今週6月26日(日)の午後5時から、第21回目のシングルモルトの会を「バー 真」で開催しました。
※旭川市3条通6丁目(3・4仲通)ヨシタケ6号館3階 TEL(0166)26-2077
今回はバー真のマスターが、「花と動物シリーズ」のモルト(スコッチ・スペイサイド)を選んでくれました。
※この日のリスト(グラスシート)です。
※リストの順序どおり並べたボトルです
No.1 AUCHROISK(オスロスク)
No.2 GLENLOSSIE(グレンロッシー)
No.3 STRATHMILL(ストラスミル)
No.4 GLEN SPEY(グレンスペイ)
No.5 INCHGOWER(インチガワー)
No.6 BENRINNES(ベンリネス)
※スペイサイド地区の蒸留所位置図
※今回の6種類のモルトと上掲の位置図の対応は、次のとおりです。(~蒸留所ナンバー:地図に赤の下線を引いています)
No.1~9 No.2~64 No.3~117 No.4~71 No.5~78 No.6~17
※参考 世界的にメジャーなウイスキーの蒸留所 62~ザ・グレンリベット 53~グレンフィデック 96~マッカラン
会場の渡邊オーナーマスターから、今回のモルトについて解説がありました。一つは、6銘柄はほぼブレンド用に使われるもので、オフィシャルボトルで市場に出回るのがわずかであること。また、いずれもスペイサイドのモルトのため、飲み比べして特徴を感じ取るのがやや難しいかもしれない。それで、少々の加水をして味の開くのを待ち、味わうのがいいものもあるのではないか等でした。個別の説明は「改訂版・モルトウイスキー大全~土屋守著2002年初版」からコピーした資料を配布してくれて、それを見てもらいたいとのことでした。また「花と動物シリーズ」のモルトの経緯についても説明がありました。その部分は、次の土屋守氏のブログに簡潔に記載されいます。
【花と動物シリーズについて】 ウイスキー評論家「土屋守のウイスキー日和」2013年8月21日から抜粋・引用
テイスティングを開始した時点ころです。つまみ等は、毎回主催会場のマスターが用意してくれています。今回は夏向きの食材を使い、立体的な盛り付けをしてくれてとても美味しかったです。
いつものように、15cc×6種類=90ccを約1時間余りかけて味わいました。
午後6時を回ったころから、恒例の評価・感想の発表を行いました。
感想全般の内容は、渡邊マスターが懸念していた「飲み比べ難いのでは」というのではなく、かなり色々違ったものになりました。ザックリいうと、No.6は全体の中で最も色が濃くみえるものでしたが、評価が良かったように思います。さらに、このNo.6とNo.2との比較で、感想が興味深いものとなりました。それは、No.2を3人の女性が皆さん美味しいと感じたと述べていました。反対に男性はこれを評価した方は少なく、No.6を良いという方が多く、はっきり分かれた形になりました。
またシェフの方が、全体に特徴が弱いようだが、加水するとバニラの香りが出てくると言ってました。その点は、私も同感に思いました。また、会場の渡邊マスターが、全体に熟成感が弱かったように感じた。これらは「事前にそれぞれデキャンタをしておくと味わいが開いて来る」という評論を述べている方もいる、とのことでした。
※参加者 12名(男性9、女性3) [内訳:バーオーナー4名(男性3 女性1) 会社員1名(女性) 公務員3名(男性) サービス業2名(男性1・女性1) 団体職員1名(男性) 無職1名(男性)]
次回は「バーブレリアス」で行います。テーマは未定。
【追記】
オスロスク=シングルトン~渡邊マスターが皆さんに配布した資料(改訂版・モルトウィスキー大全 土屋守著/小学館/2002年4月初版)の1枚目に、この「シングルトン」のボトルの写真が掲載されていました。私には、懐かしいボトルです。今は閉店したバーのマスターに勧められて飲んでみて美味しいなと感じ、その後はしょっちゅう飲んでいました。この本は持ってはいるのですが、このページを見ていなかったので気付かなかったです。
(ただし、2009年12月初版の「シングルモルトウィスキー大全」にはこのボトルの写真は掲載されていません)