パソコンの不具合により 記事の連載が中断してしまっていましたが、
本日から 「境界性パーソナリティ障害=BPD (第2版)」 の、
第Ⅱ部 「自分自身の人生のコントロールを取り戻すこと」 の 内容紹介をします。
● ボーダーの人に 治療を強要することはできません
あなたには、 あなた自身の考えや感情を 持つ権利があります。
良くても悪くても、 正しくても間違っていてもです。
そして、 他の人たちも皆、 自分の考えや感情を 持つ権利があるのです。
お互い相手に 同意しないかもしれませんが、 それで良いのです。
あなたには、 愛する人の行動を コントロールすることはできません。
それは あなたの役目ではないのです。
以下が あなたのすべきことです。
・ 自分自身を知る
・ 自分の価値観と信念に 基づいて行動する
・ 自分が何を必要としているか、 周りの人に伝える
○ ボーダーの人の否認の理由
ボーダーの人にとって、 自分が不完全だと認めるのは、
恥と自己不信の ラセンに陥れます。
存在が消滅するような恐怖です。
それを避けるために ボーダーの人は、 強力な防衛機制を用います。
自分には おかしな所などないという、 否認です。
自分を失うくらいなら、 家族などを失うほうが ましかもしれません。
(それを理解すれば、
助けを求める ボーダーの人の勇気を 心から尊重できるでしょう。)
変化や未知に対する恐怖は、 抵抗しがたいものです。
そのため否認は 極端に強力になります。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