OKIは音声のみで目的地に案内する移動支援システムの研究に乗り出した。視覚障害者がひとりで街歩きを楽しめるようにする。専用の携帯端末とヘッドホンで音声情報を取得。目的地方向から音声が聞こえる技術を用いて、移動しやすいように工夫した。
3月上旬、東京メトロ銀座駅(東京都中央区)で平日15時から実証試験を行った。駅構内の広場を起点に200メートルほど歩いて地上出口を目指す。構内に置いたセンサーなどから位置情報を入手してヘッドホンから分岐点の位置や階段の段数などを知らせる。
参加したOKIグループで在宅勤務する西田朋己さんは視覚に障害のある一人だ。歩行速度と音声指示にタイムラグがあるため「立ち止まることが多く、スムーズに歩くには課題も多い」と西田さん。通常、外出するときは自治体などが用意した付添人の手を借りるが「お互いが気疲れすることも多いので試験を重ねて開発してほしい」と実用化に期待する。
端末は情報工学専門で東京大学大学院の坂村健教授らと共同で開発。東京都が目指すいつでもどこでも地域情報を入手できる「東京ユビキタス計画」の一環で2010年から研究に着手した。システムの実用化のめどは立っていないが、試験場所を変えるなどして効果を検証し機器の改良を続ける。
朝日新聞
3月上旬、東京メトロ銀座駅(東京都中央区)で平日15時から実証試験を行った。駅構内の広場を起点に200メートルほど歩いて地上出口を目指す。構内に置いたセンサーなどから位置情報を入手してヘッドホンから分岐点の位置や階段の段数などを知らせる。
参加したOKIグループで在宅勤務する西田朋己さんは視覚に障害のある一人だ。歩行速度と音声指示にタイムラグがあるため「立ち止まることが多く、スムーズに歩くには課題も多い」と西田さん。通常、外出するときは自治体などが用意した付添人の手を借りるが「お互いが気疲れすることも多いので試験を重ねて開発してほしい」と実用化に期待する。
端末は情報工学専門で東京大学大学院の坂村健教授らと共同で開発。東京都が目指すいつでもどこでも地域情報を入手できる「東京ユビキタス計画」の一環で2010年から研究に着手した。システムの実用化のめどは立っていないが、試験場所を変えるなどして効果を検証し機器の改良を続ける。
朝日新聞