グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

デザイナーへの原稿の渡し方②

2021-12-21 12:09:46 | DTP覚え書き

東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

お客様から「原稿の渡し方を教えてほしい」とのお話がありました。前回は「デザイナーへの原稿の渡し方」として文字原稿の渡し方をお伝えしましたが、画像の場合は次のようなことにご注意いただくとスムースです。

画像はオリジナルを別添
WordやExcel、PowerPointなどでレイアウトイメージを作成した場合でも、画像はオリジナルを別添ください。画像の貼り付け方や剥がし方でデータの解像度が変わったりすることがあります。

HEIC画像
HEIC画像はJPGなどに変換する必要はありません。そのままで大丈夫です。

トリミング指示
スペースに合わせてトリミングして良い場合は、掲載したい人・モノの範囲をご指示ください。それ以外の箇所をスペースに合わせてトリミングします。お手持ちのソフトでトリミングしてくださってもかまいませんが、画質が劣化しないようご注意ください。

画像の場合は解像度が不足すると印刷用として使用できない場合があります。ご心配な場合は事前に確認もしますので、お気軽にご相談ください。

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グラフィックメイトでは制作物についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
 社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
 ○周年までに制作したいけれど、間に合う?
 社員みんなで作る方法はある?
 社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
 社史年史の有効な使い方は?
 他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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サイズを落とさず写真を送る

2020-08-24 14:32:26 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
一般的な印刷物に使用する画像は、通常300〜350dpiが推奨されています。最近のスマートフォンは解像度など気にしなくてもかなり高画質で撮影できるので、印刷物に使用することも十分に可能です。ただそれを送信するときには注意が必要です。

1、メールに添付では「実際のサイズ」で送る。
2、LINEで送ると画像サイズが小さくなるので注意。
3、画像の枚数が多い時は、画像転送サービスやクラウドサービスを利用する。



1、メール添付では「実際のサイズ」で送る

撮影した写真をスマートフォンからメール添付で送信しようとすると、
「このメッセージのサイズは●MBです。イメージのサイズを以下のいずれかに変更すると、メッセージのサイズを小さくできます」
と出てきます。このときは「実際のサイズ」のままで送ってください。


▲メール添付で送信するときにはサイズ変更できるが「実際のサイズ」のままで送る

大きな画像は後から小さくすることができますが、小さな画像は後から実際のサイズに戻すことはできません。表紙で大きく使う、本文で小さく使う、など用途によって必要な画像サイズは異なりますが、まずは「実際のサイズ」で送ることをおすすめします。あまりに重い画像の時は、送信するお相手にご相談を。


2、LINEで送ると画像サイズが小さくなるので注意

PTA広報誌制作をしていると広報部員同士LINEで連絡を取り合うことが多く、画像もLINEでやり取りする方がいます。これもちょっと待った!
LINEは本人がサイズ変更をしなくても、自動的に画像サイズを小さくしてしまうのです。せっかくいい写真なのに印刷したらボヤッとしてしまってはなんとも残念。LINEで送られてきた場合は、元画像をメールで送り直してもらいましょう。


3、画像の枚数が多い時は、画像転送サービスやクラウドサービスを利用する。
送る枚数が多い時は、データ便やギガファイル便などを利用すると画像サイズを保持したまま送れます。Google driveや OneDrive などのサービスも画像サイズを損なうことはありません。ただ慣れていないとちょっと使いづらいかもしれません。
その辺りは改めて記事にしたいと思います。


せっかく撮った写真、クリアな状態で掲載したいですね!

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チラシとポスター

2019-01-10 10:21:31 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
同デザインでA4サイズのチラシとA2サイズのポスターを制作することになりました。
まずチラシ(A4サイズ)で制作をすすめ、クライアントさんからのOKが出たところでポスターサイズのものを制作します。
「同じデザインだからそのまま拡大すれば簡単でしょ」と思われがちですが、そのまま拡大すると思わぬところで不備が出ます。


▲ただ拡大しただけでは隙間ができてしまうことも(下の赤い矢印部分)


上の例ははそのまま拡大して下部に隙間ができてしまったものですが、他にも
・罫線の太さが太くなりすぎる(拡大時の設定によっては太さが変わらず、ポスターとしては細すぎる場合も)
・画像の解像度が不足する
・トンボ(仕上がりサイズに断裁するための位置合わせなどなどに使用する目印)の位置がずれる
・塗り足し(仕上がりサイズよりも外にある断裁される部分)サイズの過不足
といったことが起こり得るので注意が必要です。

画像サイズについて補足しますと、ポスター制作における画像の解像度は150dpi〜200dpi程度で良いとされています。(通常の印刷物では350dpi程度が推奨されています)
ポスターはチラシなどとは違い少し離れて見るものなので、細部が多少ボケてもほとんど気になりません。そのためチラシ用の画像に十分なサイズがあれば流用可能な場合もあります。

チラシとポスター、デザインは同じでも制作時の注意点が異なります。サイズによっては印刷方法も変わりますので、ご依頼の際は正しいサイズをお知らせください。


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本当に元画像のサイズで取り出せている?

