グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

ドキュメンタリー映画『こころの通訳者たち』

2023-03-16 14:20:52 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の「見えにくい」をなくしたいデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社はメディア・ユニバーサルデザインにも配慮しています。メディア・ユニバーサルデザインとは、色を区別しづらい方、疾患のある方、高齢の方…それぞれのハンディーキャップにかかわらず、すべての人に正しく情報が伝わるようにするという考え方です。その一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入しました。


シネマ・チュプキ・タバタでドキュメンタリー映画『こころの通訳者たち』を観てきました。
この映画の公式サイトにあるイントロダクションには次のように紹介されています。

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耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらうために挑んだ、
3人の舞台手話通訳者たちの記録。

その映像を目の見えない人にも伝えられないか?
見えない人に「手話」を伝えるにはーーー。

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まずは「シネマ・チュプキ・タバタ」という映画館について簡単にご紹介。
この映画館は「障がいの有無にかかわらず、誰でも映画を鑑賞できるユニバーサルシアター」として東京都北区で運営されています。ここで上映される映画は全て映画音声ガイドと字幕がついています。「車いすスペースや親子鑑賞室を設置し、イヤホン音声ガイドや字幕付き上映を常時行う、ユニバーサルシアター」として平塚千穂子さんが代表をされています。


誰でも映画を鑑賞できるユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」


そして『こころの通訳者たち』という作品。
これは3人の舞台手話通訳者たちが手話でお芝居を伝えるというドキュメンタリー映像を、見えない人にも伝えるための音声ガイドづくりに挑んだ人々のドキュメントです。
見えない人 に 手話 を 伝える んです。


話はそれますが、私は前職で日本語版制作という仕事をしていました。
外国映画や海外ドラマを、日本語に吹き替えたり日本語字幕をつけたりする仕事です。
外国語を日本語にした場合の情報量は、吹き替え版で7〜8割、字幕だと3〜4割になると言われています。
画面の中の俳優さんがしゃべっているわずかな時間で伝えるには、どうしても情報の取捨選択をせざるを得ません。
それでも「観客・視聴者は画面からの情報取得にハンディキャップのない人」というのが無意識の前提で、「映像を見ればわかる」「声の抑揚を聞けば伝わる」と思って制作していたと思います。
チュプキの映画についている音声ガイドや字幕を制作するのと、作業的には似ている部分はあれど意識としては大きく違うように思いました。

話を戻しましょう。
今回の作品は「見えない人に手話を伝える」んです。
見えない人に「見る言葉=手話」を伝える。
いや不可能でしょ。
それに挑んだ人々がいるんです。

この映画を観た感想を「すごい」とか「感動した」とかいう言葉では表せません。
うまく言えませんが、自分がかつて携わっていた吹き替え制作や字幕制作と、いまやろうとしている「見えにくいをなくしたい」ことが繋がろうとしているような感覚。もちろんまだ繋がっていないんですが。
そして、見えない人、聞こえない人に「配慮する」という言い方が、おこがましいという感覚。

誤解を恐れずに言えば、

見えない人は「聴く語(音声)」を使う。
聞こえない人は「見る語(字幕、手話)」を使う。

そんなシンプルなことなのかもしれない、と思いました。
使う言語が違うだけ。だから通訳すればちゃんとコミュニケーションは取れるんだ。
そして最初から音声も字幕もついていれば言語が違っても伝わるよね…。

うまいまとめはできませんが、いま自分が仕事の中でできるのは印刷物に音声コードを付けること。
「聴く語」を使う人にも伝わるように。
その先にもっと何かできることがあるかもしれない。
チュプキ代表の平塚さんに「やりましょう」って言っていただいて、なんだか勇気をもらった気持ちで家路につきました。

『こころの通訳者たち』の上映は3月15日で終了しました。
でも本作品はチュプキ制作映画なので、いずれ再上映の機会もあるのではないでしょうか。
その際はぜひご覧になってみてください。

『こころの通訳者たち』公式サイト
シネマ・チュプキ・タバタ

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音声コード Uni-Voiceの無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
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「JAVISの最新のニュース」で紹介いただきました

2023-03-09 14:46:50 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。当社ではその一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入しました。


▲音声コード(ユニボイス)をスマートフォンで読み取ると、情報を音声で聞くことができます

音声コード Uni-Voice(ユニボイス)を生成するアプリケーション JAVIS APPLI は、「特定非営利活動法人 日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)」様が提供しているアプリケーションです。この協会様は「全国の視覚障害者に広く情報普及支援活動を障害者の目線に立って」おこなっていらっしゃいます。
こちらから配信された「JAVISの最新のニュース」に当社の「音声コードUni-Voiceの取り組み」が紹介されました!

