グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

メープルシロップのボトル

2019-08-14 14:36:00 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
我が家にはメープルシロップが常備してあります。朝食時のヨーグルト、休日のホットケーキ等々、我が家にとっては欠かせないものなのですが、「どこの家でも常備しているもの」ではないですよね。
我が家にメープルシロップが常備されているのは、私の父が箱買いしているからです。昔、喫茶店でホットケーキを食べた時に添えられていたメープルシロップがとても美味しかったそうで、あるとき通販の広告を見て以来箱で買うようになりました。それを我が家にもくれるので、いつのころからか我が家もメープル常備の家になりました。

さてこのメープルシロップのボトル、小さな取っ手がついていることが多いですね。元は5ポンド(約2.2kg)の容器に入っていたので運搬時には取っ手があると便利だったそうです。今のようなサイズでは必要ありませんが、メープルシロップであることが一目でわかるようにと、今でも取っ手が残されているそうです。


▲小さな取っ手がついているメープルシロップのボトル

これは「スキュアモーフィックデザイン」あるいは「スキューモーフィックデザイン」と呼ばれる手法で、「機能的に必要であるかないかに関係なく、質感や特徴など現実世界のモチーフを模倣したデザイン」をいいます。
日本でも国産のメープルシロップが製造されていますが、国産のものは必ずしも取っ手つきのボトルではないようです。取っ手付きのボトルの形は「カナダ産メープルシロップ」を象徴するデザインと言えそうです。


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UDフォント

2019-07-22 13:38:47 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日、「フォントを変えたら今まで文字を読めなかった子が読めた」というニュースをやっていました。そのフォントとは株式会社モリサワの「UDデジタル教科書体」。文字の読み書きに障害のあるディスレクシア、視機能が弱いロービジョンの方は、フォントによって文字が読めなかったり読みにくかったりすることがあるそうです。しかし「UDデジタル教科書体」はそういう方にも読みやすいという内容でした。

フォントはデザインにおいても重要な要素です。見出しなどは「インパクトがある」「かっこいい」という理由でフォントが選ばれることが多いですが、本文は「読みやすさ」も重要な要素です。縦線に比べ横線が細い明朝体によりもゴシック体のほうが読みやすい、ということが言われていますが、「UDデジタル教科書体」はさらに読みやすいようです。もっとも人によって読みやすいフォントは違うようで、必ずしも「UDデジタル教科書体」がいいという方ばかりではないようですが、それでも行政や教育現場でで取り入れるところが増えているようです。


▲さまざまなUDフォント


2020年のパラリンピックを控え、ハード、ソフト様々な面から「ユニバーサルデザイン」についての意識も高まってきていますし、高齢の方々にも読みやすさは求められています。デザインの仕事をしている私どもも「ユニバーサルデザイン」について考え、「UDフォント」も取り入れていきたいと思います。


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『みんなのミュシャ』 みんなも見なきゃ

2019-07-17 10:43:18 | デザインいろいろ
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7月13日から、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ    線の魔術』という展覧会が開催されています。
美術史的に紹介すると、アルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する芸術家ということになります。多くの方が、どこかでミュシャ自身の作品をご覧になったことがあるではないでしょうか。
ですが、それだけではなく、その後のグラフィック・アートへ残した多大な影響にグラフィックデザインに携わるものとして深い感銘を受けます。この展覧会でもミュシャの作品の他に、その影響を受けた作品が多数展示されているそうです。「あっ、こんな作品も影響を受けていたんだ」という発見が必ずあると思います。
新しさが求められるグラフィック・アートの“表現”の中に潜む、ミュシャの“線”を探してみてはいかがでしょう。面白いと思います。



『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ    線の魔術』は2019年9月29日まで渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中です。

ちなみに、角川新書から、『ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー』という本も最近出版されています。


