グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

もしかする未来 工学×デザイン

2018-12-10 10:48:25 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
12月9日までお向かいの国立新美術館で、<東京大学生産技術研究所70周年記念『もしかする未来 工学×デザイン』> という展示会が開催されていました。解説には「工学とデザインが一緒になり、人と技術のもっと豊かな関わりを探る試みで」「研究から生まれた数々のプロトタイプを、背景に秘められた技術とともにご紹介します」とあります。
「工学研究の最先端を社会へと接続するためのプロトタイプをデザイナーと一緒になって考えてみたから、ちょっと見てみて」という感じの展示会です。
ちょっとラフにまとめてしまいましたが、生産研の中にデザインの研究室が設立されていて、恒常的な活動として取り組まれているそうです。デザイナーが研究室を訪ねて、社会に展開可能なイノベーションの種(seeds)を見出していく行為が「トレジャー・ハンティング」などと名付けられていて、この命名は男性に違いないと、偏見混じりですが思わず笑ってしまいました。

気になったのは、分子細胞工学による神経細胞の培養研究とコラボレーションによる、「バイオ人工知能」を使った生化学的シグナルを読み取るヘルスモニタリングデバイスのコンセプトモデル。ここで紹介されている機能は健康状態の継続的なモニタリングですが、生化学的シグナルを検知できるならば、たぶん心の状態までモニタリング可能ということではないのかなと思いました。今何を考えているかということまでは難しいと思いますが、悲しんでいたり怒っていたり喜んでいたり、その感情がまだその人の中にだけある段階でも、そのマシーンは気付いてくれるようになるのかもしれません。コンセプトモデルは、コネクトした人の周囲をフワフワと漂っているようなデザインでした。遠い将来もっともっと小型化した機械が全ての人の周りを漂っている世界を想像してしまいました。


▲生化学モニタリングデバイスのコンセプトモデル「AURA」


でも、いかにも最先端な研究とのコラボレーションよりももっと気になったのは、「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究中に偶然作られてオブジェ化された写真のコレ。


▲「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究中に偶然作られたオブジェ

竹細工のランプシェードかなにかのようなコレ、一定のタイミングで膨らんだりすぼまったり、呼吸でもしているかのように動くのです。コレをアマゾンエコーやグーグルエコーなどのスマートスピーカーに付けてくれたらいいのに。何か答えるたびにムーミン谷のニョロニョロのように踊って(?)くれるスマートスピーカーなんて、ちょっといいデザインだと思いませんか。明かりが明滅するより気が効いていると思うのですが。


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リッチブラックとスミベタ

2018-12-04 10:38:52 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「こんなイメージでチラシを作成したい」とAdobe の Illustratorで作成されたデータをいただきました。そのデザインは黒をメインに使用したデザインなのですが、印刷においてはこの黒がなかなかの曲者。いただいたデータを拝見するとCMYKのそれぞれが80%以上(合計で320%以上)でかなりの高濃度。

黒というのは墨(K)100%でも黒なのですが、CMYKの掛け合わせでも黒になります。「リッチブラック」とよばれ、K100よりもしっとりした深みのある黒になると言われています。しかし4色を100%で掛け合わせると400%という高濃度になり、乾きにくい、印刷した紙同士がくっついてしまう、などのトラブルになる可能性があります。


▲合計220%以下に設定したリッチブラックとK100のスミベタの違いのイメージ

ではどのくらいの濃度ならよいのか。
印刷会社さんによって推奨濃度は違いますが合計が220%以下であれば概ね良さそうです。300%までOKという会社もありますし、使用する範囲(量)や用紙による、という会社もあるので、データ作成には印刷会社さんに問い合わせるのが安心です。印刷通販の会社などでは各社で推奨する数字がWebサイトに掲載されているのでご確認ください。


