グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

できなかったことも伝えよう

2022-01-18 14:54:03 | 中小企業の広報誌制作

東京都港区六本木の【編集もできるデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
年度末の発行に向けて、ある団体さんの広報誌を編集中です。
一年間の出来事を振り返って掲載する予定ですが、昨年も色々な行事が中止になったり縮小されたりしました。そのため「掲載できることがあまりない」「誌面が埋まらない」という声が。
でもどの行事にも関わった人がいて、ギリギリまで開催・決行する準備をしてきました。涙をのんで中止にしたり、開催方法を変更したりしてきたことでしょう。そのことも2021年度の出来事としてちゃんと掲載しませんか?

そんなふうにご提案したところ、「チラシまで作ったのだから掲載したい!」「予定していたプログラムだけでも紹介したい」「準備段階の写真なら掲載できる!」いろいろと材料が出てきました。
縮小して開催したものはどんな対策をして開催したのか。どんな課題があったのか。開催できなかったものは、次回はどうしたら開催できるのか。
そんなことを組織内で共有しておくことも大事なことではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の収束はまだ先が見えません。できなかった行事を「なかったこと・できなかったこと」と眠らせず、過去の事例を新年度に生かせるよう、記録し伝えていくことも広報誌や社内報の役割だと思います。

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 ○周年までに制作したいけれど、間に合う?
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 社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
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掲載のルール

2021-10-19 12:17:21 | 中小企業の広報誌制作

東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社は編集もできるデザイン会社です。デザインだけでなく編集からサポートさせていただいている場合は、掲載許可をとったり画像提供依頼を行なうこともあります。

よくあるのはテーマパークで撮影した写真を掲載したい、というご要望。テーマパークの場合、パーク内の施設が「写り込んでしまった」という程度であれば掲載可能なことがありますが、「○○○城」など施設自体を背景に撮影したり、キャラクターと一緒に撮影したものは、基本的に掲載できません。「数人で楽しむ範囲ならかまわないが、不特定多数の方の目に触れるものへの写真掲載はしないでください」というのが多くのテーマパークの方針です。このあたりは著作権や版権に詳しい弁護士さんからも同様の回答がありました。
ちなみに「許可をとれば掲載できますか?」と、あるテーマパークに問い合わせたところ「一般の方の許認可に対応する窓口はありません」とのお返事。

オリンピックやパラリンピック開催時に話題になったブルーインパルスのアクロバット飛行なども、「いい写真が撮れた!」と気軽にSNSに投稿したり広報誌に掲載することは、実は許可されていません。でも航空自衛隊ホームページでは、出典を記載するなどルールにそったコンテンツ利用は可能となっていますので、そちらを利用するのもひとつの方法です。


出典:航空自衛隊ホームページ (https://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/blueimpulse/program/index.html)

こんな感じでしょうか。
多くの方に見ていただきたい広報誌やWebサイトなど、ルールに沿って適切な画像利用を心がけたいものです。

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中止になったイベント

2021-09-13 12:17:44 | 中小企業の広報誌制作
東京都港区六本木の【編集もできるデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
緊急事態宣言が延長され、企業や組織内のイベント開催にも影響が出ているようです。
当社が制作させていただいている企業さんの広報誌でも、掲載予定だったイベントが中止になり、ご担当さんから「誌面が空いてしまうので別企画を検討します。原稿渡しが予定より遅くなります」と連絡をいただきました。

ずっと準備されてきた方々のご苦労は「なかったこと」にしちゃうの?

そう思って、差し出口ではありますが「無理に別企画を掲載するのでなく、予定していたイベントについて開催に向けてのご苦労などを掲載してはどうでしょう?」とご提案してみました。ありがたいことに先方でそれを検討してくださり「その方向で原稿を用意します」とのこと。そして「イベントを準備していたスタッフたちが涙して喜びました」とも伝えてくださいました。

どんな小さなイベントであっても、それを実現するために奔走する人や企業があります。それが中止になったからといって誰のことも責められない。でもなんとか開催したい、安全に楽しんでもらいたい、そう思って準備してきた気持ちは「中止」のひと言で「なかったこと」にできるものではないと思います。その方々の思いをひとりでも多くの方に知ってほしい。そして次に繋げていってほしい。
…そんな思いで広報誌や社内報を制作しています。

いろいろなことに制約がある昨今だからこそ、できなかった企画・イベントのことを、関わった人々の思いを、記録して伝えることは大切かもしれません。


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編集とは

2021-06-07 09:57:29 | 中小企業の広報誌制作
東京都港区六本木のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社は編集もできるデザイン会社です。