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何これ?面白い! 広告のデザイン

2019-07-03 13:05:44 | デザインいろいろ
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スーパーのサミットストアのチラシ、ご覧になったことはありますか。以前から「面白いチラシだな」と思っていましたが、今日の朝刊に入っていた折り込みチラシも、思わず家族でじっくり見てしまいました。


▲思わず目を留めてしまったサミットストアのチラシ「総菜総選挙」

メンチ好きな夫は「メンちっち新選組だな」、お寿司大好きなムスメは「やっぱ江戸前酢マイル党でしょ」。「まずは食べてみて投票!」ということで7月3日〜5日に特売があり、7月下旬から8月頭にかけて「公約実現セール」をするという仕掛けも面白く、参議院議員選挙を控えたこの時期にぴったりです。少々遠いために日頃はサミットストアを利用していない我が家でも「ちょっと行ってみようか」という話になりました。

当社では時折、FacebookやInstagram用のバナー広告を制作させていただきます。バナー広告ですから、まずは「目を留めてもらう」そして「クリックしてもらう」ということが必要です。しかしFacebook等の広告は、文字(テキスト)を多用することができません。そのため写真やイラストなどビジュアルで目を留めてもらう工夫をします。

前回担当のものが制作したバナーの1つは、「何これ?面白い!」と思わずクリックしたくなるデザインでした(と私は思いました)。がしかしあいにくその案は採用されず、無難なデザインでまとめることになりました。

サミットストアのチラシに、広告のデザインとは何か、役割とは何か、改めて考えさせられました。

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漢字は絵。「平野甲賀の文字群」展

2019-06-11 11:07:08 | デザインいろいろ
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「平野甲賀」というグラフィックデザイナーをご存知でしょうか。装幀家、ブックデザイナーと表されることもあります。名前は知らない、という方も、きっとその作品のいくつかは目にしたことがあることでしょう。


▲平野甲賀氏の描き文字による装丁。我が家の本棚にもありました。


独特な描き文字による平野氏の装丁は、半世紀にわたって出版界を牽引し続け、氏が手がけた装丁は7000冊以上にも上るそうです。また、舞台やコンサートのちらしやポスターも多数手がけてこられました。
そんな平野氏の100作品が収められた電子書籍『平野甲賀100作』が出版されました。その収録作品の中から選ばれた作品が展示されているのが「平野甲賀の文字群」展 です。


▲「平野甲賀の文字群」展のチラシ


展示されているのは収録作品の一部ですが、これまで書店で見たことのある装丁がいくつもあり、「あ、これも?!」と改めて思いました。
展示作品のひとつに般若心経を描き文字で表現したものがありました。般若心経では「空」とか「無」などいくつかの文字が何度も登場するけれど、造形が重複しないようひとつの文字をそれぞれ違う形で表現しているそうです。
漢字は絵。それぞれがもつ意味をデザインし表現するーーー。
写真やイラストに頼らずとも文字のデザインで見せる。そんな表現について改めて教えられました。

「平野甲賀の文字群」展は下北沢「本屋B&B」で6/2〜6/16の開催です。

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電話アイコンってどんなかたち?

2019-06-06 11:17:17 | デザインいろいろ
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ある法人さんの会社案内パンフレットを作成中です。教育に関わるBtoCのお仕事なので、パンフレットをご覧になるのは一般の保護者の方。インフォグラフィックやアイコンを取り入れ、わかりやすく楽しいデザインを心がけています。

そんな中、電話アイコンを使おうと思ったところで手が止まりました。いま、電話ってどんなイメージ???
高校生の娘などに聞くと、「電話=スマホ」のようで固定電話のイメージが薄いようです。でも個人的には固定電話を模した電話がわかりやすい気がします。とはいえ固定電話にもさまざまなタイプがありまして。


▲固定電話も時代によって変化しています。伝わりやすい電話アイコンは?