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デザインは遍く潜む?! #2

2018-11-28 10:52:12 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日、東京国立博物館で開催されている特別展『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』を観てまいりました。日頃、仏教にも仏像にもあまり興味のない不信心者なのですが、今回の展示は鎌倉期の彫刻の中でも名品と名高い(もちろんこれも受け売りです)「釈迦如来坐像」「十大弟子立像」「六観音菩薩像」が全方位360°から観ることができると聞いてミーハー心が刺激されてしまいました。 実際、これほど近くで観られるとは。しかも周回360°。ここまで近くで、しかも360°ぐるっと観た人は歴史上何人いることか。十大弟子立像などは一通り観た後に背中の表情だけ見比べてしまいました。

会期後半に入った現在では「六観音菩薩像」の光背が取り外された状態で展示されています。更にレアな後ろ姿が拝見できます。とはいえ今回一番の衝撃を受けたのは、展示会場の照明!
博物館、美術館での展示には、どのように作品を並べ、どのように観せるかという配置や照明の空間デザインをする専門家がいらっしゃるそうです。いわれてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、今まで全く考えたことがありませんでした。今回の特別展は池田英雄さんという方が担当されていて、博物館展示の空間デザイン、会場造形、展示のアイデア、グラフィックについてラジオで話されていたのを聴いていたので、自ずと関心はそちらの方へ。中でもぜひそれを確認したいと思っていたのが照明でした。

短冊状の光って、想像することができますか。360°どこからでもライトの光で眩しく感じることなく鑑賞することができるためには、照明を当てた対象の後ろまで余分な光が飛んでいかないように、幾つものライトで光を細かく切りながら仏像を照らしているのが、短冊状の光だそうなのですが…。
すごい!としか言いようがありませんでした。 確かにどこから観ても眩しくて観づらいということがありません。木彫の照明は元々それほど強くできないので、くっきりはっきりというわけではありませんが、どの位置からでもじっくり鑑賞することができました。 どれだけのライトで構成されているのか、もちろん全てを数え上げることはできませんでしたが、この空間全体を把握した構成力に感動しました。
『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』の会期は12月9日までです。興味を持たれた方は、足を運んでみられてはいかがでしょうか。


▲撮影可能だった「聖観音菩薩立像」


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デザインは遍く潜む?!

2018-11-21 13:14:32 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
とある企画の関係で、ある製作所を見学させていただきました。
普段、目にする機会のない場所なので、興味深いこと限りなしという状態に。
針金状の鋼材を加工する工場で、写真は立体的なクリップを形成しているところです。


▲立体的なクリップを形成

中央から鋼材が出てきて、それを折り曲げたり、回転させて形成していきます。実際の作業では一連の工程のセットを入力したコンピュータによって制御されている動作を、手動で(と言っても、リモコンの操作盤を使用してです)行ってサンプル作成をしてくださり、クルッ、クルッ、カキッ、カキッと見る間に形が出来てきました。コンピュータへの入力前にも、このように手動で動きの確認をしているそうです。
折り曲げや切断に使う刃も加工の状態に合わせて選択されています。製品の形状によっては、その『刃』から制作することもあるそうです。
もちろんクライアントさんからは設計図や仕様書が渡されるそうですが、立体なのに平面図のみということも珍しくないとか。仕様書内容の立体への展開は、まずアタマの中で行われて、割とすぐに機械を動かしての検証になるそうです。機械のセッティングは、刃の取り付け位置(角度など)、本数、動き方まで幾つもの要素からなっているそうです。
これは空間におけるデザインじゃないの?! そうお伝えしても製作所の方は微笑んでいらっしゃるばかりでしたが。
平面から立体への驚異の読み換え力。デザインの力は色々なところに潜んでいます。


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デザインの仕事をしています

2018-11-15 10:53:05 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
朝晩ずいぶん冷えるようになりましたね。社窓からの風景もすっかり晩秋の装いとなってきました。


▲すっかり秋の風情となった国立新美術館。

以前、ある交流会でお目にかかった方に「デザインの仕事をしています」とご挨拶したところ、「デザイナーさんですか。洋服とかのデザインを?」と尋ねられました。
そうです、デザインっていろいろあるんです。あらためて考えると「デザイン」というのはかなり幅の広い仕事です。
建築デザイン、プロダクトデザイン、キャラクターデザイン、ゲームデザイン、CGデザイン、ウェブデザイン、ファッションデザイン、テキスタイルデザイン、パッケージデザイン、グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、ブックデザイン。インダストリアルデザインやフラワーデザイン、フードデザインというのもありますね。

