ゴエモンのつぶやき

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昇降式ホーム柵「不安」 視覚障害者団体が安全性調査

2015年04月06日 02時24分50秒 | 障害者の自立

 乗客の転落防止のため鉄道駅への設置が進むホーム柵のうち、JR東日本が先月、管内で初めて八高線拝島駅(昭島市)に試行導入した「昇降式ホーム柵」について、視覚障害者が不安を感じている。障害者団体が四日、同駅を訪れ、安全性を調べる「点検行動」をした。

 訪れたのは、約千百人が加盟する「全日本視覚障害者協議会」(豊島区)の人々。理事の山城完治さん(58)が呼び掛けた。

 ホーム柵は、JR山手線などの左右開閉式(ホームドア)が多い。ホーム全体に扉付きの柵があり、列車が到着すると、扉が左右に開く。一方の昇降式は、筐体(きょうたい)と呼ばれる支柱に設置された三本のバーが上下する。

 JR東日本八王子支社によると、昇降式は低コストで、扉の位置が異なる車両にも対応しやすく、列車の停止位置の許容範囲も広いという。JR西日本広報部によると、神戸線六甲道(ろっこうみち)駅(神戸市灘区)でも試行運用されている。

 しかし山城さんによると、柵を設置した支柱がホーム内側に出っ張っていて、視覚障害者はぶつかる恐れがあり、ホーム上の新たな危険になり得る。また、列車の扉の位置がホームドアと比べて分かりにくく、乗降に不安もあるという。

 この日は都内や埼玉、神奈川県内から十人が参加。点字ブロックの位置、支柱の位置や点字の表示、バーの位置などを手や白杖(はくじょう)で確認。列車に乗ってみるなどした。

 山城さんは「この駅は停車時間が長いのでよいが、列車扉の位置を探さなければならないのは不安。支柱にぶつかる心配もある。左右に扉が開閉する方式のほうが視覚障害者にとって安全。基本は左右開閉式にしてほしい」と訴える。

 JR東日本八王子支社広報課は「試行導入に合わせて点字誘導ブロックを移動し、柵に近づくとセンサーが働いて音声で注意喚起するようになっている。当面は試行し、結果を基にその後の対応を決めたい」と話していた

JR八高線拝島駅で昇降式ホーム柵を点検する山城さん(中)=昭島市で

2015年4月5日    東京新聞

 


岩下恭士のユニバーサロン:視覚障害者が運転楽しむツアー /東京

2015年04月06日 02時20分25秒 | 障害者の自立

 1回目は旅にまつわる話。車いすや盲導犬使用などの障害の有無や年齢などにかかわらず、誰もが参加できる旅を企画する「ユニバーサルデザイン旅行センター」が4月1日、旅行会社「クラブツーリズム」(東京都新宿区)内に発足した。

  もともと同社には、障害者専門の旅を企画する「バリアフリー旅行センター」があり、景色の見えない視覚障害者でも楽しめる「四国霊場八十八カ所お遍路旅」などを実施。だが、今後の超高齢社会を見据え、「らくらくツアー」などシニア層をも取り込んだ部門に衣替えした。

 新部門の「支店長」には、バリアフリー旅行センターから渕山知弘さん(45)がそのまま就任した。渕山さんは1998年から、障害者が五感で楽しめる体感ツアーなどを企画してきたこの道の第一人者だ。

 ユニークな企画の一つとして、同社が掲げる「夢をあきらめない、旅をあきらめない」をコンセプトに、「一度でいいから車を運転したい」という全盲者の声に応え、5年前に始めた「視覚障害者自動車運転体験ツアー」がある。視覚障害者が実際にハンドルを握って運転を体験できるこのイベントは、茨城県筑西市の県西自動車学校の協力で初めて実現。現在は栃木県茂木町のレース場・ツインリンクもてぎを会場に、今年は6月26日から2日間開催される。

 1周約1・3キロの道路で、補助ブレーキ付きのオートマチック車を運転。隣席のインストラクターが、ハンドルを時計に見立てた「クロックポジション」で、「9時の方向」などと助手席から声で方向を指示する。

 ツアーの裏方として、200人余が登録するトラベルサポーターも注目すべき存在だ。大半が50〜60代の女性で、ボランティアで参加者を介助している。

 旅行会社がこれらツアーに力を入れる背景には、2016年4月施行予定の障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)の存在もある。健常者と同じペースで行動できない障害者を排除すれば、訴訟のリスクも高まるからだ。ただ、渕山さんにそんな消極的な動機はない。「現代は4人に1人が65歳以上という社会。今回の衣替えは、ビジネスチャンスにつながる」と胸を張る。5月には同社のロゴでラッピングしたリフト付きバスも導入する。