さすがにダイヤル式電話を使っている人は稀でしょうが、アイコンにしたときは伝わりやすいでしょうか。いや中高生にはかえって伝わらないかも?? フリーダイヤルの場合は決まったロゴがあるので悩まずに済むのですが…。
さて今回はどんなアイコンがふさわしいでしょうか。

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医学書デザイン『口腔癌取扱い規約 第2版』

2019-04-15 13:23:32 | デザインいろいろ
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医学書の出版社である金原出版さんの「癌取扱い規約」というシリーズの表紙をデザインさせていただいています。
このたび9年ぶりの大改訂となった「口腔癌取扱い規約」が刊行され、当社にもご寄贈いただきました。そして当社サイト等でのご紹介許可もいただきました!(ありがとうございます)


▲『口腔癌取扱い規約 第2版』編集:日本口腔腫瘍学会/発行所:金原出版株式会社

口のイラストが食べられてしまいそうな迫力になってしまったり、奥歯のサイズが不自然だったり、とデフォルメ具合が難しかったところもありましたが、最終的には「表紙デザインは著者の先生方も大変気に入っておられました」とご連絡をいただきました。

豊富な症例とともに薬物療法など治療の進歩にも対応していて、「口腔癌の診療に携わる全ての医療者に必携の1冊」となっています。関係各位、ご興味のある方はぜひご購入ください。

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デザインは遍く潜む?! #3 仙台万華鏡美術館

2019-02-18 11:51:08 | デザインいろいろ
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先日、仙台万華鏡美術館に行ってきました。宮城県・秋保温泉郷の入口にあり「実際に見て触れて、万華鏡を作ることも出来る」体験型ミュージアムということです。

「万華鏡」といえば「子どものおもちゃ」というくらいの知識でしたが、見てびっくりです。まさに芸術品、すばらしいアートでした。
手にとって中を覗く筒状のものはもちろん、自分で動かしながら見るもの、人形の頭から覗き込むもの、顔を入れて自分の顔が何重にも映し出されるもの…などさまざまです。


歴史を感じる一品。自分で動かすことで美しい世界が広がります。


公園のベンチに座っている老夫婦? 後ろから二人が手にしている光の玉を覗きます



花の台を動かしながら筒を覗くと…


中にはまた別の花の世界が。

他にも、万華鏡の歴史や貴重なアンティーク作品なども展示されていて、予想以上に楽しむことができました。

展示のあとには万華鏡制作を体験しましたが、なかなか思ったような配色や見え方にならずに難しかったです。鏡の質や組み合わせによっても見えかたがまったく違ってくるそうで、展示されていた芸術品はどれほど計算されて作られたことでしょう!ここにもまたデザインが潜んでいました。


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大きな用紙で色校正

2019-02-12 12:05:38 | デザインいろいろ
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クライアントさんに印刷物のデータを納品したところ「こちらで出力したものの色が正しいかどうかわからない」というご連絡をいただきました。当社で出力したものをお持ちして比較しましたが、確かに色は違います。出力の色はプリンターの機種によっても違いますし、同じ機種でもプリンターの設定や使用年数、あるいは天候や湿度によっても同じ色にでないことがあります。そして紙の種類や紙の色にも大いに左右されます。
白色度の高い紙に出力すると青が強く感じられたり、黄味がかっている紙に印刷するとややくすんで見えたりすることがあります。


下になっている紙は白色度の高いもの、上になっている紙はやや黄味がかっているもの


色を確認するには実際の印刷に使う紙で色校正をとる(本紙校正)のがもっとも正解に近いのですが、何度も色校正をとるのは費用も時間もかかります。そんなときは大きな用紙で色校正をとるという方法があります。A1・A2など、実際の印刷物のサイズよりも大きな用紙に、濃度や色味を変えた複数パタンを印刷してみるのです。一度の本紙校正で複数パタンを確認できるので、色の検討には大いに役立ちます。
当社がお付き合いのある印刷会社さんでは快く対応してくださるので、微妙な色の違いが気になる場合などどうぞご相談ください。

