6月県議会に提案予定の「障がいのある人もない人も共に生きる熊本づくり条例(仮称)」を広く知ってもらおうと13日、県内の障害者関係団体が熊本学園大で「条例実現フォーラム」を開いた。
07年に同様の条例を施行した千葉県障害福祉課の中島展(ひろと)さん(47)が「条例で輝く千葉の街」と題して講演した。条例は、障害を理由にした差別を禁じており、中島さんは、障害者が差別に相当する事例を訴えた際の相談員を務めている。
相談内容は、福祉施設、学校、雇用現場での悩みなど、多岐にわたるという。これまで千葉県内の相談員15人とともに約4000件に対応した。
身体に障害のある小学生の進学先の中学校にエレベーターを設置させるなど、調整に奔走してきた。ATMを使えない視覚障害者の銀行窓口での振り込み手数料の低額化など、条例により障害者への配慮が進んでいる。
中島さんは「罰則を作って生活を規制する条例ではありません。障害者からの相談に応じるだけではなく『差別をした』とされる人たちとも積極的な交流を図っています。障害のある人に優しい施策は、誰にとっても暮らしやすい街づくりの一歩です」と語った。
また、障害者関係団体の8人が、条例の内容を寸劇で表現。入り口の段差のためレストランへの入店を拒否された身体障害者が、相談員との調整を経て、店の倉庫内の大きな板で仮のスロープを付け、食事を楽しめるようになった話などを熱演した。
毎日新聞 2011年3月14日 地方版
07年に同様の条例を施行した千葉県障害福祉課の中島展(ひろと)さん(47)が「条例で輝く千葉の街」と題して講演した。条例は、障害を理由にした差別を禁じており、中島さんは、障害者が差別に相当する事例を訴えた際の相談員を務めている。
相談内容は、福祉施設、学校、雇用現場での悩みなど、多岐にわたるという。これまで千葉県内の相談員15人とともに約4000件に対応した。
身体に障害のある小学生の進学先の中学校にエレベーターを設置させるなど、調整に奔走してきた。ATMを使えない視覚障害者の銀行窓口での振り込み手数料の低額化など、条例により障害者への配慮が進んでいる。
中島さんは「罰則を作って生活を規制する条例ではありません。障害者からの相談に応じるだけではなく『差別をした』とされる人たちとも積極的な交流を図っています。障害のある人に優しい施策は、誰にとっても暮らしやすい街づくりの一歩です」と語った。
また、障害者関係団体の8人が、条例の内容を寸劇で表現。入り口の段差のためレストランへの入店を拒否された身体障害者が、相談員との調整を経て、店の倉庫内の大きな板で仮のスロープを付け、食事を楽しめるようになった話などを熱演した。
毎日新聞 2011年3月14日 地方版