「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

発達の凸凹

2010年02月09日 21時40分56秒 | 「BPD家族会」
 
 先日の 「BPD家族の会」 で、

代表の人が  「発達の凸凹」 という 話をしていました。

 その人は、 BPDは 発達障害の一種ではないか

 という考えを 強くしているそうです。

 そして  「障害」 というと 差別的なニュアンスがあるので、

 「凸凹」 という言葉を 使うということです。

 脳神経に 発達の凸凹 (一次障害) がある人は、

 ある部分では 過敏で傷つきやすかったり、

 ある部分は欠けていて 未熟だったりします。

 例えば、 対人関係などに過敏である, 細部にこだわる, 同時並行処理が苦手,

 疲労や身体感覚のつかみずらさ, 偏った認知 (白黒思考等),

 言語での表現が苦手 などの特徴があります。

 そういう人が  “普通の” 社会に 無理に適応しようとしても、

 合わないところが出てきてしまいます。

 そして 空気を読めないで いじめに遭ったりし、

 不登校や引きこもりなどに 陥る可能性があります。

 その他にも、 うつ状態, 摂食障害, 暴言, リストカットなど、

 BPDの諸症状が生じてくるのです。 (二次障害)

 時には、 病院で 統合失調症やうつ病と誤診されて、 大量の薬が投与され、

 衝動性の高揚などの 三次障害を起こし、

 その諸症状が BPDと思われてしまうこともあります。

 その場合は セカンドオピニオンを得て 薬を減らす必要があります。

 二次障害を解決するには、 本人の苦しさを 周囲が理解し、

 本人も ストレスをコントロールするスキル (アサーションなど) を学び、

 アクティング・アウトを防ぐようにします。

 他にも、 自分の特性を知ってもらい、

 不都合のない 感じ方や行動の仕方を 学んでいく、

 それらを粘り強く やっていくということです。

〔参考サイト:「BPD家族の会」
 「bpdmtのジオログ」 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/bpdmt/〕
 
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