JAVISの最新のニュース
音声ニュース版 https://javis.uni-voice.biz/?codeId=1353486&tts=true
Web版 https://bit.ly/3ZtdTcD

小さな会社の取り組みをご紹介いただき心から感謝いたします。
これからも音声コード Uni-Voice(ユニボイス)やメディア・ユニバーサルデザインとして学んだことを生かして、「誰にでも読みやすく分かりやすい伝わる情報提供」をサポートしてまいります。

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音声コードをご確認いただくため、XSサイズまたはSサイズの音声コードを無料で作成します。
作成した音声コードはデータで納品しますので、そのまま印刷物に掲載できます。
詳細は当社Webサイトの「無料トライアル 実施中」をご覧ください。
お気軽にどうぞ!

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切り欠きでわかるユニボイス

2023-03-07 14:53:44 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の「見えにくい」をなくしたいデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社はメディア・ユニバーサルデザインにも配慮しています。メディア・ユニバーサルデザインとは、色を区別しづらい方、疾患のある方、高齢の方…それぞれのハンディーキャップにかかわらず、すべての人に正しく情報が伝わるようにするという考え方です。その一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入しました。

音声コード Uni-Voice(ユニボイス)を印刷物に入れるには、「切り欠き」という半円の切り込みが必要です。これは視覚障がいの方や見えにくい方が、触ってユニボイスコードの位置がわかるようにするためのものです。


▲音声コード Uni-Voice(ユニボイス)を掲載するには切り欠きが必要です

ユニボイスコードの掲載はコストが比較的安価で、企業にとって取り組みやすいSDGsです。でも切り欠きが必要だったり、掲載位置に決まりがあったりします。見えない方、見えにくい方が利用しやすいための決まりなので、それはぜひ守っていきたいと思います。
グラフィックメイトならそれらの決まりに沿ってユニボイスコードを掲載します。切り欠き加工対応の印刷会社さんともお付き合いがあります。デザインデータとしての納品だけでなく、「音声コードの入った印刷物」としての納品をいたします。
お気軽にご相談ください。

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音声コード Uni-Voiceの無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
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Be My Eyes 視覚を提供する スマホアプリ

2023-02-22 12:25:26 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。当社ではその一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入しました。

以前SNSで「Be My Eyes(ビーマイアイズ)」というスマートフォンアプリが紹介されていました。
視覚障がいの方や低視力の方など、見えにくい方の「ちょっと見てもらいたい」をお手伝いするアプリです。

アプリをインストールして登録しておくと、誰かのヘルプが届きます。私の場合は登録して2日後くらいにヘルプ要請があったのですが、そのときはスマホをバッグの中に入れっぱなしで気が付きませんでした。
しまった!と思いましたが、登録しているボランティアはとても多いので他の誰かが対応してくれました。
その次のときはヘルプ要請に気づいて応答しようとしたところへ「他の方が対応しました」というようなメッセージが表示されました。う〜ん、残念。

そして先日、初めて「見る」をお手伝いできました。
通知があったらタップし、アプリが繋がったら先方のカメラに写っているものが見えるようになります。こちらが写るわけではないのでスッピンや部屋着でも大丈夫です。
今回はネット購入をしたい方のサポートで、「○○が欲しいんですけど、画面のどこにありますか?」というお尋ね。
「今カーソルのあるところから3つ下です」
「OKが出たのでクリックすれば購入になります」
みたいなことをお伝えしました。
この方は少し見えているようでしたが、似たような文字の並びにお困りだったのでしょう。

他の方の例では、自動販売機で欲しい飲み物のボタンがどれか教えてほしい、とか、食べ物の消費期限を見てほしい、というのもあるようです。
一度対応したら「得意分野」をチェックする画面が出たので、今後はその分野でのお知らせが届くのかもしれません。

