「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「償いの形」 思い巡らせ -- 読者の声 (1)

2009年07月01日 20時58分47秒 | 死刑制度と癒し
 
 読売新聞の連載 「死刑」 に 読者から寄せられた反響です。

●被害者への思い

 被害者の感情を重視して 厳罰を求める声が 目立ったということです。

「 苦悩の遺族に 胸が締めつけられました 」

 茨城県の主婦のメールです。

「 被害者の家族は、 加害者を責めると同時に、

 自分をずっと 責め続けてしまうところがある。

 区切りをつけるためにも、 死刑制度は必要だと思った 」

 「愛知・闇サイト事件」 で 一人娘を殺害された 磯谷富美子さんが、

 死刑を求める 32万人の署名を集めた という記事をきっかけに、

 2週間余りで 新たに1277人の署名が 加わったそうです。

「 私も 一人娘を持つ 45才の父親ですが、

 本当にこの事件には 激しい怒りと 言いようない悲しさを覚えました。

 署名は、 親が子を愛する 心の一筆だと思います 」

 一方 さいたま市のヘルパーは、 署名活動の広がりに 懸念を示しました。

「 もし自分が 裁判員になった事件で、

 死刑を求める 何十万人もの署名を見たら、

 平常心でできるかどうか 自信がない 」

●執行する立場

 刑務官の息子を持つ 40歳代の女性は、

 息子が 刑務官試験に合格したとき、

 処刑場も見学したという 体験をつづりました。

 息子は 「 いずれ自分も 執行ボタンを押す日が 来るのかな 」

 と話したといいます。

「 死刑は必要だと思いますが、 ボタンを押す刑務官の 心の中についても、

 国民は知るべきではないでしょうか 」

 八王子の元刑務官は、

「 執行した 13人の死刑囚の顔は 今でも忘れられない 」と語った

 先輩の言葉を 思い出しました。

「 制度をどうすればいいのか、 なかなか結論が出ない 」と話します。

〔 読売新聞より 〕

(次の記事に続く)
 

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