「おやじぃ」の日々つぶやき

日々の生活の中で見聞や体験したことを、その歳なりで感じる気持を綴ります。

フランス映画「いのちの戦場~アルジェリア1959~」

2009年04月26日 | 映画
 4月22日(水)に札幌にJRで出かけて映画を見てきました。1本目はこれでした。
「いのちの戦場~アルジェリア1959~」
 今回は、まずこの映画のデータから。

 2007年フランス映画/上映時間111分/原題「L'ENNEMI INTIME (親密なる敵/内なる敵)」
 立案・主演:テリアン中尉(ブノア・マジメル) ドニャック軍曹(アルベール・デュポンテル)
 脚本:パトリック・ロットマン 監督:フローラン=エミリオ・シリ

 そして、パンフレットからこの映画に係わる年表を記載します。

1830 フランスによるアルジェリア征服
1881 アルジェリア、フランスの本省直轄下に入る
1914-18 173,000人のアルジェリア兵士が戦地へ送られ、
     119,000人のアルジェリア労働者がフランスへ送られる
1945 コンスタンティーヌ、セティフ、ゲルマで大暴動
1948 「アルジェリア議会」選挙実施、政府寄り議員が多数に
1954 FLN(アルジェリア民族解放戦線)が蜂起、独立戦争始まる
1957 “アルジェの戦い”
1958 アルジェリア共和国臨時政府、設立宣言
1959.8 ド・ゴール将軍の第1回アルジェリア視察
1960 国連総会でアルジェリア独立の権利を承認
1961 ヨーロッパ人テロリスト・グループが秘密武装組織OASを組織
1962 エヴィアン停戦協定~国民投票により自決独立賛成多数~
   フランスがアルジェリア独立を承認~アルジェリア独立宣言
1999 「アルジェリア戦争呼称法」制定


 この映画で主役を務めるブノア・マジメルという男優は、1974年5月パリ生まれというので、34歳ですね。そういう若い世代が、自国の「暗部」に切り込んだ映画を立案して脚本家と監督で共に作り上げた映画ということです。
 映画は、見終わって気持ちの中にズシーンと重いものを投げかかられたように感じました。
 このパンフレットを読んで初めて知りましたが、フランスではアルジェリアが独立して後約30余年を経てから、1999年にこれを「アルジェリア戦争」と名称することを決めて決着をつけたということです。まだ10年前のことです。一国にとってそれだけ戦争というものが重大なことがらなのかと思います。

 別な話しですが、上記の年譜にある“アルジェの戦い”を描いた映画が過去に製作されています。製作1966年/原題「La Battaglia Di Algeri」/監督:ジロ・ポンテコルヴォ

 この映画でも、「いのちの戦場」でも出てきましたが、第2次世界大戦でフランスがナチス・ドイツに侵略された時にレジスタンスとして闘った戦士が軍隊の幹部として、アルジェリアで独立を求めるアルジェリア人と戦闘、拷問などなどをするという場面が出てきます。「国家」のために戦うという時に、自己の体験や痛みは関係なくなるということでしょうか?

                この映画のパンフレットです


   「いのちの戦場~アルジェリア1959~」の公式サイトです!