当社は名前のとおり「グラフィックデザイン」の会社です。グラフィックデザインとはそもそもなにか?
Wikipediaでは、次のように説明されています。

以下、引用----------
グラフィックデザイン(英: graphic design)は、主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこと。
ポスター、雑誌広告、新聞広告、映画・コンサート・演劇・展覧会等のフライヤー(チラシ)、商品のパッケージデザイン、ロゴタイプ(ロゴマーク)など、多岐にわたる。近年では、コンピュータ上で表示されるインタラクティブデザイン、モーショングラフィック、ウェブデザインの中においても、写真や文字のデザイン、配置や配色、アイコン設計などを含むことがある。メディアの多様化により、デザインの中で特に「平面的な媒体表現」を超えた、広義なとらえ方に変化してきている。情報伝達と美術の融合として、展覧会なども行われる。
----------ここまで引用

グラフィックデザインの中にパッケージデザインやウェブデザインも入っていますね。書籍の蔵本設計や装丁、誌面の編集・レイアウトなども行う当社は、ブックデザインやエディトリアルデザインも業務の範疇ですが、それらは入っていないのですね。自分の仕事を一言で説明するのは難しい!

「デザインの仕事」では何をしているのか伝わらない、ということが改めてよくわかりました。
「東京港区のデザイン会社 グラフィックメイト」のキャッチフレーズ、変えないといけないかな…。


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縦組みで小数点

2018-11-07 14:05:10 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
年史や冊子を縦組み(縦書きで文章を組む)で制作することがあります。原稿を執筆される方はWordなどで横書きに書いていらっしゃるので、そのまま縦組みにするとおかしなことになる場合があります。その筆頭が数字です。
そもそも算用数字を使うのか、漢数字を使うのか。執筆者が複数の場合など、漢数字と算用数字が混在することはしばしばです。その冊子なり年史なりの方針として、どちらを使うかを決めてから執筆依頼をするとよいでしょう。できれば原稿作成時も縦書きにしておくと仕上がりイメージに近くなります。

算用数字を使う場合は、2桁までを横に並べ3桁以上の場合は縦に並べることが多いようです。DTP作業においては「文字パネル」の縦中横を適用すると縦組みの中でも数字が横並びになります。少数点が入る場合は中黒「・」を使用します。この中黒は全角ドリでもかまいませんが、二分ドリのほうが数字としてのまとまり感がありますね。

漢数字の場合は、そのまま数字を並べていくことが多いです。横書きで算用数字を使って書かれた原稿を縦組みにする場合は、小数点がピリオド「 . 」になっていることが多いので、中黒「・」に変換します。算用数字の場合と同様、二分ドリがよいでしょう。
  

▲縦組みで小数点を含む場合の書き方の一例


いくつか方法はあると思いますが、一つの方法に統一して原稿を作成すると校正の手間も減りますし、統一感のある冊子や本になります。


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デザイン=カッコイイもの?

2018-10-25 14:18:23 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある博物館の企画展に行きました。貴重な書物なども展示されていて、展示物保護の観点から館内の照明は暗めに設定されていました。それだけでも「見やすい」という状況ではないのですが、展示物の説明文がこれまた黒地に白い明朝体の文字。「説明が全然読めない」とおっしゃっている年配の方もいらっしゃいました。
この展示会の関係者の方によると、ある有名デザイン事務所の若手スタッフの手によるものだとか。「私も読めないんですよ。格好はいいんですけどね…」と言葉を濁していらっしゃいました。


▲同じフォント(文字)サイズでも、フォントの種類や太さによって視認性が変わります


「デザイン=カッコイイもの」という捉え方をされることが多いように思いますが、必ずしもそうとばかりは言えないと思います。ユーザーにとって見やすいもの、使いやすいものということも重要なデザイン要素だと思います。特に年配の方がユーザーである場合は、文字の大きさや背景とのコントラストなどによる視認性、ときにはシンプルさ、などにも配慮が必要だと感じました。
これからの高齢化社会に求められるデザインについても勉強していきたいと思います。


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本当に元画像のサイズで取り出せている?