2018-10-15 11:49:46 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日「画像データのはがし方」というタイトルでブログを書きました。その後、実際に十数点のWordデータから画像をはがす作業が発生し(涙)、何点もの画像を取り出しているうち、「果たして本当に元画像のサイズで取り出せているのだろうか?」という疑問を抱きました。

それでちょっとした実験をしてみました。Wordに3つの画像を貼り付けます。


▲Wordに3つの画像を貼り付けたもの。
元サイズの違い、貼り付けてからの縮小率の違いは関係あるの?

左ページの上は【社窓1.jpg】という421KBの画像を貼り付け、Word上で25%に縮小したものです。
その下は【社窓1.jpg】を【社窓2.jpg】と名前を変えて貼り付け、それをWord上で15%に縮小したものです。名前を変えただけなので、画像のデータサイズは【社窓1.jpg】と同じ421KBです。
右ページは【社窓1.jpg】の画像をあらかじめ145KBに縮小した【社窓3_縮小.jpg】を貼り付け、それをWord上で50%に縮小したものです。

それを先日書いた方法の一つ、「Webページとして保存」をしてできたフォルダ内はこのようになっていました。


▲赤いラインは画像の元サイズと同じ。
青いラインは画像の元サイズより小さくなっているがなぜ?

まず【.jpg】というファイルと【.png】というファイルができています。
【image001.jpg】はデータサイズが421KB、これは【社窓1.jpg】と同じデータサイズなので【社窓1.jpg】と考えて良いでしょう。
【image005.jpg】はデータサイズが145KB、これは【社窓3_縮小.jpg】と同じデータサイズなので【社窓3_縮小.jpg】なのでしょう。
さて【image003.jpg】は?【社窓2.jpg】ではないかと思いますが、データサイズが183KBになっています。実際にこの画像を開いてみると元であると想像される【社窓2.jpg】より明らかに解像度が低く、ぼやけています。これは一体どういうことなのか?

ちなみに【.png】ファイルはWord上で表示されているサイズではないかと思われます。開いてみると【.jpg】より画像サイズが小さくなっているので、印刷用に少しでも高解像度のものが欲しい今回は、不適当としておきます(改めて別の検証をしたいと思います)。

今回の実験では「必ずしも元画像のデータサイズではがせるとは限らない」という結果になりました。とはいえ使用するOSやWordのバージョン、画像サイズなど、条件によって違う結果が出るかもしれませんのでまだまだ断定的なことは言えません。引き続き検証していきたいと思います。理由や原因、より良いはがし方などご存知の方はぜひご教示ください。

いずれにしても画像はWordやExcelなどの原稿に貼り付けるだけでなく別添いただく方が良い、ということはご理解くださいませ〜。

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PTA広報誌 教職員紹介の撮影術?!

2018-04-27 10:59:27 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
天気予報で「夏日」という言葉を聞くことが増えてきました。当社の社窓ではツツジが満開ですっかり初夏の装いです。



先日 、「ブログを見たんですが…」とPTA広報誌についてのお問い合わせをいただきました。昨年度、自分が広報委員の立場で関わったPTA広報誌についての記事がお目にとまったのでしょうか。ありがたいことです。PTA広報委員の立場とデザイナーの立場から、ちょっとしたコツをメモしておこうと思います。

新学期が始まって、最初のPTA広報誌は「教職員紹介」をする学校が多いのではないでしょうか。以前から在校されている先生の写真は昨年度から引き継がれると思いますが、新任の先生などはあらたに写真を用意する必要があります。学校によっては入学式のときなどに先生方の写真も撮ることもあるようですが、娘の学校では特にそういったことはなかったため、PTA広報委員である我々が撮影することになりました。
撮影時期が先生によって異なるような場合(他の先生の写真は昨年、一昨年のもの…など)は、次のようなことに気をつけると「教職員紹介号」に使いやすい写真になると思います。

