11月末に「歩数計」という無料アプリをダウンロードして使っている。
万歩計と同じようなものなのだが、1万歩クリアーしたら図が変わる。
単純なアプリなのだが、何となく、1万歩クリアーしたくなる。(笑)
今日は京都の山科に行く予定であったが、駅からバスに乗って行かなければならない
現場であった。バスに乗るのも面倒だし、2kmぐらいなので歩数を稼ぐために、
歩こうかと思い、何気なく歩いた。
そうすると道の向こうに見覚えのある建物が見えた。
それは、35年前の夏、専門学校で夏休みの宿題として建築絵日記で描いた建物だったのだ。
建物の絵を描いて、その建物についての感想を書く宿題で、暑い夏の日、あちこちの建物を
観に行き、その場に座って建物をスケッチブックに描いた。
場所など覚えていなかったが、描いた建物は覚えている。
35年経っても変わらずに建っていた。
何となく、若かりし日の自分に出会ったような感じがして、とても懐かしかった。
建物を描いたというだけのことであるが、印象に残っている。
ただ、建っているだけである。
それでも人によっては、その建物を観るだけで様々な思いが駆け巡る。
これも建築のパワーなのである。
車で移動するより、歩く方がいろんな発見がある。