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ボトルの形とラベルで購入

2019-01-21 11:22:02 | デザインいろいろ
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このところカフェイン摂取量が多い気がして、できるだけカフェインを減らす努力をしています。まずはカフェインの多いドリップコーヒーを飲まないようにしていますが、ときどき無性にコーヒーが飲みたくなります。それでデカフェを試したのですが、インスタントを購入したせいか味がいまひとつ…。コーヒーのことならカルディさん!と思って行ってみました。そこで見つけたのがこれ。


▲カフェインレスの「ルルーインスタントチコリ」


「チコリ」はコーヒーではなく「ヨーロッパ原産のキク科の野菜」だそうで、その根を乾燥し焙煎したものがこの商品です。インスタントコーヒーのようにお湯や牛乳に溶かして飲むようです。
しかしキク科の野菜の根?! う〜んどんな味だろう? お店の方に聞いてみるも「コーヒーと似ているけれどちょっと違う味ですね」。やっぱりわからない…。
悩んだ末にこのボトルの形とラベルで購入を決めました。親しみの持てるボトルの形、ポップな色合い、そしてリラックスタイムを演出する「おいしいカフェラテ」風のイラスト…。
「ジャケ買い」ということがありますが、やはりパッケージデザインというのは大切だな、とあらためて思いました。

さて、お味のほうは。
初めて飲んだ感想としては「失敗したか…」というのが正直なところ。味そのものがNGというより、香りがコーヒーとは全然ちがうのです。しかしラベルに書かれている通り牛乳に溶いて飲んでみたところ、まあまあイケます。
あとからネットで調べてみたら「整腸作用がある」「ダイエット効果も」といった記事もあり評判は上々でした。最近はだいぶ慣れてきてコーヒー代わりにチコリ飲料を飲んでいます。結果的に満足のいくお買い物でした。


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もしかする未来 工学×デザイン

2018-12-10 10:48:25 | デザインいろいろ
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12月9日までお向かいの国立新美術館で、<東京大学生産技術研究所70周年記念『もしかする未来 工学×デザイン』> という展示会が開催されていました。解説には「工学とデザインが一緒になり、人と技術のもっと豊かな関わりを探る試みで」「研究から生まれた数々のプロトタイプを、背景に秘められた技術とともにご紹介します」とあります。
「工学研究の最先端を社会へと接続するためのプロトタイプをデザイナーと一緒になって考えてみたから、ちょっと見てみて」という感じの展示会です。
ちょっとラフにまとめてしまいましたが、生産研の中にデザインの研究室が設立されていて、恒常的な活動として取り組まれているそうです。デザイナーが研究室を訪ねて、社会に展開可能なイノベーションの種(seeds)を見出していく行為が「トレジャー・ハンティング」などと名付けられていて、この命名は男性に違いないと、偏見混じりですが思わず笑ってしまいました。

気になったのは、分子細胞工学による神経細胞の培養研究とコラボレーションによる、「バイオ人工知能」を使った生化学的シグナルを読み取るヘルスモニタリングデバイスのコンセプトモデル。ここで紹介されている機能は健康状態の継続的なモニタリングですが、生化学的シグナルを検知できるならば、たぶん心の状態までモニタリング可能ということではないのかなと思いました。今何を考えているかということまでは難しいと思いますが、悲しんでいたり怒っていたり喜んでいたり、その感情がまだその人の中にだけある段階でも、そのマシーンは気付いてくれるようになるのかもしれません。コンセプトモデルは、コネクトした人の周囲をフワフワと漂っているようなデザインでした。遠い将来もっともっと小型化した機械が全ての人の周りを漂っている世界を想像してしまいました。


▲生化学モニタリングデバイスのコンセプトモデル「AURA」


でも、いかにも最先端な研究とのコラボレーションよりももっと気になったのは、「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究中に偶然作られてオブジェ化された写真のコレ。