●屋内で撮影する場合
 ・なるべく自然光の入る明るい場所で撮影する。
 ・ストロボは極力使わない。心配な場合はストロボ使用のもの、不使用のものの両方を撮影。
  (薄暗いところでストロボを使用すると、顔の周りに濃い影ができやすい)
●屋外で撮影する場合
 ・できるだけ明るいところで撮影する。
 ・直接顔に陽があたると眩しくて目をつぶりがちなので、直接あたらない場所で。
 ・周りが明るくて顔が暗くなる場合や、顔に木の影が落ちるような場合はストロボを使用する。
  (明るいところならストロボを使っても顔周りの影はできにくい)
●屋内でも屋外でも
 ・教職員の方の顔を画面いっぱいにせず、ある程度周りを入れる。(あとからトリミングできるように)
 ・レイアウト担当者に写真を提供するときには画像サイズを小さくしない。

最近のスマホは十分に印刷に耐える解像度の写真が撮れますが、写真の受け渡しをメールなどで行う際に「画像を小さくする」としてしまうと、印刷に使えなくなることがあります。また、他の教職員の方と顔サイズを合わせるためのトリミングができるよう、顔周りにはぜひ空きをとってください。そしてトリミング後に印刷用の解像度を確保するためにも転送時に画像を小さくしないほうが良いです。

ちょっとしたことに気をつけておくと、良い広報誌ができると思います。広報委員の皆さん、がんばってください!
もし困った時にはグラフィックメイトにご相談くださいね〜。


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エクセルに張り込まれている写真

2012-09-04 18:55:18 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
広報誌や社内報、あるいはパンフレットを制作する際、多くの場合クライアントさんから原稿をいただきます。最近はエクセルに画像を張り込んだ状態でいただくことも多く、これがちょっとやっかいなのです。張り込まれた画像はそのまま使えるわけではなく、一度取り出さないといけません。

取り出し方としては、まずそのファイルをエクセルで開く。
「ファイル」→「Webページとして保存」
これでファイルに含まれた画像ファイルを取り出すことが出来ます。
が、エクセルに張り込まれたいる画像サイズが小さいと、そのままのサイズで抽出されてしまうようです。

少しでも解像度の良い状態で取り出すには、
 エクセル上で画像をダブルクリック。
「図の書式設定」というウィンドウが現れるのでサイズを選択
 高さ・幅とも倍率を100%にする



これをしてから「ファイル」→「Webページとして保存」をすると、解像度の高い写真が抽出されます。
張り込まれたままの写真を抽出すると縦横比がおかしいこともあるので、それを防ぐためにも「図の書式設定」を確認してみるのをオススメします。
できれば張り込まないで写真は写真としていただけるのがありがたいですよね。




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ファミリーデー開催!

2012-07-13 13:14:34 | ワークライフバランス実践ヒント集
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
去る7月8日、我がグラフィックメイトは「ファミリーデー」を開催しました。「ファミリーデー」とは、東京都が「東京しごとの日」の取組のひとつとして参加企業を募集しているもので、従業員の家族が会社を訪問する日をもうけ、ワークライフバランスの推進を図ろうというものです。
グラフィックメイトは昨年からこの催しに参加しています。
(参加企業の紹介はこちら:グラフィックメイトは「学術研究,専門・技術サービス業」)

当日は業務内容の紹介やお仕事体験といったメニューを柱に、それぞれの会社で企画します。昨年は7月3日に開催したため、みんなで七夕飾りを作成しました。今年は開催日が7月8日となったため、さて何をしようか…。そこで思い立ったのが最近当社が行っている「おしゃれフォトレッスン」。今回はパパさん向けの特別編です。

スマホは持っていてもあまりカメラ機能を活用していないお父さん。デジカメでも「解像度」なんて考えたことも無いお父さん。「スマホでは撮影用のガイドが出てきます」と言われ、「じゃまな線だと思ってたんだよ」。「三分割構図を考えて撮影しましょう」と言われ「なるほど!」などなど少しは基本を分かってくれたかな?



お父さんたちの腕が上がったところでそれぞれに子どもを撮影、そして出力。子どもたちは自分の写真をボードに貼って思い思いに飾り付けます。周りをかわいく飾ったり写真の中の自分にアクセサリーをつけたり、すっかりデザイナー気分!?

「東京しごとの日」はまだまだファミリーデーの参加企業を募集しています。皆さんの会社でもいかがですか。



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