 米フロリダ州のレース場で11年2月、手袋と座席に振動を与えて方向や速度を指示するナビシステムを利用し、全盲者が1人で車を運転して反響を呼んだ。視覚障害者向けのこんな斬新な企画や、ユニークな高齢者向けツアーに期待したい。

毎日新聞 2015年04月05日 地方版


障害者と住民交流/観音寺でイベント

2015年04月06日 02時14分05秒 | 障害者の自立

 香川県観音寺市古川町の障害福祉サービス事業所「やまもも」(石川浩久施設長)で4日、恒例の地域交流イベントがあり、手芸品や手作りパン、焼き菓子などの販売を通じて、施設利用者とボランティア、地域住民が触れ合った。

 施設が現在地に移転後の2002年から、毎年4月の第1土曜日に「地域ふれあいの日」と銘打って開いており、今年で14回目。

 障害者が丹精を込めて作ったポーチなどの手芸品や焼きたてパンの販売が人気で、カフェや飲食バザーも家族連れでにぎわった。会場には、活動風景を紹介する写真も張り出され、障害者への理解と施設の役割をアピールした。

 この日は、日ごろ交流のある福祉団体も出店し、にぎわいにひと役買った。15回目を迎える来年は舞台イベントも用意し、一層の交流を図る予定という。

即売コーナーが人気を集めた「やまもも」の地域交流イベント

2015/04/05    四国新聞



「すべてはいきていてこそ」脳性まひ女性、詩1200編

2015年04月06日 02時01分39秒 | 障害者の自立

 寝たきりのベッドで詩を書き続ける女性がいる。東京都板橋区の堀江菜穂子(なおこ)さん(20)。脳性まひのため手足はほとんど動かない。わずかに動かせる手でつむいだ詩は約1200編。筆談の文字が訴える。「こえをだせないわたしたちにもことばやいしがあることをしってほしい。そんざいをみとめて」

 右手に握る紙粘土に挿したペンが、B6サイズのノートの上をなでるように動く。2センチほどの文字が生まれる。ボランティアの女性(42)が、支えているノートを左にずらし、また次の1文字。

 筆談も詩も同じノートに書いてきた。高校3年から使い始め、70冊になった。

 「いまのつらさもかんどうも すべてはいきていてこそ どんなにつらいげんじつでも はりついていきる」(「いきていてこそ」)

 母の真穂(まほ)さん(57)が出産時に危険な状態に陥り、菜穂子さんは重度の脳性まひに。体は動かず、言葉も話せない。居間に据えたベッドで、食事をすりつぶしてもらうなど両親の介助をうけて暮らす。

 都立の特別支援学校に、母の送り迎えで小学部から通った。中学部のころ、筆談などを練習して生活力を身につける自主グループに両親が連れていってくれた。初めはスケッチブックに大きな1文字を書くのがやっとだった。

 詩を書くことも、ここで覚えた。詩は、小さいころから母が読み聞かせてくれていた。

 高等部のころ、周囲の人の会話の端々から、自分が何も考えていないように思われていると感じた。詩をたくさん作るようになった。「心をかいほうするためのしゅだんだった」。口にすることができないから、「なんども心のなかでよみつづける」という。

 学校には突然亡くなる生徒もいた。昔から生と死を意識してきた。

 「それがどんなにふじゆうだとしても わたしのかわりはだれもいないのだから わたしはわたしのじんせいをどうどうといきる」(「せかいのなかで」)

 いまは民間の障害者施設に通う。そこには様々な人がいる。家族や、2歳半のころから通ってくれるボランティアの女性の助けで、自分は筆談や詩作ができていると気づいた。

 成人の日を前に、振り袖を着ることができた。障害者も着やすい和服づくりに取り組む人たちの協力だった。そうした人らの後押しもあり、詩集をまとめる準備も始まった。「こんなわたしでもいきていることをわかってもらうことがなやんでいる人のなにかのたすけになるのではないか」

 もっと詩を作り、多くの人に読んでもらいたい。社会とつながりたい。

 「そのドアをあけなければ けっしてみることのできないことがある いまそのドアをあけよう」(「ドアのむこう」)

 真穂さんが1枚の写真を見せてくれた。振り袖姿の菜穂子さんがうれしそうに笑っていた。(北村有樹子)