さて編集とは?
編集とは材料を取捨選択して制作側の意図や読み手(閲覧者)の視線などを考えてまとめること。それを図や写真を挿入したり、難しい説明をフローチャートやグラフなどでビジュアル化してわかりやすくし表現することが「デザイン×編集」です。
特に「ページもの」と呼ばれる冊子や書籍では、全体の構成や流れを考えページごとの掲載内容を決めていきます。読ませるページのあとに口絵コーナーや資料ページを作るか?各ページに写真や資料も織り交ぜてビジュアルが入るようにするか?制作側の意図や読み手の視線だけでなく、読者対象、仕上がりの仕様やコスト、さまざまなことを考えて編集しデザインしていきます。

ニュースレター、パンフレット、社内報、広報誌。
社史、年史、記念誌。
ペラものと呼ばれる1枚もののチラシなどでも基本は同じです。

あなたの発信は誰にどんな風に見せたいですか?

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デザインと編集で御社のビジネス加速します

2021-05-31 10:52:35 | 記念誌・年史のあれこれ
東京都港区六本木のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社は編集もできるデザイン会社です。


デザイン×編集で御社のビジネス加速します


「デザイン×編集」とは、材料を取捨選択して制作側の意図や読み手の視線などを考えて図や写真を挿入したり、難しい説明をフローチャートやグラフなどでビジュアル化してわかりやすくしたりすることです。それにより効果的な誌面構成し、御社のお客様に伝わりやすいニュースレターや広報誌を制作します。50年余年にわたって社史・年史、周年記念誌など制作を手がけてきたのも当社の編集力なればこそ。
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年史制作の期間と費用

2021-05-11 15:04:45 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社は社史・年史、記念誌を制作して55年。100年越えの企業さんや行政さんの社史制作をさせていただくこともあります。通常は20年史から50年史くらいのご相談が多く、「初めてだからどうしたらいいかわからない」というお声を聞きます。その中で最も多いのが次の2点のご質問です。

1、制作期間はどのくらいみればいいの?
2、費用はどのくらいかかるの?

これはお客様の方でどこまでのご準備ができているか/できるか、に大きく左右されます。

1、制作期間
・「いつまでに作りたい」というご希望があるか。
・周年記念で式典などの開催を予定している場合、式典も掲載したいか、式典に配布したいか。
・社内で制作に関われる人数はどのくらいいるか。
・どのような社史・年史/記念誌を作りたいか。
書籍のような文章中心
写真集のようなビジュアル中心
マンガでストーリー仕立て
みんなで作る社員参加型
詳細はWebで!Webとの融合型
…ほかにもいろいろありますね!
 
2、費用
・過去の社内資料がどの程度、どのように保管・管理されているか。
・社内報や広報誌、あるいはニュースレターなどを定期的に発行しているか。
・月報、年報などは作成しているか。
・画像データも含め、素材はデータ化されているか。
・まとまった資料がない場合や素材がデータ化されていない場合、資料まとめや原稿作成、素材のデータ化などは社内で行うか。

こういったことは組織ごとに状況が違います。
作りたい年史/記念誌によって、あるいは素材の状態によって、関わる人数によって、期間も費用も変わります。
そして場合によっては制作の依頼先が変わってくる場合があります。

もうひとつ、最終的に社史・年史/記念誌をどう「使いたいか」。
これがしっかり決まっていれば「どのような社史・年史/記念誌を作りたいか」の方針も決めやすくなります。

「じゃあ、こんな場合の期間や費用を教えて」という方!
  ↓
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表記の統一

2021-02-22 18:35:01 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「表記の統一」について、作家さん、編集者さん、校正者さんなどそれぞれの立場でTwitter上に意見が出ていました。
当社はデザイン会社ですが、社史年史や記念誌などでは編集者としての役割もさせていただくことが多々あります。組織の規模などによって執筆者はさまざまなで、プロのライターさんに頼むこともあれば、社内で寄稿を募る場合もあります。ただいずれの場合も最初に表記の方針を決めておくようにおすすめしています。



業界用語などでは送りがな一つにも使い方に決まりがあったり、時には時代による変化があったりもします。そのため校正するときも「表記の統一!」とばかりに一様に直してしまわないよう、一覧表などにして校正の方へ申し送りするようにします。特に決まりのない一般的な表記については「●●新聞の用語の手引き」などを一つの指標として決めておきます。
寄稿文については寄稿者の原文どおりを基本とし、誤字脱字が疑われる場合は寄稿者に確認するようにしています。

