グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

今年もお世話になりました

2020-12-31 16:27:10 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
今年初めには誰も予想していなかった2020年になりました。
オリンピックがあって海外からは大勢の訪日客、オリンピックイヤーとして様々な関連イベントが開催されたり施設がオープンしたり…華やかな一年になるものと思っていました。
それが一変。

残念だったことを数え上げたらキリがありませんが、それでも働き方を見直したり家族の時間を大切にするようになったり、とプラスの側面もありました。当社は今年を研鑽の年と考え、メディア・ユニバーサルデザイン アドバイザーの認定を受けました。
今後のコロナの状況は決して楽観視できませんが、それでも新しい年は前向きに進んでいきたいと思います。

小さなデザイン事務所、グラフィックメイト。来年も元気に営業して参りたいと思います。
2020年は大変お世話になりました。2021年もよろしくお願い申し上げます。

*新年は1月5日より営業いたします。感染状況によってはテレワークや時短営業の場合もございますので、メールでのご連絡をいただけますと幸いです。







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医学書デザイン『子宮頸癌取扱い規約』

2020-12-24 15:00:39 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
金原出版株式会社さんの医学書「子宮頸癌取扱い規約 臨床編 第4版」の表紙をデザインさせていただきました。


「子宮頸癌取扱い規約 臨床編 第4版」  発行:金原出版株式会社


「取扱い規約」はシリーズで担当させていただいています。
クリアな白い背景にデフォルメした臓器をあしらい、はっきりした帯の色で他の規約との区別もつきやすいようデザインしています。

今回の規約、当初は「濃いめの青~群青 or ピンク系」というご希望でした。でも婦人科系書籍で色が似通ってしまうことや既刊書籍との差別化のご希望があったので、明るい黄色もご提案させていただきました。
最終的にはこちらを採用いただき、クリアPP加工(用紙の表面を透明のフィルムで圧着コーティングして保護する加工)により光沢のある鮮やかな黄色に仕上がりました。
著者の先生方にも好評とのことで一安心です。

産婦人科医、病理医、放射線科医、がん登録士の方々向けの書籍です。

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紙でも作ろう!【社史・年史の資料編】

2020-12-14 10:32:25 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
年史制作のご相談をいただきました。本編とは別に資料編も制作予定ですが、資料編はCDにしたい、というご希望です。


CDやDVDには
・膨大な資料をコンパクトに収録できる
・検索できる
・拡大して閲覧できる
…などさまざまなメリットがあります。

一方で
・CD / DVDのドライブが付いていないパソコンも増えている
・CD / DVDが将来にわたって閲覧できるメディアであるか疑問
・読者(閲覧者)の環境やスペックによっては見られない
・積極的な興味がないと視聴されにくい
などのデメリットもあります。

紙は紀元前から使われており、グーテンベルクの時代の書籍を今も閲覧することができるのです。それは特別なデバイスが不要であり、長期保管が可能だからでしょう。そして手元にあるときに誰でも気軽に開けるのは紙媒体、書籍です。

デジタルメディアならではの利便性、紙媒体ならではの保管性。長く残したい社史・年史・記念誌、ぜひ紙媒体でも制作しませんか?

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MUD教育検定:試験

2020-12-07 11:41:55 | ユニバーサルデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
メディア・ユニバーサルデザイン教育検定を受験しMUDアドバイザーの認定を受けました。これから受験する方のために、また少しでも多くの方にメディアのユニバーサルデザインについて知っていただくために、検定の様子を少しずつまとめていきます。今回は試験の様子です。

*「会場の様子」はこちら、「色覚編」の講義の様子はこちら、「文字組版編」の講義の様子はこちらです。



試験
メディア・ユニバーサルデザイン3級は10時~15時50分まで講義、16時から約1時間の試験があります。
テキストを見ながら受験できますが、問題数がかなりあるので「終わらなかった~」とならないようにしましょう。
講師の方がおっしゃっていましたが、たまに途中ページの解答が無い方がいるそうです。最後に全ページ解答しているか確認した方が良いですね。

