15分56秒 | 障害者の自立

 ほとんど視力のないマラソン選手、道下美里みちしたみさとさん(38)(福岡県太宰府市)が、26日に英国で行われたロンドンマラソンの視覚障害者部門で3位に入賞した。

 ブラジルで来年開催されるリオデジャネイロ・パラリンピックでは初めて視覚障害者の女子マラソンが正式種目になる。道下さんは今回の成績でリオ大会出場が内定し、夢に大きく近づいた。

 「優勝できなかったのは悔しい。でも、正直ほっとしている」。記録は3時間3分26秒。9人が出場した視覚障害者部門でロシア、スペインの選手に続いてゴールした。今大会は国際パラリンピック委員会(IPC)の世界選手権も兼ね、日本盲人マラソン協会(東京都文京区)の「3位以内に入れば日本代表の推薦順位1位」との規定をクリアした。

 「パラリンピックという大きな舞台で走ることが夢だった。正式種目になると信じて、リオ出場を目標に頑張ってきた」。同協会によると、パラリンピック競技の視覚障害者マラソンは現在男子だけだが、来月にも女子も正式種目に決定する予定。その先には、2020年の東京大会もある。

 目は、子供の頃は見えていた。アミロイドというたんぱく質が角膜にたまる病気で、右目は小学4年の頃から悪くなり、中学2年で失明。その後、左目もだんだん見えなくなり、25歳の頃、視力をほとんど失った。

 身長1メートル44。失明後、中学生の頃にやっていた陸上の中距離走を始めた。パラリンピックを目標に国際大会で走ったところ、外国人選手との体格差があまりにもあり、世界では戦えないとあきらめた。趣味で始めたのが、マラソンだった。「小さくても勝てる、と思った」。競技人口も徐々に増え、この2、3年はリオ大会で正式種目になることが現実味を帯びてきて、再び夢も膨らんだ。

 輪になったロープを握り、伴走するのは歯科医の樋口敬洋たかひろさん(39)(福岡市中央区)と会社員の堀内規生のりたかさん(34)(同市西区)。中間地点で交代する。福岡市でともに走るクラブの仲間で息はぴったりだ。カーブや路面の突起、給水場所などを絶妙のタイミングで教えてくれる。栄養士やトレーナーらの支えもある。

 「視力は失ったけど、走ることは楽しく、たくさんの人との出会いに恵まれた。障害者スポーツをもっと知ってもらい、この競技を始める人が増えてほしい。リオ大会では金メダルをとりたい。がんばります」

バッキンガム宮殿に近いゴール手前の直線コースを走る道下さん(右)と、伴走者の樋口さん(26日、ロンドンで)

バッキンガム宮殿に近いゴール手前の直線コースを走る道下さん(右)と、伴走者の樋口さん(26日、ロンドンで)

2015年04月27日   読売新聞

障害者雇用:促進へ 県、ネットワーク作り 企業間で情報交換 /三重

2015年04月29日 01時10分50秒 | 障害者の自立

 県雇用対策課は28日から、企業の障害者雇用促進に向け、企業間で情報交換を行う「県障がい者雇用推進企業ネットワーク」を設置し、登録企業を募集する。 

 障害者雇用に実績のある企業と、雇用を検討する企業の交流が狙い。雇用実績のある会社が参加すると、ネットワーク登録企業として県ホームページ上で取り組みが紹介され、興味を持った企業などが直接連絡を取り、ノウハウを学ぶことができる。

 登録企業には月1回程度、障害者雇用についてのセミナーや交流会などの情報をメールマガジンで送付する。今後ネットワークのロゴを作り、各社の広告や商品パッケージで登録企業であることを表示し、PRできるようにするという。

 県内に事務所や事業所を置く企業が対象。登録は▽従業員50人以上の企業の場合、過去3年間に障害者の法定雇用率(2%)を満たしている▽同50人以下の企業では、同期間内に1人以上の障害者を雇用している−−が条件で、登録後は見学の受け入れや講演の講師派遣を行ってもらう予定。雇用を検討する企業は、雇用促進の意思があれば登録できる。

 同課によると、昨年の県内企業の障害者雇用率は1・79%(全国33位)で過去最高だったが、法定雇用率は未達成となっている。

〔三重版〕  毎日新聞 2015年04月28日 


元甲子園球児を招いて車椅子ソフトボール体験練習会実施

2015年04月29日 00時51分58秒 | 障害者の自立
車椅子ソフトボールは、北翔大学の大西昌美准教授発案による「車椅子に乗りながら軟式野球使用球やソフトボールを用いて行う新しい野球」がコンセプトの日本初の車椅子競技スポーツだ。障がい者と健常者、男性、女性、年齢等、分け隔てなく誰もが一緒に同じフィールドで楽しむことのできるスポーツとして普及活動が行われている。