▲「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究中に偶然作られたオブジェ

竹細工のランプシェードかなにかのようなコレ、一定のタイミングで膨らんだりすぼまったり、呼吸でもしているかのように動くのです。コレをアマゾンエコーやグーグルエコーなどのスマートスピーカーに付けてくれたらいいのに。何か答えるたびにムーミン谷のニョロニョロのように踊って(?)くれるスマートスピーカーなんて、ちょっといいデザインだと思いませんか。明かりが明滅するより気が効いていると思うのですが。


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リッチブラックとスミベタ

2018-12-04 10:38:52 | デザインいろいろ
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「こんなイメージでチラシを作成したい」とAdobe の Illustratorで作成されたデータをいただきました。そのデザインは黒をメインに使用したデザインなのですが、印刷においてはこの黒がなかなかの曲者。いただいたデータを拝見するとCMYKのそれぞれが80%以上(合計で320%以上)でかなりの高濃度。

黒というのは墨(K)100%でも黒なのですが、CMYKの掛け合わせでも黒になります。「リッチブラック」とよばれ、K100よりもしっとりした深みのある黒になると言われています。しかし4色を100%で掛け合わせると400%という高濃度になり、乾きにくい、印刷した紙同士がくっついてしまう、などのトラブルになる可能性があります。


▲合計220%以下に設定したリッチブラックとK100のスミベタの違いのイメージ

ではどのくらいの濃度ならよいのか。
印刷会社さんによって推奨濃度は違いますが合計が220%以下であれば概ね良さそうです。300%までOKという会社もありますし、使用する範囲(量)や用紙による、という会社もあるので、データ作成には印刷会社さんに問い合わせるのが安心です。印刷通販の会社などでは各社で推奨する数字がWebサイトに掲載されているのでご確認ください。


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デザインは遍く潜む?! #2

2018-11-28 10:52:12 | デザインいろいろ
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先日、東京国立博物館で開催されている特別展『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』を観てまいりました。日頃、仏教にも仏像にもあまり興味のない不信心者なのですが、今回の展示は鎌倉期の彫刻の中でも名品と名高い(もちろんこれも受け売りです)「釈迦如来坐像」「十大弟子立像」「六観音菩薩像」が全方位360°から観ることができると聞いてミーハー心が刺激されてしまいました。 実際、これほど近くで観られるとは。しかも周回360°。ここまで近くで、しかも360°ぐるっと観た人は歴史上何人いることか。十大弟子立像などは一通り観た後に背中の表情だけ見比べてしまいました。

会期後半に入った現在では「六観音菩薩像」の光背が取り外された状態で展示されています。更にレアな後ろ姿が拝見できます。とはいえ今回一番の衝撃を受けたのは、展示会場の照明!
博物館、美術館での展示には、どのように作品を並べ、どのように観せるかという配置や照明の空間デザインをする専門家がいらっしゃるそうです。いわれてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、今まで全く考えたことがありませんでした。今回の特別展は池田英雄さんという方が担当されていて、博物館展示の空間デザイン、会場造形、展示のアイデア、グラフィックについてラジオで話されていたのを聴いていたので、自ずと関心はそちらの方へ。中でもぜひそれを確認したいと思っていたのが照明でした。

短冊状の光って、想像することができますか。360°どこからでもライトの光で眩しく感じることなく鑑賞することができるためには、照明を当てた対象の後ろまで余分な光が飛んでいかないように、幾つものライトで光を細かく切りながら仏像を照らしているのが、短冊状の光だそうなのですが…。
すごい!としか言いようがありませんでした。 確かにどこから観ても眩しくて観づらいということがありません。木彫の照明は元々それほど強くできないので、くっきりはっきりというわけではありませんが、どの位置からでもじっくり鑑賞することができました。 どれだけのライトで構成されているのか、もちろん全てを数え上げることはできませんでしたが、この空間全体を把握した構成力に感動しました。
『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』の会期は12月9日までです。興味を持たれた方は、足を運んでみられてはいかがでしょうか。


▲撮影可能だった「聖観音菩薩立像」


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デザインは遍く潜む?!