誰でも気軽に、できるときにお手伝いするアプリ。
ご興味のある方はぜひ「Be My Eyes」のサイトをご覧になってみてください。

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音声コード Uni-Voice(ユニボイス)の無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
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音声コード Uni-Voice

2023-02-13 14:31:44 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。その一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入しました。

歯科医院に行ったら「障害者対応の歯科医院をお探しの方へ」というパンフレットがありました。


▲「障害者対応の歯科医院をお探しの方へ」パンフレット


右下に音声コード Uni-Voice(ユニボイス)が入っています。「音声コード」という記述がないので、「QRコード」と思う方が多いかも知れません。
でも右側に切り欠きが入っていることで「音声コード」であることがわかります。

音声コード Uni-Voice Blind(ユニボイス ブラインド)または Uni-Voice(ユニボイス)は、2次元コードをスマホで読み取ることで、コードに格納された内容を音声で聞くことができます。文字で記載されている内容は簡単に音声になりますが、イラストや写真、グラフなどは発信側が言語化して音声コードを作成しないと音声で聞くことができません。
このパンフレットは、文字で記載されている内容はもちろん、各イラストも丁寧に言葉で説明されています。
読み取った内容はスマホにテキストとして保存されます。そのため毎回読み取りをしなくても、後から何度でも聞くことができます。
WebサイトにアクセスするためのURLは、アルファベットとして「エイチティーティーピーコロンスラッシュスラッシュ…」と読みあげる方法と、「リンクを開く」と読む方法があります。


▲アルファベットを読みあげる方法(左)と「リンクを開く」と読む方法(右)

「リンクを開く」と読む方法だと、スマホにテキストとして保存された「リンクを開く」の青い文字をタップすることでリンク先に飛ぶことができます。当社ではこちらの方法をおすすめしていますが、見えにくい方にとって利用しやすいのはどちらでしょうか。

そのほか特殊な読み方の固有名詞を誤読する、句読点がないために区切りが変になり意味が通らなくなる、ということもあります。
ビジュアルの言語化と共に、耳で聞いてわかりやすい文章にすることが必要になってきます。
それでも安価で取り組みやすいユニバーサルデザインなので、どんな印刷物にも掲載されるようになってほしいと考えています。

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ユニバーサルデザインの視点から「見え方シミュレーション」をいたします。当社グラフィックメイトのwebサイト「お問い合わせ」から「色覚多様性・高齢者の見え方シミュレーション、ご相談」にチェックを入れてお申し込みください。A4サイズ4ページ分まで無料です。
またオンライン相談、メール相談も受け付けています(1案件無料)。
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「切り欠き」で定形外? 音声コードを利用しやすく

2023-01-20 17:14:05 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。当社ではその一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入しました。

当社の今年の年賀状は、音声コード入りの大判はがきにしました。
大判はがきは 長辺が235mm、短編が120mmで長三封筒と同じサイズです。


▲大判はがき。通常の郵便はがきより大きく、長三封筒と同じサイズ。


長三封筒は定形サイズなので、25g以内なら84円、50g以内なら94円で送れます(2023年1月現在)。そして定形サイズなら「年賀郵便」として、12月20日くらいに投函したとしてもきちんと年明けに届けてくれます。
という前提で大判はがきを「料金別納」で作成しA郵便局に持ち込んだところ、「定形外なので120円。年賀郵便扱いにならないから今投函すると年内(2022年中)の配達になる」と言われました。
理由は「切り欠きがあるから」。

切り欠きとは音声コードを入れるときに必要な加工です。見えにくい方が手で触ってコードの位置がわかるように、印刷物の隅に半円の切り込みを入れるのです。
音声コードが入っているのが片面なら切り欠きを1つ。両面なら2つ。他にもいくつかルールはありますが、それに則って切り欠きを入れます。


