「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

アダルトチルドレンからのアドバイス (2)

2012年05月07日 20時48分27秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
・ アリソンの話

 私の母親はボーダーでした。

 私の夫ジョナサンは、 人を愛し、 そして憎んでいました。

 境界など 何ひとつ設けずにです。

 彼は独占欲が強く、 私が姉と食事しただけでも 浮気を疑いました。

 僕を置いていかないでくれと 泣きつくこともあります。

 でもそんな涙は一瞬で、 いきなり逆上し、 私が倒れるまでぶち続けるのです。

 私は荷物をまとめて 出ていこうとしました。

 すると突然、 その怒りが止まり、 涙が戻ってくるんです。

 誰も僕を理解してくれないと 言いました。

 彼を理解できるのは 私だけだったんです。

 私が彼の命綱でした。

 私が出ていったら、 彼はペットを殺していたでしょう。

 自分を銃で撃ったかもしれません。

 こんな関係に留まっていたら、 私は死んでしまうと気付くまで、 5年かかりました。

 夫との生活は、 母との生活の繰り返しでした。

 私は 母と結婚したようなものだったんです。

 私は彼の素晴らしさ, 激しさ, 彼の愛を忘れないでしょう。

 でも私は 彼のもとを去ることにしました。

 治療を受けていないボーダーの人には うんざりです。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

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