◆ありがとうのし

いつもいっぱいありがとう

なかなかいえないけど

いつも心にあふれてる

いつもいえないありがとうが

いきばをうしなってたまっている

いいたくてもいえないありがとうのかたまりが

めにみえない力になって

あなたのしあわせになったらいいのにな

=2012年10月

◆ドアのむこう

ドアのむこう

よくみえない

きっとわたしがまだみぬせかい

ドアをあけるゆうきはまだない

あたらしいものにちょうせんするのは

いつもこわいことだから

そのドアをあけなければ

けっしてみることのできないことがある

いまそのドアをあけよう

=2014年4月

◆せかいのなかで

このひろいせかいのなかで

わたしはたったひとり

たくさんの人のなかで

わたしとおなじ人げんはひとりもいない

わたしはわたしだけ

それがどんなにふじゆうだとしても

わたしのかわりはだれもいないのだから

わたしはわたしのじんせいをどうどうといきる

=2014年8月

◆いきていてこそ

いまつらいのも

わたしがいきているしょうこだ

いきているから

つらさがわかる

しんでいったともだちは

もうにどと

ともにつらさをあじわえない

いまのつらさもかんどうも

すべてはいきていてこそ

どんなにつらいげんじつでも

はりついていきる

=2014年10月

◆いしはとどくのか?

いしはあいてにとどくのか

いしはいつもあってもころされていて

あいてにはつたわらない

わたしのいしは

わたしのなかではうまれていきていたのに

たにんによってあっさりところされてしまう

いのちはころしてはいけないのに

いしはみなへいきでころす

=2015年1月

◆こんどくるかぜにのって

こんどくるかぜにのって

がいこくへとぼう

みしらぬくにへとんでいこう

つぎにふくのはみなみかぜ

わたしはそれにのり

きたへはこばれる

きたのくにではゆるやかにかわがながれ

もりがおいしげっている

そのなかにひとりとびおりる

わたしはうたうかぜのうたを

そしてまたつぎのかぜがふくのをまつ

=2014年1月

 ◆はるかぜのように

はるかぜのなか

わたしはうまれかわる

かぜがつれてきたむこうのくうきが

わたしの心をあらうから

はるかぜにあらわれて

わたしはさっきとはまったくべつのひとにうまれかわる

ふりむいたら

そばにいたあなたの心もあたらしくなっていた

やっぱりはるかぜはみんなにきくみたい

=2015年3月

■「言葉理解している人、少なくない」

 脳性まひは、母体内で胎児の脳に十分酸素が届かない状況が生じた場合などに起こる脳障害。四肢の障害や言語障害など、脳性まひによる障害の種類や程度は様々だ。発生率は1千人に2人程度とされる。

 脳性まひの子どものリハビリに取り組む大阪発達総合療育センターの鈴木恒彦センター長は「重度の脳性まひで話ができなくても、言葉は理解している人が少なくない」と話す。ただ、筆談は手の動きのコントロールが難しく、できるようになる人は少ないという。

 足の指など体の一部でも思い通りに動かせれば、パソコン入力ができる装置も開発されている。鈴木センター長は「家族や教育、福祉の関係者らが、意思疎通の潜在力の可能性について考えておくことが大切だ」と言う。

写真・図版

筆談で気持ちを伝える堀江菜穂子さん=東京都板橋区

北村有樹子     2015年4月5日    朝日新聞


元プロの指導に感動 松沼兄弟がティーボール教室

2015年04月06日 01時49分30秒 | 障害者の自立

 県障害者スポーツ協会主催の「ふれあいティーボール教室」(全国野球振興会協力)が、川越市砂新田の県立川越特別支援学校川越たかしな分校で開かれ、同校生徒45人が参加した。

 ティーボールは、野球やソフトボールの普及を目的に考案された競技で、ホームベース上に設置したスタンドに乗せた軟らかいボールを、軟らかいバットで打つ野球に似たスポーツ。今回の教室は、元西武ライオンズ選手で、兄弟で活躍した松沼博久さん、雅之さんが講師を務め、ボールの持ち方・投げ方やキャッチボール、バッティングについて参加者は指導を受けた。

 2年生の森田和裕さんは松沼雅之さんとキャッチボールできたことに触れ、「ボールが速かった。投げるフォームが素晴らしかった」と感動していた。1年生の野崎茉莉奈さんは「ノックしたボールをキャッチするのが楽しかった」と感想を話した。

 同協会は気軽に楽しめるティーボールに着目し、2012(平成24)年度から県内各地で教室を開催している。松本洋副会長は「ティーボールやソフトボールをはじめ、さまざまな競技にチャレンジしてもらうきっかけになれば」と各競技への参加を呼び掛けている。現在、9月にさいたま市内で行われる「第2回ふれあいティーボール大会」への参加チームを募集している。

 問い合わせは、同協会(048・822・1120)へ。

講師の松沼博久、雅之さんからバッティング指導を受ける参加者=県立川越特別支援学校川越たかしな分校

2015年4月5日    埼玉新聞