▲音声コードの位置がわかるよう切り欠きを入れます。写真は2つ入れた場合の例。


切り欠き加工をしても、235mm×120mmのサイズからはみ出す訳ではありません。でも「長方形ではない」というのがA郵便局の窓口の見解。
釈然としないけれど、とにかく「今投函すると年内(2022年中)の配達」では困るので、一旦持ち帰りました。
そして日本郵便株式会社の「問い合わせ先」に電話して尋ねました。「大判はがきに切り欠き加工した場合の料金は?」とシンプルに。
すると「基本的に定形なので84円です。念のためお近くの郵便局に持ち込んで確認を」というお返事。そこで「A郵便局で定形外と言われた」と伝えたら「確認します」のあと「局や局員によります」という回答に変わりました。
え?え? 重さやサイズでなく局や局員によって郵便料金が異なる⁈
ますます釈然としないまま翌日、通勤途中のB郵便局に持ち込むと、こちらでは何を言われるでもなく定形として受け付けてくださり、当然のように「年賀郵便」になりました。

今回は部数がまとまっていたので「料金別納」で郵便局の窓口で料金を支払いました。少部数でポスト投函するときは切手を貼るわけですが、その場合はいくらの切手を貼ればいいのでしょう?
A郵便局の120円? B郵便局の84円? それによって配達日も変わってしまうんです!

その後、A郵便局から改めて「長方形ではないので定形外になる。シシャ(支社?)にも確認した。これが公式見解です」という連絡が。
一方、SNSでは「日本郵便本社では許可してます」という情報をいただきました。
いったいどちらが正しいのか。正否はもちろんのこと、音声コードの利用を推進するためにもぜひ定形サイズとしていただきたい。

今回の件については引き続き調べていきたいと思います。
情報、アドバイスをお待ちしています。

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あけましておめでとうございます

2023-01-04 15:44:39 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)へのご対応もしています。


あけましておめでとうございます。
当社が2019年に取り組み始めたメディアのユニバーサルデザインは、今年で3年目になります。
2019年に「メディア・ユニバーサル・デザイン・アドバイザー」ほかユニバーサルデザイン関係の資格を取得、2020年には「メディア・ユニバーサル・デザイン・ディレクター」へステップアップ。加えて音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応も始めました。
障がいによる見えにくさだけでなく、加齢によって見えにくさを感じる方の増えている昨今。今年はより一層、ユニバーサルデザイン対応のデザイン制作に注力し「見えにくい」を解決していきたいと思います。

本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。



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alt属性(altタグ)を使ってますか?

2022-11-25 17:47:43 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

alt属性(altタグ)を使ってますか? ご存じの方は多いと思いますが、利用度はいまひとつのように感じています。
alt属性とは画像の代わりとなるテキスト情報のこと。リンクが外れたりなんらかの原因で画像が表示されない場合でも、alt属性を設定しておけばその画像の説明テキストを表示できます。

またSEO対策としてもalt属性の設定は有効とされているので
「検索エンジンは画像だけでその内容を正確に理解することは困難なので、SEO対策としてalt属性の設定が効果的」
ということはご存じの方も多いはず。

ここでもう一つ意識していただきたいのは、「視覚に障がいのある方にも画像の意味が伝わる」ということです。
Webサイトは、音声読み上げ機能などを利用することで視覚障害の方にも情報を伝えることができます。でも画像などはテキストでないのでそのまま読み上げることができません。alt属性を使って代替テキストを設定しておけば、画像についても音声読み上げ機能で情報を伝えられます。


TwitterやFacebookなどのSNSでも画像にaltを付けられます。
例えばTwitterでは、投稿時に画像下の「件の説明を追加」をクリックすると、ALTの画面が開き「詳細」を入力できるようになります。ここにこの画像で自分が伝えたい内容を記載します。

画像を投稿したときの画面写真
▲画像の下部に「件の説明を追加」があります

「件の説明を追加」をクリックしたあとの画面写真
▲ALTの画面が開き「詳細」を入力できます

「SNSはSEO効果なんて気にしてないからaltの記載は不要だ」と思われる方も、ほんのひと手間かけてみませんか。
見えにくい方のためにぜひalt属性の設定をお願いします。

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「産業交流展2022」終了

2022-11-09 16:33:28 | ユニバーサルデザイン
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「産業交流展2022」のオンライン展示が11月4日で終了しました。当社の出展内容は「聴くパンフレット」として音声コードを利用した印刷物のご提案です。
2022年5月に「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が施行され、「障害者でない者と同一内容の情報を同一時点において取得できるようにする」という基本理念が掲げられました。これにより情報発信者側が「伝える努力」をすることが責務となりました。
印刷物に音声コードを掲載することは、情報発信者が取り組みやすい「情報のユニバーサルデザイン」です。
「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」についてはこちら(内閣府のサイトが開きます)