今は多くの方がパソコンで文章を書く時代。単なる入力ミス・変換ミスなのか、意識を持って使っている表記なのか。
書き手の気持ち、読み手の読みやすさ。どちらも大切にしたいと思います。

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色校正のチェックポイント【ヨゴレ】

2021-02-16 11:49:03 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日、広報誌の色校正が出ました。日頃はPDFで校正されている担当の皆さんは、校正紙で見るとまた違った印象を持たれるようです。
色校正のチェックポイントについては以前にも当ブログに書いていますが、今回はそのとき書かなかった事態が発生しました。ヨゴレです。


▲黒い点々はデザインではありません。


最近はあまりこういう色校正はなかったのですが、今回はこのようなヨゴレがあちこちに。出してもらった複数部で同じところにヨゴレがありました。今回は簡易校正なので本印刷とは印刷機も異なります。本印刷では多分このヨゴレは出ないと思いますが、念のため印刷会社さんに確認しておくと安心です。

そのほかこんなこともチェックしてみましょう。→色校正のチェックポイント【初心者向け】
せっかく色校正を出すのですからしっかり確認して、納得のいく仕上がりになりますように。

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行間と行長

2021-02-10 10:15:50 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社は社史・年史や社内報など、文章の多い冊子や書籍を制作することが多々あります。その際、フォントサイズや行間などはあらかじめいくつかのパターンを決めておきます。
タイトル、見出し、本文、写真のキャプション、グラフの説明文…など、用途や使用頻度などによって適したものが異なるからです。
同じ文字サイズでも行長(1行の長さ)が長い場合は、行長が短い場合よりも行間を広く取る方が読みやすくなります。そのため本文などで行長が長くなるものは行間を広めに取ります。一方、写真キャプションなど、行長がさほど長くない場合は行間が狭めの方が読みやすくなります。


▲行長が短い場合と長い場合。同じ行間でも行長が短いと行間を広く感じます。

ちなみに行長は、40文字程度までが適当とされています。それ以上になると行末から次の行頭に移動するときに視線を大きく動かすことになり、読みづらさにつながります。

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真ん中ページのレイアウト

2021-02-03 12:02:48 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
広報紙を制作中です。A4サイズ・12ページの中綴じ冊子です。
お客様から「真ん中の見開きはこんな感じでデザインしてください」とラフ案をいただきました。
拝見すると見開きの誌面いっぱいに写真や原稿が配置されています。

12ページだとA3サイズの用紙を3枚重ねてホチキスで綴じることになります。真ん中の6-7ページは用紙が1枚に繋がった状態なので、自由に配置できると思われたのでしょう。
が、ちょっと待って!
真ん中のページでも折り目はつきます。真ん中のページだからこそホチキスが見えます。

・可能なら中央部をやや空けておく。
・空けられないなら折れても気にならない写真やイラストにする。


などを考慮したレイアウトが必要です。
特に小さい文字などがホチキスに隠れてしまわないよう、十分気をつけましょう。

「どのくらい空ければいいの?」という場合など、お気軽にご相談ください。

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異体字にご注意

2021-01-27 11:59:37 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「異体字」ってご存知ですか。読み方や使用方法などが同じでも字体の異なる文字のことです。

パンフレットや冊子に掲載する文字原稿は、お客様からテキストデータをいただき、それをデザインソフトで使用します。このときにごく稀ですが字が変わってしまうことがあります。
先日は「撰」という字の「巳」であるべきところが「己」になってしまっていました。このようなことは「異体字」のときに発生する症状のようで注意が必要です。



異体字を使う場合というのは「この字を使いたい、この字であるべき」ということが多いです。例えば商品名やお名前などですね。今回も「特撰」が商品名として使われていたので、「正字(標準的な字)でもOK」というわけにはいきません。

お名前の例としては
 斉藤、斎藤、齋藤…
 渡辺、渡邊、渡邉…
などがあります
微妙な違いは見逃しやすいし、商品名やお名前の間違いは失礼に当たるので十分気をつけようと思います。

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赤字は赤で!

