「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「どろろ」 (2)

2007年02月03日 10時23分43秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44799445.html からの続き)

 映画の設定は、

 “いつでもない時代、日本に似た どこでもない国”とされています。

 ニュージーランドでのロケーションは、その雰囲気を荘厳に表しています。

 どろろは 原作では少年ですが、映画では 大人の設定になっています。

 親子関係にまつわる愛憎、乱世を生き延びるバイタリティなどを

 子役で表現できるか、

 また 長丁場のアクションに 子役が耐えられるか、という懸念があったそうです。

 そこで 柴咲コウを想定した シナリオを書く(当て書き)というところから、

 作品は出発したといいます。

 なお どろろは 実は女ですが、母親の遺言により 乱世を生き抜くために、

 本当に強い男と出会うまでは 男として生きています。

 そんなどろろを、柴咲コウは闊達に演じて 小気味よく感じました。

 百鬼丸も 原作では14才ですが、映画では20才前後に 推定されています。

 まだ少年の面影を 残しているという役柄ですが、

 妻夫木聡は虚無的ながらも とても美しい風貌を 漂わせていました。

 
 話の縦軸は、百鬼丸の念が 魔物との遭遇を呼び寄せて 果たし合い、

 体の部分を取り戻していく というものです。

 例えば 百鬼丸の右足を奪っていた 魔物を倒すと、

 今まで作り物だった 百鬼丸の右足が脱落し、本物の右足が 生えてくるのです。

 アクション監督は 「少林サッカー」 「LOVERS」の チン=シウトンが務め、

 CGも駆使されています。

 特に、肘から先が刀になっている 百鬼丸に腕に、

 呪い医師・寿海が 作り物の手をはめ込むと、

 それが 妻夫木聡の腕となって動きだす というノーカットのシーンは、

 熟達した技術者が 1ヶ月もかけて作ったそうです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44844014.html
 

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