試験問題は色覚編と文字組版編に分かれていてそれぞれ100点満点。どちらも80点以上で合格、片方だけではダメなんですね。
問題は1冊になっていてそれを1時間で解答しますから、時間配分は各人の裁量に任されます。
基本的には選択問題ですが色覚編の一部に筆記問題があります。ここは減点方式ではなく加点方式なので、とにかく思いつくことをいくつでも書いておきましょう。点数配分もそれなりにあるので(確か20点分)ここをすっかり飛ばすと選択問題で1点も失点できないことになるので要注意です。
文字組版編はほとんど教科書に書かれていたことでした。

試験問題の冊子に直接解答を記入しそのまま提出します。問題の持ち帰りができればあとから自己採点ができるのですが…。試験問題が流出・拡散するのを防ぐためでしょうか。
試験後「だいたいできたな」と思いつつも確信が持てず、不安な1ヶ月を過ごしました。


試験勉強
講義のあとすぐに試験なので特に試験勉強は要らないかもしれません。ただ問題が多いので、ある程度頭に入っていたほうがスムーズに解答できるように思います。
私はもともと色彩検定UC級を受験しようと思って「色彩検定UC級」の公式テキストを購入していたので、これを勉強しておきました。こういったもので少し予習しておくと講義の内容も頭に入りやすいと思います。
文字組版編は何もしていきませんでしたが、日頃の仕事で文字組版をやっているので講義もよくわかりました。


日本はすでに65歳以上の人口が全人口に対して21%を超える「超高齢社会」に突入しています。高齢化の進行により、緑内障や糖尿病網膜症など中高年で発症する中途視覚障害が増えることも予測されています。
メディア・ユニバーサルデザインは今後ますます必要性が高まると思います。デザイナーだけでなく発注者側の方にもぜひ「メディア・ユニバーサルデザイン」について興味関心をもっていただきたいと思います。

グラフィックメイトでは、若い方も高齢者も色覚障がいのある方も、誰でも同じものを見て伝わるデザインをご提案していきます。

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自分でできる! 見え方チェック

2020-12-03 12:38:02 | ユニバーサルデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
メディア・ユニバーサルデザイン教育検定のMUDアドバイザーの認定を受けてから、色覚障がいのある方の見え方が気になるようになりました。身の回りにあるチラシやパンフレットはどう見えているのでしょう?

この画像はたまたま手元にあったある共済のパンフレットです。文字サイズも大きく、一般色覚の方には比較的見やすくデザインされていると思います。


▲パンフレットのオモテ面をカラーでスキャンしたもの。


次の画像は、同じものを白黒モードにしたものです。


▲パンフレットのオモテ面を白黒モードでスキャンしたもの。


オレンジのラインを引いたところがほとんど見えなくなっています。制作者の意図としては、ここは色を変えて強調したかったところでしょう。
実は、ピンクと水色は色覚障がいのある方には区別がしづらい組み合わせです。紫寄りのピンクだとそれが顕著ですが、黄色寄りにすると区別がつきやすくなります。
あるいは彩度や明度の差をつける、文字をフチ取りするというのも有効です。

自分でチェックしてみよう!
「うちのチラシは大丈夫かな?」と思ったら、ご自分で見え方をチェックしてみましょう。
見やすさチェックのひとつの方法は【画像の白黒化】です。

画像を白黒化する
・白黒コピー
・モノクロスキャン

色味の情報を無くした状態での見やすさを確認します。モノクロでも識別できれば、色覚特性に関わらず読みやすいもの、分かりやすいものであると考えられます。
色覚は人によってさまざまなので全てに人に見えているかどうかの判断は難しいのですが、ひとつの参考になる方法です。

これにより「見えないところがあった!どうすればいいの?」という場合は、無料で簡単なアドバイスをいたします。
色覚障がいによる色の見え方や白内障の方の見え方など、もう少し詳しいシミュレーションをご希望の方もお気軽にご相談ください。

グラフィックメイトでは、若い方も高齢者も色覚障がいのある方も、誰でも同じものを見て伝わるデザインをご提案していきます。

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