2018-10-15 11:49:46 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日「画像データのはがし方」というタイトルでブログを書きました。その後、実際に十数点のWordデータから画像をはがす作業が発生し(涙)、何点もの画像を取り出しているうち、「果たして本当に元画像のサイズで取り出せているのだろうか?」という疑問を抱きました。

それでちょっとした実験をしてみました。Wordに3つの画像を貼り付けます。


▲Wordに3つの画像を貼り付けたもの。
元サイズの違い、貼り付けてからの縮小率の違いは関係あるの?

左ページの上は【社窓1.jpg】という421KBの画像を貼り付け、Word上で25%に縮小したものです。
その下は【社窓1.jpg】を【社窓2.jpg】と名前を変えて貼り付け、それをWord上で15%に縮小したものです。名前を変えただけなので、画像のデータサイズは【社窓1.jpg】と同じ421KBです。
右ページは【社窓1.jpg】の画像をあらかじめ145KBに縮小した【社窓3_縮小.jpg】を貼り付け、それをWord上で50%に縮小したものです。

それを先日書いた方法の一つ、「Webページとして保存」をしてできたフォルダ内はこのようになっていました。


▲赤いラインは画像の元サイズと同じ。
青いラインは画像の元サイズより小さくなっているがなぜ?

まず【.jpg】というファイルと【.png】というファイルができています。
【image001.jpg】はデータサイズが421KB、これは【社窓1.jpg】と同じデータサイズなので【社窓1.jpg】と考えて良いでしょう。
【image005.jpg】はデータサイズが145KB、これは【社窓3_縮小.jpg】と同じデータサイズなので【社窓3_縮小.jpg】なのでしょう。
さて【image003.jpg】は?【社窓2.jpg】ではないかと思いますが、データサイズが183KBになっています。実際にこの画像を開いてみると元であると想像される【社窓2.jpg】より明らかに解像度が低く、ぼやけています。これは一体どういうことなのか?

ちなみに【.png】ファイルはWord上で表示されているサイズではないかと思われます。開いてみると【.jpg】より画像サイズが小さくなっているので、印刷用に少しでも高解像度のものが欲しい今回は、不適当としておきます(改めて別の検証をしたいと思います)。

今回の実験では「必ずしも元画像のデータサイズではがせるとは限らない」という結果になりました。とはいえ使用するOSやWordのバージョン、画像サイズなど、条件によって違う結果が出るかもしれませんのでまだまだ断定的なことは言えません。引き続き検証していきたいと思います。理由や原因、より良いはがし方などご存知の方はぜひご教示ください。

いずれにしても画像はWordやExcelなどの原稿に貼り付けるだけでなく別添いただく方が良い、ということはご理解くださいませ〜。

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電子書籍には出せない質感

2018-10-09 11:27:38 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
東京では気温30℃を超える日があるかと思えば20℃そこそこで肌寒い日もあり、着るものに頭を悩ませるこの頃ですが、社窓はゆっくりと秋の景色に移り変わっています。


▲秋の色合いになってきたお向かいの国立新美術館

伊藤亜紗さんの『どもる体』という本をご存知でしょうか。
医学書院という出版社から出ている、『シリーズ ケアをひらく』の1冊で、吃音について書かれた本です。出版社のサイトによれば「従来の医学的・心理的アプローチとはまったく違う視点から、徹底した観察とインタビューで吃音という謎に迫った画期的身体論!」ということです。内容については、それぞれお読みいただくこととして(ぜひお読みください!)、ちょっと別の視点から感じたことを。