それはさておき、初めての展示会出展は大変勉強になりました。
これまで来場者としていくつかの展示会に出向き、多少は展示会を知っているつもりになっていましたが、見るのと自分が出るのでは大違い。
思ったとおりのブース作成ができない。パネルサイズは社内で見ているより全然小さく感じる。オンライン展示のほうは全然手が回らない…等々。


▲当社の展示ブース。「聴くパンフレット」のご紹介

それでもリアル展ではブースに足を止めてくださる方が予想以上にいらっしゃり、思わぬ出会いもあったりして、小さな会社のチャレンジとしては大きな成果があったと思っています。ブースにお立ち寄りくださった方、応援してくださった方、本当にありがとうございました。

展示会は出ることが目的でなく、そこでの出会いや気づきをどう生かしていくかが重要だと思います。
これからも足を止めずに進んでいきたいと思います。

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「産業交流展2022」出展中!

2022-10-21 11:02:25 | ユニバーサルデザイン
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
10月19日(水)から21日(金)にかけて東京ビッグサイト南展示棟で開催される「産業交流展」に出展中です!
ブログの更新もしないうち、早くも最終日。

初日、2日目と少しずつでもブースに立ち寄ってくださる方がいました。
「ユニバーサルデザイン」に興味をお持ちの方がお立ち寄りくださるようで、デモをご覧くださったり質問をいただいたり。「これなら取り組めそう」「会社に持ち帰って検討する」などのお声もいただきました。


▲「産業交流展2022」出展中です!

初出展ということもありブース装飾はもっと工夫が必要だと感じていますが、そういうところをアドバイスくださる出展社さんもあり、次に繋げていきたいと思います。

開催概要
オンライン開催 → 10月12日(水)~11月4日(金)
リアル開催   → 10月19日(水)〜21日(金)/ 東京ビッグサイト 南展示棟1~4ホール
(グラフィックメイトのブース:南4ホール・情-9)
展示会公式サイト https://www.sangyo-koryuten.tokyo/
(入場無料/来場登録制)


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●見え方のご相談にのります。
無料で「見え方シミュレーション」をいたします。当社グラフィックメイトのwebサイト「お問い合わせ」から「色覚多様性・高齢者の見え方シミュレーション、ご相談」にチェックを入れてお申し込みください。
またオンライン相談、メール相談も受け付けています(1案件無料)。
お気軽にどうぞ!
 
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産業交流展に出展します

2022-09-29 16:58:46 | ユニバーサルデザイン
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
10月19日(水)から21日(金)にかけて東京ビッグサイト南展示棟で開催される「産業交流展」に出展します。
産業交流展は首都圏の中小企業が製品や技術を展示する見本市。ハイブリッド展示会としてリアル展とオンライン展が併催されます。今回当社は初めての出展です。


▲産業交流展の各ツールが届きました

開催概要
オンライン開催 → 10月12日(水)~11月4日(金)
リアル開催   → 10月19日(水)〜21日(金)/ 東京ビッグサイト 南展示棟1~4ホール
(グラフィックメイトのブース:南4ホール・情-9)
展示会公式サイト https://www.sangyo-koryuten.tokyo/
(入場無料/来場登録制)

グラフィックメイトの出展テーマは「文字情報を耳で聴く。音声コードの活用でSDGsを進めます。」
印刷物の情報を音声で聞ける音声コード。視覚に障がいのある方だけでなく、高齢者、日本語の読めない外国人の方など、より多くの人が平等に情報にアクセスできるようになります。当社の「ユニバーサルデザインへの取り組み」の一環として、さまざまな使い方を当社ブースでご提案します。
耳で聴く名刺やチラシ、パンフレット。ぜひ会場ブースでお試しください。オンライン展示会ページでもお待ちしております。

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白杖を体験しました(ダイアログ・イン・ザ・ダークにて)

2022-09-06 13:40:46 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

「印刷物のユニバーサルデザインに取り組んでいて、色覚や視覚に配慮した印刷物制作を進めたい。音声コードで見えにくい方にも情報を届けたい」
ある方にそんなことを話したところ
「ダイアログインザダークを体験してみたら?」
聞いたことはあったけれどどんなもの?ということで体験してきました。