2021-01-20 10:29:26 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
印刷物、特に冊子制作の場合、
  文字原稿や写真をレイアウト → お客様が確認
という流れになります。
レイアウトをすることで原稿のミスが発見されたり画像の位置やサイズを検討したりしやすくなります。それを見てお客様が修正指示を入れてフィードバック。いわゆる「赤字」をいただきます。

多くの場合文字は黒なので、修正指示はわかりやすいように赤で入れます。そのため「赤字」と呼ばれます。
実際には赤でなくても構いません。この「わかりやすいように」というのがポイントです。

現在制作している冊子は、お客様からのフィードバックが鉛筆で入っているのです。文字が黒のところに鉛筆書き、それがPDF画像で届きました。
消しゴムで消した跡なのかそれとも指示なのか分からない薄い書き込み、単なる確認済みと思われる「✔︎」マーク、内容検討中なのか「?」の書き込み。
修正箇所はどれなのかがとてもわかりにくいのです。

●見落とし、見間違いのないように指示はわかりやすい色で
●どのように直したいのかを明確に


正しい校正記号でなくって構いません。わかりやすい指示をすることは、良いものを遅延なく制作するポイントになります。

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広報委員の撮影術2【室内編】

2020-10-19 10:12:20 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある座談会の撮影に行ってきました。室内での座談会やインタビューなどの撮影は、屋外撮影とはちょっと勝手が違うな、と思いました。
そんなときは広報委員の撮影術に加え、こんな方法も取り入れてみてください。

・自然光の入る部屋で日中に撮る
・フラッシュをたかない
・連写や動画も活用する
・三脚を活用
・動き回れるスペースを確保する


自然光の入る部屋で日中に撮る
周囲が明るい方がいいのは説明するまでもありませんね。でも「室内なら照明をつければ夜でも大丈夫」というわけではありません。照明と自然光を比べれば、だんぜん自然光のほうがきれいに撮れます。そのためには日中、自然光の入る明るい部屋で撮影するのがオススメです。でも天候や時間帯が必ずしもベストな状態とは限りません。照明は必要に応じて使用しましょう。

フラッシュをたかない
理想的な時間や場所が困難で、どうしても室内が暗い場合もあります。でもできるだけフラッシュは使わない方が良いでしょう。人物の撮影にフラッシュを使うと顔の凹凸で黒い影が出てしまいがち。これはあとからの補正がやっかいです。全体が暗い方がまだ補正がしやすいのです。
どうしても暗さが気になる場合はフラッシュ無しとフラッシュありの両方で撮っておくと安心です。

連写や動画も活用する
人の顔を撮影する場合も連写や動画は強い味方です。
座談会やインタビューでは、話しているときのほうが表情が豊かで良い写真が撮れます。でも話に熱が入って身振り手振りをしたり、まばたきの瞬間に目をつむったり…人間はけっこう動いているものです。そんなときも連写や動画で撮影しておくと選択肢が広がりより良い写真を選ぶことができます。
動画を静止画として使うにはスクリーンショットなどで切り取ります。

三脚を活用
三脚を用意しておくのもオススメです(私はスマホ用カメラスタンドでなく普通の三脚を使用しました)。
今回は座談会だったので後から話の内容を書き起こす必要もあり、三脚にスマホをセットしてずっと動画を撮っていました。三脚にセットしておくことで手ブレのない映像も撮れましたし、途中で三脚ごと持ち上げて上から見下ろすようにして全員を撮ることもできました。自分が背伸びをして撮るよりも高いところから撮ることができ、一味違った写真になりました(自画自賛)!

おまけ:動き回れるスペースを確保する
普通これは問題ないと思いますが…今回の座談会は部屋が狭いうえにいろいろなモノが所狭しと置いてありました。座談会用のテーブルの上はモノをどかしていただいたのですが、床にもモノが置かれていたのが盲点でした。カメラマンが動きにくく同じ方向からの写真になりがちでした。そして背景にも関係のないモノが写ってしまったり。
撮影する位置をイメージして、動きやすいスペースを確保しておくことが必要だと思いました。


そのほか、「広報委員の撮影術」にも書いた以下も参考にしていただければと思います。
・ズームし過ぎない
・被写体の周囲に余白を取って撮影する
・縦、横両方の写真を撮る
・後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく

室内でもできるだけきれいな、明るい写真を撮影したいですね。
*プロのカメラマンさんの撮影術とは異なります。PTA広報誌や社内報など用にシロウトさんがスマホで撮影する場合のポイントを、デザイナーの立場としてご提案するものです。

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PTA広報委員の撮影術

2020-09-21 16:42:38 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
今年はコロナ禍のため、学校行事も軒並み中止となっていましたが、ようやく人数を制限しながらのイベントやスポーツ大会が行われるようになってきました。例年なら見学に行けるはずなのに今年は見られない…。そんな保護者に代わって取材し紹介するPTA広報誌、今年は例年以上に責任重大ですね。
取材には撮影がつきものですが、望遠レンズ付きの一眼レフカメラを持っている人ばかりではありません。「持ってるけど使いこなせない〜」という声もよく耳にします。
だったらスマホで大丈夫!ちょっとしたことに気をつければ十分広報誌に使える写真が撮れますよ♪