不謹慎だと思われる方がいらっしゃれば、予めお詫びを申し上げておきますが、本当に面白い本でした。
身体論としての研究書なのですが、文章は平明で非常に読みやすく、ページレイアウトも明るさを感じさせて、ページをめくるたびに気分が良くなるような本でした。用紙の選択、文字間のバランスや配色など全てが気持ちいい!
この感じは、電子書籍には出せない質感だなと思います。
紙媒体の仕事がまだまだ多い身としては、静的なデザイン・レイアウトの持つ力をまざまざと見せられ(しかも、軽やかに)、気持ちを新たにさせられました。
実際に本の中を紹介できないのが残念なのですが、とにかく開放的で明るい印象をもたらしてくれる本です。ぜひお手にとってみてください。

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画像データのはがし方

2018-10-03 12:09:22 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
学生向けの副教材的なものを制作しています。ページごとに執筆者が異なり、全部で40名ほどの方から原稿をいただきます。原稿はWordで支給され、掲載画像もそこに貼り付けられています。
画像がWordに貼り付けてあると、どの文章の近くにどの画像を掲載したいのかはとてもよくわかるのですが、制作作業のためには画像がとても扱いにくいのです。
WordやExceなどOfficeデータlに貼り付けてある画像は、制作時には「はがす」作業が必要になります。ところがそのまま画像を選択して「図を保存」とすると、本来の画像と縦横の比率が変わってしまったりするので、一度Word(またはExcel)上でサイズを縦横とも100%に直して、それから保存…という作業が必要となります。それが1枚や2枚ならまだしもなのですが、30枚、50枚となるとけっこうな作業量になり時間がとられます。
おまけに今回は上記の方法でも本来のサイズではがせないものがあり、いろいろ調べましたのでメモしておきます。
*いずれも元データのバックアップをおとりの上、ご自身の責任でお試しください。


「.docx」や「.xlsx」を「.zip」に書き換える


WordやExcelの拡張子、「.docx」や「.xlsx」を「.zip」に書き換えます。圧縮するのではなく、拡張子を直接変更します。すると「本当に変更していいの?」と聞かれますがここで「".zip"を使用」を選択します。


▲「本当に変更していいの?」と聞かれますが、「".zip"を使用」を選択

その結果できた.zipファイルを解凍するとフォルダができていて、そのフォルダ内にさらにいくつかのフォルダが。Wordの場合は「word」というフォルダがあり、その中に「media」というフォルダ、この中に貼り付けられた複数の画像が入っていました。

これはいいぞ〜。さて次のデータを…と思い、同じように拡張子を「.zip」に書き換えても今度はうまくいきません。なぜ?なぜ今度はできない⁈
よくよく見たらこのデータは「.docx」でなく「.doc」でした。「.doc」を「.zip」に書き換えて解凍してもフォルダはできず、「.cpgz」というデータができるばかり…。仕方なくさらに調べたところ、別の方法がありました。

Webページとして保存

画像が貼られている「.doc」ファイルを開き、メニューの「ファイル」から「Webページとして保存」を選びます。これでできた「.fils」というフォルダの中に画像が保存されています。


提供されるデータのOfficeバージョンや作成したときのOS、はがすときの環境などによって、できる場合とできない場合があるようです。この「はがす」作業に時間をとられることはデザインをする側にとってはかなり残念な事態です。どうか画像データは別添でお願いいたします。


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プリンタの最新機種デモ会

2018-09-27 11:07:15 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
プリンタの最新機種デモ会に参加しました。Canon、FUJIxerox、OKIなど各メーカーさんの最新プリンタ、同じデザインデータを出力し比較できるというものです。メーカーさんのショールームなどではそのメーカーさんの機器を試すことはできますが、今回のように複数のメーカーさんの機種をまとめて比較体験できる機会はなかなかありません。
大変貴重な機会ということで、当社プリンタで思った色が出なかったデザインデータを持参し、各機種で出力してもらいました。


▲左から Canon(1)、Canon(2)、FUJIxerox、OKI の出力

やや黄色味を感じるもの、墨を感じるもの…どれも微妙に色が異なります。
当社で出力したものが制作時のパソコン画面のイメージと違ったり色校正と異なったりするのは、プリンタの経年劣化のせいかな、と思うところもありましたが、必ずしもそれが理由とは言えないようです。メーカーさんごとに特徴があること、調整の仕方によっても色が変わってくること…などいくつかの要因があると伺いました。もちろん使用する用紙にも左右されます。