▲ダイアログインザダークの会場にて。体験中の写真は撮れません

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」とは、真っ暗な空間で視覚以外の感覚を使ってさまざまなことを体験するエンターテイメントです。
「コミュニケーション向上」「チームビルディング」「イノベーション能力向上」「リーダーシップ養成」「ダイバーシティ推進」等の目的で企業研修のワークショップもあるそうですが、一般向けでは「見えない」を体験するもの、という印象です。

詳細は公式サイトをご覧いただくとして、今回の体験を書いてみます。
定員は8名のようですが今回の参加者は6人。
荷物は貴重品も含め全てロッカーに預けます。腕時計や携帯・スマホなど、光を発するものの持ち込みは禁止。
持っていくのは白杖です。いろいろな長さの白杖があり迷いましたが「おヘソのちょっと上くらい」というアドバイスで選びました。

私たちを誘導(アテンド)してくれたのは全盲のニノさん。ちょっと緊張していた面々に「僕はニノです。でも嵐のニノじゃないよ!」と自己紹介してくれてみんなの緊張がほぐれます。
参加者もそれぞれニックネームで自己紹介。
薄暗い部屋で白杖の使い方を教えていただき、暗さに慣れたところでいよいよ真っ暗闇へ。

これほどまでに真っ暗なことは、記憶にある限り経験がありません。
私は自分が眼を開けているのか閉じているのかさえよくわからない感覚になりました。とにかく真っ暗。
停電で真っ暗といっても懐中電灯やスマホの光があります。月明かりや星が見えることもあるでしょう。
ここではそれらも一切なし。
本当に 本当に 本当に 真っ暗!
恐怖すら感じました。

そんな視覚を奪われた状態で体験したのは「秋を感じる見えない東北の旅」。
白杖や点字ブロック、アテンドのニノさんの声を頼りに進みます。
点字ブロックや路面状態の変化など、普段はあまり気にしていなかった足裏の感覚。
音量だけでなく方向や距離などにも注意を払って聴く音声。
形はもちろん質感や大きさ、柔らかさ、いろいろなことを感じる触覚。
慣れてくると白杖も周囲を知る手段となり、視覚以外から得られる情報を少しでも多く得ようとしていました。
参加の皆さんとは「こっちで〜す!」「○○さん来てますか〜?」とお互いに声をかけ合い、ときに手が触れ手を引き、次第に一体感のようなものを感じるようになりました。

90分という時間があっという間でした。人によって感じることや得るものは違うと思いますが、多くの方に体験してほしいと思いました。
何年も、もしかしたらずっと視覚を奪われた状態の方と、限られた時間だけ体験するのとは全然違うと思います。それでも体験してみることの価値はあると思いました。
ご興味のある方は「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の公式サイトをご覧になってみてください。
プログラムは季節によって変わるようなので、私もぜひまた体験したいと思います。

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【晴眼者とともに学ぶ視覚障害者教養講座】に参加しました

2022-08-31 14:20:42 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

先日、【晴眼者とともに学ぶ視覚障害者教養講座】に参加しました。
テーマは「深い海の不思議 深海の環境と人間のつながり」、講師は国立研究開発法人海洋研究開発機構 (JAMSTEC)の野牧秀隆先生です。
JAXAに比べJAMSTECはあまり耳馴染みがありませんでしたが、有人潜水調査船「しんかい6500」で深海を調査する機関、と聞いて「おお〜!」となりました。
野牧先生のお話はとても面白く、触って(手袋着用)確かめられるようなサンプルもお持ちくださっていました。お話の中で特に興味深かったのは「船酔いするのか」「トイレはどうするのか」など「深海に潜る研究者の実態」は意外なことばかり。ここに書いていいかわかりませんので掲載は控えておきます(^^)

今回この講座に参加させていただいたのは、テーマに興味を持ったのももちろんですが、【晴眼者とともに学ぶ】という講座名にも興味を持ちました。
当ブログにもときどき投稿していますが、当社ではメディアのユニバーサルデザインに取り組んでいます。視覚障がいのある方、色覚が一般的でない方むけの印刷物、音声コード制作などが主な取り組みです。でも視覚障がいの方についての理解が十分とは言えません。今回のような講座はどのようなことに配慮して開催されるのかも知りたいと思いました。

