「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

頑張る心子(1)

2005年12月18日 19時15分45秒 | 心子、もろもろ

 脚本家の清水さんは、自分自身に対して、
「今まで、よく頑張って生きてきたね」
 と声をかけることができたとき、自分の存在を認められたそうです。
http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_e221.html

 心子は物事に向かうとき、常に頑張りすぎるほど頑張ってきました。
 「もっと頑張ればよかった」という後悔をしたことがないと言います。

 心子は「休む」ということができませんでした。
 まるで休むのが罪悪であるかのように。

 心子の父親は幼い心子に常に完璧を課し、テストで99点を取ってくると目の前で答案用紙を破り捨てたといいます。
 それは0点と同じなのです。
 父親を異性として愛していた心子は、父親に認められ愛されるために、子供の頃から馬車馬のように頑張ってきたのかもしれません。

 あるいはそれは、頑張っても頑張っても果てしがない、ブラックホールのような心の空洞を埋めようと、血道を上げて打ち込んでしまう行動なのではないでしょうか。



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