「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

限界

2009年03月02日 20時52分24秒 | 僕と「ジャン=クリストフ」
 
(前の記事からの続き)

 やがて マンガ同人誌の活動が 再開されました。

 僕は 以前と変化していましたが、 実際にどういう言葉を 伝えたらいいのか、

 メンバーとの 新たな接し方を 試行錯誤しました。

 様々な対応を、 具体的に考えれば考えるほど 分からなくなり、

 ついに 頭がオーバーヒートしてしまったのです。

(6/26)

「 考えれば考えるほど、 僕の頭は悪くなる。

 感じれば感じるほど、 僕の心は鈍くなる

 思えば思うほど、 僕の意志は弱くなる。

 信じれば信じるほど、 僕は小さくなる。

 疑えば疑うほど、 僕は誤る。

 知れば知るほど、 僕は知らなくなる。

 会えば会うほど、 僕は孤独になる。

 求めれば求めるほど、 僕は裏切られる。

 誠実になればなるほど、 僕は人を傷つける。

 愛すれば愛するほど、 僕は悲しくなる。

 生きれば生きるほど、 僕は苦しくなる。

 ……僕はまだ、 生き方が足りないのだ………。 」

「全ての理解は、 誤解からきたものだ。

 全ての信念は、 無知からきたものだ。

 全ての真実は、 幻影からきたものだ。

 全ての世界は、 偶然からきたものだ。

 ……それでも僕は、 求めている………。

   それでも僕は、 信じている………。 」

「ああ、 何という不安定。

 あと、 ちょっとでいいのだ。

 あと ちょっとさえあれば。

 絶大な自信と、 絶望的な否定は 紙一重。」

(次の記事に続く)
 


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