・ズームし過ぎない
・被写体の周囲に余白を取って撮影する
・縦、横両方の写真を撮る
・連写や動画も活用する
・後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく


ズームし過ぎない
最近のスマホは5倍、10倍のズームができるものもありますが、ズームしすぎは画質が落ちるとのこと(Apple Store スタッフ談)。印刷用ならズームはせいぜい2倍まで。被写体に近づいて撮るのがベターですが、それが難しい状況ならそのまま撮ってください。画質が良ければ後から画像加工ソフトでアップにすることも可能です。

被写体の周囲に余白を取って撮影する
近づいて撮るのばベターといっても、被写体が見切れるほどアップで撮影するのは考えもの。後からのアレンジがしにくくなります。被写体だけでなく周りも入れて撮影しておくと、後からのトリミングでアップにすることも可能なうえ、他の写真とのバランスも見ながらアレンジしやすくなります。

縦、横両方の写真を撮る
複数写真を同じように並べたいとき、逆に動きを付けたいとき。縦写真、横写真があるとレイアウトの選択肢が広がります。

連写や動画も活用する
運動会やダンスなど、動きの速いもの(人)を撮影する場合は、普通に撮影したのではブレブレになりがち。連写モードや動画での撮影もお試しください。動画を静止画として使うにはスクリーンショットなどで切り取ることになります。画質の良いPCなどで切り取ればかなり使えます。



後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく
PTA広報誌だと掲載不可の生徒・児童がいたりします。企業広報誌でも一般のお客さんの顔を出してはマズい、ということもしばしば。そんなときのために後ろからの写真を撮っておくと重宝します。
また「雰囲気もの」ともいうべき小物などを撮っておくのもおすすめです。例えば運動会なら入場門や看板、得点表など。人が写っていなくても大いに雰囲気を伝えてくれます。


最後に!
こうして撮影した写真は「サイズを落とさず写真を送る 」方法で集めたりデザイナーに提供したりしてくださいね!

*これはあくまでも広報誌制作のデザイナーの立場としてご提案する撮影術です。

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サイズを落とさず写真を送る

2020-08-24 14:32:26 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
一般的な印刷物に使用する画像は、通常300〜350dpiが推奨されています。最近のスマートフォンは解像度など気にしなくてもかなり高画質で撮影できるので、印刷物に使用することも十分に可能です。ただそれを送信するときには注意が必要です。

1、メールに添付では「実際のサイズ」で送る。
2、LINEで送ると画像サイズが小さくなるので注意。
3、画像の枚数が多い時は、画像転送サービスやクラウドサービスを利用する。



1、メール添付では「実際のサイズ」で送る

撮影した写真をスマートフォンからメール添付で送信しようとすると、
「このメッセージのサイズは●MBです。イメージのサイズを以下のいずれかに変更すると、メッセージのサイズを小さくできます」
と出てきます。このときは「実際のサイズ」のままで送ってください。


▲メール添付で送信するときにはサイズ変更できるが「実際のサイズ」のままで送る

大きな画像は後から小さくすることができますが、小さな画像は後から実際のサイズに戻すことはできません。表紙で大きく使う、本文で小さく使う、など用途によって必要な画像サイズは異なりますが、まずは「実際のサイズ」で送ることをおすすめします。あまりに重い画像の時は、送信するお相手にご相談を。


2、LINEで送ると画像サイズが小さくなるので注意

PTA広報誌制作をしていると広報部員同士LINEで連絡を取り合うことが多く、画像もLINEでやり取りする方がいます。これもちょっと待った!
LINEは本人がサイズ変更をしなくても、自動的に画像サイズを小さくしてしまうのです。せっかくいい写真なのに印刷したらボヤッとしてしまってはなんとも残念。LINEで送られてきた場合は、元画像をメールで送り直してもらいましょう。


3、画像の枚数が多い時は、画像転送サービスやクラウドサービスを利用する。
送る枚数が多い時は、データ便やギガファイル便などを利用すると画像サイズを保持したまま送れます。Google driveや OneDrive などのサービスも画像サイズを損なうことはありません。ただ慣れていないとちょっと使いづらいかもしれません。
その辺りは改めて記事にしたいと思います。


せっかく撮った写真、クリアな状態で掲載したいですね!

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「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


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