今回のデータは印刷会社さんで出してもらった色校正がありましたので、それとも比較しましたが、これまた色が異なりました。もっとも、印刷機で出力してもその時その時の気温やインクの盛り具合などで色が変わってしまうとのことなので、「これと同じに出れば正解!」とも言えません。当然、色校正を出した用紙とプリンタのデモで使用した用紙は異なりますし、そもそも自分が見ているパソコンモニタの色の再現性が絶対正しいとは言えないのです。

正しい仕上がりイメージをクライアントさんにご覧いただくことの難しさ、今回のデモ会であらためて勉強させていただきました。

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[世界を変えた書物]展

2018-09-21 10:36:49 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
上野の森美術館で『[世界を変えた書物]展』が開催されています。書籍の造本設計、デザイン、レイアウトを仕事としている身としては、以前から気になっていた展示会なのですがなかなか足を運べずにいました。土曜、日曜は大変混雑しているとのことだったので、近くで打ち合わせの予定があったのをこれ幸いと、その帰りに思い切って寄ってみました。


▲[世界を変えた書物]展。上野の森美術館で開催中。

金沢工業大学ライブラリセンターの『工学の曙文庫』に収蔵されているコレクションから選りすぐりの稀覯本が展示されていました。『工学の曙文庫』の名が示す通り、その後の世界に変革をもたらした理学、工学の発展に寄与した名高き書物(しかも初版)が並んでいました。
「古代の知の伝承」「ニュートン宇宙」「解析幾何」「力・重さ」「光」「物質・元素」「電気・磁気」「無線・電話」「飛行」「電磁場」「原子・核」「非ユークリッド幾何学」「アインシュタイン宇宙」の12の系統に分けられかつ、それぞれのゆるやかなつながりが示唆された展示となっていました。
展示された書物の一例をあげると、ユークリッド(エウクレイデス)「原論」、コペルニクス「天球の回転について」、デカルト「方法序説」など。湯川秀樹さんのノーベル物理学賞受賞の元となった論文「素粒子の相互作用について」が製本されたものもありました。


▲ユークリッド(エウクレイデス)「原論」


▲デカルト「方法序説」


▲湯川秀樹さんのノーベル物理学賞受賞の元となった論文「素粒子の相互作用について」


ありがちな印象ですが、オリジナルの原書には“モノ”としてのまとったオーラを発しているようで、本という形に改めて好ましいものを感じてしまいました。ただ、そんな中にもふと思うことがありました。
展示された初版本は活版で印刷されているので、どんなに遡っても、グーテンベルグが活版印刷を実用化した15世紀以降に作られたものです。ユークリッドなどは紀元前の人ですから、それ以前の手稿本が残っていて、それを元に目の前の書物ができあがったということでしょう。となれば、オーラを放っているのは“モノ”ではなく、著者の知的営為なのかもしれません。そのエッセンスをいかに伝えていくかということなのでしょう。
印刷という技術によって、それが多くの人の手に届きやすくなったという歴史が今回の展示のテーマだったのですね。
この文章を読んでいただいているインターネットも、多くの人の手に様々なものを届きやすくした技術です。印刷物という物体から電子的な書物への変化も当然の流れなのでしょうね。
とは言え、人間の英知の集積は感動的なものでした。(それぞれの内容はほとんど理解していないのですが)

『世界を変えた書物』展の会期は9月24日までです。入場無料ですので、お時間をある方は足を運ばれてはいかがでしょう。

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荒木飛呂彦原画展 JOJO!

