日田市は、閉校した小山、羽田、伏木の旧3小学校の跡地整備を終えた。新年度から交流施設に生まれ変わる。市内では小学校統合が加速しており、他に15校が跡地活用策を検討中。施設を生かした地域振興が期待される半面、財政に余裕がない市と少子高齢化が進む地域にとって、施設をどう管理運営するかが新たな課題になっている。
1998年閉校の小山は懐かしい木造校舎を目当てに、写真愛好家が訪れる名所だった。校舎は外観の雰囲気を残して改修し、隣に宿泊棟を建設。バリアフリー化され、高齢者や障害者も利用しやすい。堀田良豊・小山町自治会長(68)は「地域の行事はもちろん、外部の人が集まる場所にしたい」と意気込む。
2006年閉校の伏木は地元の農産物加工設備を整えた交流施設に、07年に歴史を閉じた羽田は学生やスポーツ団体が利用できる宿泊研修施設になる。いずれも「地元の意向を尊重し、廃校を地域活性化につなげる」(市地域振興課)が基本的な方針だ。
市は市小中学校教育環境整備検討委員会の答申(09年1月)を受け、09~11年度に旧郡部を中心に16校を統合。大山町の3校も協議を進めており、将来的には統合する見通しだ。
その中、浮かび上がった課題が管理運営の方法。高齢化が進む中、前津江町赤石地区の男性(72)は「施設を造っても高齢者が多い地区は将来的な管理が難しい。市営にしてほしい」と嘆く。だが市は財政に余裕がなく、基本的に運営は地元などの指定管理者に任せる方針。横田秀喜・地域振興部長は「予算は限られており、市営は難しい。地元で管理運営できる範囲で思いを最大限反映させたい」と話す。
新年度にスタートする3校も当面は市が運営するが、将来は地元に引き継ぐ予定。堀田自治会長は「確かに管理は難しいが、何もしなければ過疎や高齢化が進むだけ。少しでも地域を元気にするためにも自分たちで動かないといけない」としている。

新年度から交流施設に生まれ変わる小山小
大分合同新聞 - [2012年03月15日 10:07]
1998年閉校の小山は懐かしい木造校舎を目当てに、写真愛好家が訪れる名所だった。校舎は外観の雰囲気を残して改修し、隣に宿泊棟を建設。バリアフリー化され、高齢者や障害者も利用しやすい。堀田良豊・小山町自治会長(68)は「地域の行事はもちろん、外部の人が集まる場所にしたい」と意気込む。
2006年閉校の伏木は地元の農産物加工設備を整えた交流施設に、07年に歴史を閉じた羽田は学生やスポーツ団体が利用できる宿泊研修施設になる。いずれも「地元の意向を尊重し、廃校を地域活性化につなげる」(市地域振興課)が基本的な方針だ。
市は市小中学校教育環境整備検討委員会の答申(09年1月)を受け、09~11年度に旧郡部を中心に16校を統合。大山町の3校も協議を進めており、将来的には統合する見通しだ。
その中、浮かび上がった課題が管理運営の方法。高齢化が進む中、前津江町赤石地区の男性(72)は「施設を造っても高齢者が多い地区は将来的な管理が難しい。市営にしてほしい」と嘆く。だが市は財政に余裕がなく、基本的に運営は地元などの指定管理者に任せる方針。横田秀喜・地域振興部長は「予算は限られており、市営は難しい。地元で管理運営できる範囲で思いを最大限反映させたい」と話す。
新年度にスタートする3校も当面は市が運営するが、将来は地元に引き継ぐ予定。堀田自治会長は「確かに管理は難しいが、何もしなければ過疎や高齢化が進むだけ。少しでも地域を元気にするためにも自分たちで動かないといけない」としている。

新年度から交流施設に生まれ変わる小山小
大分合同新聞 - [2012年03月15日 10:07]