2018-11-21 13:14:32 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
とある企画の関係で、ある製作所を見学させていただきました。
普段、目にする機会のない場所なので、興味深いこと限りなしという状態に。
針金状の鋼材を加工する工場で、写真は立体的なクリップを形成しているところです。


▲立体的なクリップを形成

中央から鋼材が出てきて、それを折り曲げたり、回転させて形成していきます。実際の作業では一連の工程のセットを入力したコンピュータによって制御されている動作を、手動で(と言っても、リモコンの操作盤を使用してです)行ってサンプル作成をしてくださり、クルッ、クルッ、カキッ、カキッと見る間に形が出来てきました。コンピュータへの入力前にも、このように手動で動きの確認をしているそうです。
折り曲げや切断に使う刃も加工の状態に合わせて選択されています。製品の形状によっては、その『刃』から制作することもあるそうです。
もちろんクライアントさんからは設計図や仕様書が渡されるそうですが、立体なのに平面図のみということも珍しくないとか。仕様書内容の立体への展開は、まずアタマの中で行われて、割とすぐに機械を動かしての検証になるそうです。機械のセッティングは、刃の取り付け位置(角度など)、本数、動き方まで幾つもの要素からなっているそうです。
これは空間におけるデザインじゃないの?! そうお伝えしても製作所の方は微笑んでいらっしゃるばかりでしたが。
平面から立体への驚異の読み換え力。デザインの力は色々なところに潜んでいます。


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デザインの仕事をしています

2018-11-15 10:53:05 | デザインいろいろ
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朝晩ずいぶん冷えるようになりましたね。社窓からの風景もすっかり晩秋の装いとなってきました。


▲すっかり秋の風情となった国立新美術館。

以前、ある交流会でお目にかかった方に「デザインの仕事をしています」とご挨拶したところ、「デザイナーさんですか。洋服とかのデザインを?」と尋ねられました。
そうです、デザインっていろいろあるんです。あらためて考えると「デザイン」というのはかなり幅の広い仕事です。
建築デザイン、プロダクトデザイン、キャラクターデザイン、ゲームデザイン、CGデザイン、ウェブデザイン、ファッションデザイン、テキスタイルデザイン、パッケージデザイン、グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、ブックデザイン。インダストリアルデザインやフラワーデザイン、フードデザインというのもありますね。

当社は名前のとおり「グラフィックデザイン」の会社です。グラフィックデザインとはそもそもなにか?
Wikipediaでは、次のように説明されています。

以下、引用----------
グラフィックデザイン(英: graphic design)は、主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこと。
ポスター、雑誌広告、新聞広告、映画・コンサート・演劇・展覧会等のフライヤー(チラシ)、商品のパッケージデザイン、ロゴタイプ(ロゴマーク)など、多岐にわたる。近年では、コンピュータ上で表示されるインタラクティブデザイン、モーショングラフィック、ウェブデザインの中においても、写真や文字のデザイン、配置や配色、アイコン設計などを含むことがある。メディアの多様化により、デザインの中で特に「平面的な媒体表現」を超えた、広義なとらえ方に変化してきている。情報伝達と美術の融合として、展覧会なども行われる。
----------ここまで引用

グラフィックデザインの中にパッケージデザインやウェブデザインも入っていますね。書籍の蔵本設計や装丁、誌面の編集・レイアウトなども行う当社は、ブックデザインやエディトリアルデザインも業務の範疇ですが、それらは入っていないのですね。自分の仕事を一言で説明するのは難しい!

「デザインの仕事」では何をしているのか伝わらない、ということが改めてよくわかりました。
「東京港区のデザイン会社 グラフィックメイト」のキャッチフレーズ、変えないといけないかな…。


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