今回の参加者のうち、晴眼者は私一人だったように思います。他の方々はガイドさんとご一緒だったり、白状ででいらしていたり。そして「この教養講座は毎回出席しています」という方、かなり遠方からいらしている方など、みなさん好奇心に溢れた方々でした。講座の資料は点字でも用意されていましたし、点字用と思われる電子手帳のようなものでメモをとっている方もいらして、勉強のツールもいろいろあるんだな、と思いました。スタッフの方々も席への誘導や発言時のサポートなど、とてもスムーズになさっていました。
会場である東京都障害者福祉会館は入り口がスロープなのはもちろん施設内にも点字ブロックがあり、障がいのある方への配慮がされていると感じました。


東京港区にある 東京都障害者福祉会館 。入口はスロープになっている

視覚障がいのある方も晴眼者も区別なく、一緒に受けられる講座がもっともっと増えればいいのに、と思いました。こういう講座を気軽に開催できる施設が増えることも必要だと思います。

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MUDディレクター検定 合格!

2022-07-22 12:02:09 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
去る5月20日、21日に「MUDディレクター検定(旧MUD教育検定2級)」を受験し合格、2022年7月20日付で「MUDディレクター」の認定を受けました!


▲「MUDディレクター検定」に合格しました


いやでも、そもそも「MUD」ってなに? と思われる方も多いかもしれません。MUDとはメディア・ユニバーサルデザインの略で、「さまざまな情報が高齢者・障がい者・色覚障がい者、外国人などにも、見やすく、伝わりやすくするための配慮手法」をいいます。

試験は「色覚編」「レイアウト編」に分かれていて、どちらも80点以上で合格。しかし当日のテストだけでなく試験後に課題の提出もあり、それも加点されます。試験よりむしろこちらの方が大変でした。
受験者の中に学校の先生がいらして、「生徒に色覚障がいの子がいる。その子にも他の子と同じように伝えたいから勉強しようと思った」とおっしゃっていました。MUDはデザイナーとか印刷会社の人が知っていればいい、ということではないんだと実感しました。


▲「MUDディレクター検定」試験会場


2022年7月20日現在のMUDディレクターは213名。MUDアドバイザーも5000名足らずです。決して多い数字ではありません。少しでも多くの方にこの検定を、そしてMUDを知っていただきたい。
今後、当ブログで検定の様子などもお伝えしていきたいと思います。

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『音声コード』をご存じですか?

2022-07-14 12:07:30 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

『音声コード Uni-Voice(ユニボイス)』をご存じですか?

そうお尋ねしてご存じだった方は今までいらっしゃいません。
「これなんです」とお見せすると、皆さん「QRコードだと思ってた!」とおっしゃいます。


▲行政からのお知らせなどには音声コードが入っているものがあります

音声コードとは、文字情報を音声で読み上げるためのコードです。
「Uni-Voice(一般向け)」または「Uni-Voice Blind(視覚障がいをお持ちの方向け)」という無料スマホアプリを使えば誰でも情報を音声で聞くことができます。テキストでスマホ画面にも表示されます。
コードを掲載するにはいくつかの決まり事があり、半円形の「切り欠き」を入れるのもそのひとつ。見えにくい方でも触って音声コードの位置がわかるためです。オモテ面だけなら切り欠き1つ、ウラ面の音声もあるなら切り欠き2つ…というルールもあります。

音声コード付きの印刷物は、このところだいぶ見かけるようになったとはいえ、ほとんどが公的機関からのお知らせです。
音声コードがもっと一般的になり、会社案内や商品カタログなど一般企業の情報にも音声コードが入っていたら視覚に障がいをお持ちの方にも情報を届けやすいのでは?と思います。加齢による見えにくさのある方にも有効なように思います。
実際にご利用の方がどれくらいいらっしゃるのか、有効性はあるのか、など知りたいところです。

ご興味を持った方は先日の参議院議員選挙の「投票所入場整理券」にはコードが入っていたので、ぜひご覧になってみてください(封筒裏面にコードが入っていました)。

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