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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

<ずっと支えたい 発達障害者支援法10年>(上) 仕事を続けるには 

2015年04月21日 02時01分09秒 | 障害者の自立

 軽快な十六ビートのリズムに乗って、愛知県西尾市の会社員伊藤透さん(29)が、仲間たちと激しく体を動かしていた。

 同市を本拠地とする知的障害者たちのヒップホップチーム「mixjam」(ミックスジャム)の一員。毎週木曜夜と土曜午後に一時間ずつ練習を重ね、本番のステージに向けて仕上げていく。

 「うまいねって言われるとうれしい。気持ちが一番大事だと思っています」。知的障害を伴う自閉症で、込み入った話は苦手だが、人なつっこい笑顔と礼儀正しさで、職場の人気者だ。

 小中学校は主に特別支援学級で過ごし、県立豊田高等特別支援学校(同県豊田市)に進んで、自宅近くの自動車部品製造会社に障害者枠で就職した。伝票を見て、さまざまな部品を運ぶのが主な仕事。自動車運転免許を苦労しながらも取得して、車で通勤している。月十数万円の給料から四万円をお小遣いにして、ダンスやボウリング、野球観戦などの趣味に使う。料理も好きで、テレビの料理教室の本を毎月買う。給料の残りと障害年金は、将来に備えて貯金する。

 父・兼重さん(66)は「負けず嫌いで頑張り屋なので、ダンスも中二の時に自分からやりたいと言いだし、続いている」と成長を喜ぶ。

 仕事に行くのを嫌がった時期もあったが「お金がないとボウリングやダンスにも行けないよって言うと、がんばれました。お金を稼ぎ、使うことを覚える意味でも、余暇の充実は本当に重要ですね」と母・富江さん(68)は振り返る。

 発達障害者支援法は、幼少期から学齢期、就労へと、途切れのない支援で自立できる人を増やすことが大きな目的だ。しかし、いったん就職しても、伊藤さんのようには続かないケースも多い。

 日本発達障害ネットワーク理事の辻井正次・中京大教授は「支援法によって取り組みが進んだ部分は多い」と評価しつつ、大人になってからの課題について次のように指摘する。

 「就労できる子が増えたが、その後を見守る仕組みが難しく、仕事が続かない子はかなり多い。余暇の充実が大事と分かっていても、支援できる市民団体は少数だ。友達にだまされて、犯罪に手を染める人もいる。その人の“困り具合”に焦点をあてた支援が必要になっている」

       ◇

 発達障害者支援法が施行されて四月で十年。社会の理解と支援の輪はどこまで広がったのか。三回に分けて紹介する。

ヒップホップの練習に励む伊藤透さん(中)。仕事も余暇も充実して過ごしている

2015年4月20日    中日新聞


広い空間、障害者の高齢化に対応

2015年04月21日 01時50分53秒 | 障害者の自立

上越 かなやの里ほほえみが完成

  上越市小滝で建設が進められてきた生活介護事業所「かなやの里ほほえみ」で16日、完成を祝う式典が開かれた。施設に通う障害者は広々としたスペースで運動や創作活動ができることを喜んだ。

 社会福祉法人上越福祉会が運営する。定員45人で市内では最大規模という。これまでは同じ敷地内にある障害者支援施設「かなやの里更生園」の一室を使用していたが、手狭だったこともあり、独立させた。昨年8月に工事が始まり、今月1日から利用できるようになった。

 事業所は鉄骨平屋建てで、延べ床面積は約800平方メートル。利用者の高齢化に対応し、多目的ホールに手すりを付けたり、脱衣室におむつ交換のスペースを設けたりした。総事業費は約2億8千万円で、約1億4千万円を県からの補助金でまかなった。

 式では上越福祉会の橋本真孝理事長が「利用者の皆さまに質の高い、心のこもった支援をしたい」とあいさつ。利用者を代表して福井章子さんが「これからもみんなで仲良く過ごしたい。きれいなお部屋を作っていただき、ありがとうございました」と述べた。

 通所希望者に向けた内覧会は19日午前9時~午後3時に行われる。

新たに建設された「かなやの里ほほえみ」=上越市小滝

 2015/04/20      新潟日報

 

 


発言を高速文字表示!聴覚障害者の会議参加支援ソフトがいろいろ役立ちそう

2015年04月21日 01時37分17秒 | 障害者の自立

筆者が以前努めていた職場には、聴覚障害のある外部スタッフが働いていた。

筆者は彼に仕事を出す担当でもあったのだが、筆者は手話を知らなかったので、コミュニケーションは筆談が中心であり、作業指示は全て文書で行った。

通常の作業指示は書面を渡せば済むのだが、打ち合わせが必要なときは大変だった。いや、リアルタイムでの参加は不可能であり、結果だけを文書で伝えるしかなかった。

しかし今回、富士通と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリが2015年4月14日に発表した『FUJITSU Software LiveTalk』(以下、LiveTalk)が有れば、聴覚障害者もリアルタイムで打ち合わせや会議に参加できるようになる。

これは朗報だ。『LiveTalk』は音声認識技術を利用して、聴覚障害者が会議や打ち合わせにリアルタイムで参加することを可能にした。5月中旬から、企業や教育機関向けに販売される。

 複数参加者の同時発言も明確に分離処理できるシステム

『LiveTalk』は会議や打ち合わせ、あるいはパネルディスカッションなどで、複数の参加者の音声を即時にテキスト情報に変換し、複数の参加者のパソコン画面に表示して、発言者の発言内容を共有できるシステムだ。