2018-09-17 10:15:49 | 六本木探訪
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
会社近くに「メルセデス ミー東京(六本木)」というカフェ&ギャラリーがありますが、その外観が夜になるととても目を引きます。


▲夜になるとひときわ目を引くメルセデス ミー東京(六本木)>「JOJO」のウィンドウラッピング

そう、六本木の国立新美術館では「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が開催されていて、これはそのコラボレーション企画の一つなのです。
この展覧会は完全日時指定制とのことで
「全てのチケットは指定日時ごとの数量限定販売となります(先着順、予定数量に達し次第販売終了)。」

社窓に国立新美術館が見える当社ですが、今回ばかりは「すいてそうだからちょっと見てこよう」とはいかないのは残念。

ちなみにご近所の六本木ヒルズ森タワー・森アーツセンターギャラリーでは「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.3 」を開催中です。こちらは「-2000年代~、進化する最強雑誌の現在(いま)-」ということで、出展作品の中にはもちろん『荒木飛呂彦』の名もありますよ。

秋の三連休、荒木飛呂彦の世界を堪能してはいかがですか。




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「余白」もデザイン

2018-09-10 10:39:24 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
前回に続き、PTA広報誌を制作する場合のおせっかいアドバイスです。
ちょっと残念だったのは、用紙の端に配置された先生の顔写真が切れそうになっているものがあったことです。
もちろん意図的に端まで写真を配置することはありますが、先生紹介のようにある程度整列させて見せたい場合などは、あまり端まで使わない方が安全です。

通常の冊子印刷などは、印刷してから「断裁」といって用紙を仕上がりサイズにカットするのですが、そのときに若干のズレが生じることがあります。そのために3mm内側に画像などを配置することが推奨されています。誌面としても5mmとか10mm内側に揃えて配置すると、ゆとりが出て読みやすくなります。


▲文字や写真が切れてしまわないよう、最低3mmは内側に配置しましょう。


また中央部分への写真配置や文字の掲載も注意が必要です。
広報誌などで使用される「中綴じ」という綴じ方では、中央にホチキスが使用されます。顔写真の真ん中にホチキスの針が刺さったりすることのないよう、中央を避けて画像を配置するといいですね。

企業のカタログやパンフレット、社内報などでもそうですが、「隙間が空いてる」といって無理矢理何かで埋めようとする方がいらっしゃいます。
でも「余白」もデザインの大事な要素です。余白を上手に使うことで読みやすく見やすい冊子になると思います。

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PTA広報誌 教職員紹介のレイアウト 

2018-09-03 11:56:22 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「この広報誌、どうでしょう?」と見せていただいたPTA広報誌。印刷物の制作は初めてという方々で編集やデザインをされたそうですが、いろいろ工夫されているなぁと思いました。
イベントごとに背景色を変えたり、内容に沿ったイラストを配置したり。見出しの入れ方も吹き出し風、マスキングテープ風とかわいらしく演出してあります。
制作ソフトは何を使用されたのかはわかりませんが、今はデザイナーでなくてもここまでできるのね!とびっくりしました。

僭越ながら、より良くなるためのワンポイントアドバイス!
●教職員紹介のレイアウト
 → 写真サイズそのものや、先生方の顔のサイズをできるだけ揃える。

複数の人を一人一人紹介するような場合は、縦 ●mm × 横 ●mmという写真サイズをできるだけ揃えたほうがきれいです。元の写真の具合で縦横のサイズを変更しているようで、長方形だったり正方形だったりと写真サイズがバラバラになっていましたが、役職等によって意図的にサイズを変えるのでなければ、揃えたほうが良いですね。
また、顔の大きさもできるだけ揃えましょう。写真サイズが同じでも、おでこや顎が切れるほど顔だけが大きく写っている人、逆に胸のあたりまで写っている人、など顔の大きさがバラバラなのもきれいに見えません。もし画像加工ソフトをお持ちであれば、顔の明るさも同じくらいに調整すると良いですね。


▲写真サイズや顔のサイズが揃っているほうがきれいに見えます

PTA広報誌は予算の関係もあり、なかなか外部への発注は難しいということは、自分が経験してよくわかりました。そのため広報担当になった保護者の方が制作されることが多いと思いますが、ちょっとしたことに気をつけるといっそう読みやすい・見やすい広報誌になると思います。

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