体験練習会には、元甲子園優勝メンバーの鷲谷修也さんら、(駒大苫小牧高卒)甲子園の土を土を踏んだ88年生まれの元高校球児たちも応援に駆け付けた。初めて車椅子ソフトボール挑戦した鷲谷さんは「野球とは全く違うスポーツ。得意のバッティングも車椅子上では技術が必要」と車椅子ソフトボールチーム、東京レジェンドフェローズらの選手と汗を流した。

鷲谷さんが初めて車椅子ソフトボールと出会ったのは大学時代、友人の息子が車椅子テニスと車椅子ソフトボールの二束草鞋で活躍しているのを聞いたことがきっかけだ。鷲谷さんは、「野球で得た経験を車椅子ソフトの子供たちにも伝えていきたい。是非これからも一緒に成長していきたい」と語っている。

現在、車椅子ソフトボール協会では、ジュニア世代への普及としてクラウドファンドで競技用車椅子購入の為の支援を募っている。
 
日本車椅子ソフトボール協会は、2015年4月18日に東京都障害者スポーツセンターにて、元甲子園球児を招いて体験練習会を実施した。

2015年4月28日    サイクルスタイル

統一地方選:手話の訴え、聴覚障害持つ母当選…明石市議選

2015年04月28日 01時19分52秒 | 障害者の自立

 総じて男性優位の自治体選挙に、女性たちが各地で挑んだ。26日投開票された統一地方選後半戦の兵庫県明石市議選では、無所属の新人、家根谷(やねたに)敦子さん(55)が当選した。生まれつき耳が聞こえず、手話の訴えを娘たちが通訳した。全日本ろうあ連盟(東京都)によると、耳が聞こえず、声も出ない議員は国政も含めて全国で初めてという。

 家根谷さんは会社員を経て1995年の阪神大震災でボランティア活動に従事。その際に災害弱者への支援が不十分だと感じ、明石ろうあ協会事務局で障害者の支援活動を始めた。2007年から明石市の障害者相談員を務めている。

 鳥取県で13年10月、手話を言語と認めて学ぶ機会を保障する「手話言語条例」が施行され、政治に興味を持った。昨秋、明石市で同様の条例の検討会があり、必要性を訴えて実現に奔走。条例は今年4月に施行された。

 「政治の場でも手話を認めてもらおう」と立候補を決意。「手話で演説中」というカードを掲げ、駅やスーパーの前に立った。「障害のある子が地域の学校に通える制度を」「災害時に障害者に情報を伝える仕組みを拡充したい」。次女の智美さん(28)や三女の明美さん(20)が手話通訳を担い、母の思いをマイクで訴えた。

 「本当に議員活動ができるのか」。有権者からそんな言葉も浴びせられた。「障害があってもやれると理解してもらうために決意しました」「手話も言葉です」。支持が広がっていった。演説を聞いた女性が覚えたての手話で「頑張って」と話しかけてくれ、うれしかった。「私の挑戦が後に続く人たちの希望になれば」と戦い続けた。

 家根谷さんは明石市の事務所で深夜、当選確実の知らせを受けると、手話で「たくさんの方の支援のおかげで当選できた。本当にありがとうございました」と何度も繰り返し、支援者らと抱き合って喜んだ。親族から贈られた明石産のタイを高々と掲げ、涙を流しながら「壁はあると思うが乗り越えていきたい」と決意表明した。

 全日本ろうあ連盟などによると、01年の長野県白馬村議選で聴覚障害の女性が当選して1期4年務めたが、不自由ながらも話すことはできた。耳が聞こえず声も出ない議員は過去に例がなく、明石市議会事務局は本会議での手話通訳者や要約筆記者の配置を検討している。

選挙運動期間中、手話を使って支持を訴える家根谷敦子さん

毎日新聞 2015年04月27日


聴覚障害者と市民、手話劇などで交流/観音寺

2015年04月28日 01時15分19秒 | 障害者の自立

 香川県観音寺市木之郷町の西讃ふくろうセンターで26日、恒例のふくろうセンターまつりがあり、聴覚障害者と地域住民、ボランティアらが芸能発表やバザーなどで交流した。

 同センターは観音寺、三豊両市の聴覚障害者の活動拠点として2007年にオープン。まつりは、西讃ろうあ協会(近藤龍治会長)が地域との触れ合いを通じて、聴覚障害者への理解を深めてもらおうと、新緑の季節に開いている。

 交流イベントでは、手話サロン「なかよし」や高知黒潮サークル「快演隊」など県内外から5団体が出演し、手話劇やコーラスなどを披露。フリーマーケットや飲食バザーもあり、高瀬高や高瀬中、三野津中の生徒たちもボランティアとして運営を支えた。

2015/04/27     四国新聞