この『LiveTalk』を利用すれば、聴覚障害者も、リアルタイムで会議などに参加できる。

LiveTalk画面

『LiveTalk』はパソコン上で動作するソフトウェアなので、サーバーシステムを介した場合に生じる遅延もない。

会議などへの参加者の各パソコン上で動作し、無線LANで接続することで、お互いの発言内容を交換し合う仕組みだ。

複数参加者の接続

独自の音声認識エンジンを使わず、アドバンスト・メディアの『AmiVoice SP2』という音声認識ソフトウェアと組み合わせて利用する。『AmiVoice SP2』を採用した理由は、膨大な辞書データベースを持っていることに加え、会議などを行う度に頻出する単語を学習して認識精度を高めていく機能が搭載されていることだった。

参加者が発言した内容は、各パソコン上に時系列にテキスト表示され、誰が発言したかも表示されている。『LiveTalk』が一般的な音声認識エンジンのみのソフトウェアより優れている点は、複数の参加者が同時に発言した場合に現れる。単純に音声認識ソフトウェアを使用した場合は、複数の発言は混在してしまい、テキストも内容が混ざった物となってしまう。

しかし『LiveTalk』は発言者ごとに独立したパソコンとマイクを利用するため、同時に発言されても誰が何を発言したのかが明確に分離された上で共有できる。これが最大の特徴だろう。

また、音声認識が甘くテキストに誤変換があった場合は、発言者がその場でテキストを修正できるので、他の参加者のパソコン上にも正しいテキストが反映される。

テキストも修正可能

 

将来はスマホ対応し、議事録作成機能も

これまで、聴覚障害者が会議や打ち合わせにリアルタイムで参加することは難しいため、呼ばれる事もなく、後で結果だけが後で知らされるということが多かったのではないだろうか。

しかし『LiveTalk』を使えば、今後はリアルタイムで聴覚障害者も会議や打ち合わせに参加できるようになる。開発元は、将来はスマートフォンでも利用できることを検討しているという。また、『LiveTalk』の機能を広げて、議事録の作成支援機能も持たせる事を予定しているという。

議事録などにも使える様になれば、当然講義や講演のレポート作成にも使える様になって、かなり便利なシステムとなるだろう。

2015年4月20日     FUTURUS


ブルーシーサーV、全国切符 知的障がい者九州サッカー

2015年04月21日 01時34分11秒 | 障害者の自立

 ことし10月、和歌山県で開催される第15回全国障害者スポーツ大会の知的障がい者サッカーの九州ブロック地区予選会が19日、県総合運動公園陸上競技場で開催され、県勢の「ブルーシーサー」が3連覇し、4回目の全国大会への切符を手に入れた。
 強い雨と風でピッチはぬかるみ、ボールがスリップする悪条件の中、パスをつないだ。長崎戦で2得点した右サイドハーフの伊波稜太を中心としたサイド突破で得点に結びついた。
 田盛寛人監督は「悪天候の中、選手たちの集中力が持つか心配だったけど、よく持ってくれた」と振り返る。
 初めての地元開催での優勝にキャプテンの東恩納大地は「まずは優勝できてうれしい」と話した。昨年の全国大会では1回戦で敗退した。「全国では一戦一戦大切に勝ちに行き、決勝の舞台に立ちたい」と意気込んだ。

2015年4月20日      琉球新報


障害児に発表の場を 児童デイサービスじゅねが新施設

2015年04月21日 01時19分32秒 | 障害者の自立

 【帯広】一般社団法人音楽セラピー「樹音(じゅね)」(帯広市大正町基線98、村井孝子代表理事)が運営する「児童デイサービスじゅね」の新施設が、樹音の東側にオープンした。村井代表のかねての夢で、子供たちが多くの人の前で成果を発表できる多目的ホールを備えた。26日午前10時半から同ホールで、子供たちによる「こけらおとしコンサート」を行う。

新築された「じゅね」の外観と村井代表

 じゅねは、障害のある四女樹子さんの子育てを通して、療育施設を利用したくても待機児童が多く思うように通えない現実を目の当たりにした村井代表が、2010年に自宅に開設。現在は自閉症やダウン症、肢体不自由などの障害がある0歳から高校生まで約50人が通う。

 これまでは住宅を利用していたため、手狭でバリアフリーにもなっていなかった。日頃の練習の成果を発表する「おひろめ会」では公共のホールを会場としていたため、いつもと違う空間になじめず、泣きだす子もいた。

コンサートに向けて、楽器の練習に励む子供たち

 新施設は木造2階建てで延べ356平方メートル。1階に多目的ホールと訓練室(6室)、2階には事務所や相談室を設けた。ホールでは発表の機会を増やし、障害者と健常者の交流の機会を設けていきたい考えだ。

 こけらおとしコンサートには乳幼児から高校生まで約20人が出演する。親子の共演や職員の発表もある。本番に向け、子供たちが真新しい施設で、楽しそうにマラカスやカホンなど楽器の練習に励んでいる。

 村井代表は「現実的に障害のある方が理解されることは少なく、日の目を見る機会がなかなかない。音を通して子供たちの思いを伝えられる自信がある。音楽を楽しんでいる子供たちのすてきな姿を見てほしい」と話している。コンサートの入場希望者は、事前にじゅね(0155・64・4688)へ。
 
2015年4月20日     十勝毎日新聞社ニュース