「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「ヒロシマ・ナガサキ」 (3)

2007年08月30日 12時28分47秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49811206.html からの続き)

 火傷の後遺症を治すため アメリカに渡った、

 「原爆乙女」 のことも 紹介していました。

 20~30人の 原爆乙女たちは、その活動を率いる 日本の牧師と共に

 アメリカのTV番組に出演し、アメリカ人に寄付を募ります。

(原爆乙女たちは 顔は映されません。)

 その番組に出演するのは、何とエノラ=ゲイで 原爆を投下した飛行兵。

 彼は当時 何も知らずに命令に従い、原爆の炸裂を 目撃した瞬間、

 「とんでもないことをしてしまった」 と、懺悔の念に駆られたのです。

(アメリカで英雄に 祭り上げられた彼は、わざと窃盗を働いて 投獄された

 という話も 聞いたことがあります。)

 そして彼は、番組の中で 第一号の寄付者になります。

 アメリカ人に助けを求める 立場の牧師は、飛行兵と握手し、深く感謝するのでした。

 しかし それによって救われる 被爆者は、ほんのわずかな一握り。

 現在に至っても、保証を受けられる 被爆者の基準は 不明確なままです。

 これらを目の当たりにして 思うことは、誰しもただひとつ、

 「原爆は二度と 使用してはならない」 ということに尽るでしょう。

 戦争は人を狂わせます。

 「戦争は絶対にいけない」 というメッセージを、伝えていく 必要に駆られます。

 被爆者や戦争体験者が 残り少なくなっていく現在。

 映画冒頭で、渋谷でインタビューされる 若者たちは、

 8月6日,9日に何があったか、誰も答えられませんでした。

 僕は、自分の親が 戦争へ行っている 最後の世代なのですが、

 この時代であるからこそ、後世に語り継いでいかなければ と思うのでした。
 


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